SF ホラー映画 groan ファイル

過去まったくの忘れ去られた無名作品から現代の最新映画にいたるまで邦画洋画 SFホラーを主軸とした作品を幅広く公開日記 !

サンゲリア lucio fulci゛s (ZOMBIE 2)

2007年08月20日 | 暗闇の祝祭日
えー皆様、一週間振りですまだまだ暑い日々が続いておりますが、夏バテ等体調不良の方は大丈夫でしょうか?夜は何だか寝苦しい程のzzzZ ・ ・ ・ 毎日かも知れませんが、この夏も美味い鰻丼でも食べて、何とか頑張って乗り越えていきましょうちなみに筆者は電気代がかかるので、クーラーではなく、部屋では扇風機を回し巻くっておりますとにかく、まぁそんなわけで、今回は、前回紹介をしました、ルチオ・フルチ監督の代表すべき作品ゾンビ映画です。とは言っても、この映画の場合はタイトルを見た段階で、今更ながら多くの方が御存知なので、何の解説も必要ないと思います。最近でも、米国は(メディア ブラスター社)から2004年7月に、発売をされた「ZOMBIE 2 25thANNVERSARY SPECLAL EDITION」そして日本でも(JVD ジェイ・ブイ・ディー)のビデオ メーカーからも、その日本版が発売されて、2枚組の特典ディスク盤つきで、もう既に御覧になられている方は、かなり多いと思います。「迫り来る死者の群れ貪り喰われる人間達ショックシーンの連続のゾンビムービー傑作」といった宣伝文句が有名ですが、当初の1980年頃、日本全国劇場公開当時のポスターに掲載された宣伝文句は、東宝東和映画会社が配給元になり、「心臓一撃 いま80年最大の<ショック>が襲いかかる「いったい何が隠されているのかー白い布を引き裂いてみる勇気がありますか?」「心臓一撃今年、一番「ドキーン」とする映画です。」「この映画を<罪>と呼ぶならー観客のあなたは<共犯者>だ」等、いろいろでしたが、当時の東京では、5月中旬頃に<絶叫>のロードショーとして、日劇地下にある、丸の内東宝で上映されたそうであります。映画の公開終了後には、当然の如く、東芝のビデオ・メーカー等他が、ビデオ・リリースを出したのですが、皆様も既に御承知のように、残酷なる残虐場面のシーンには、青いブルーフィルターが映像にかかるなどして、もう観れた様ではありませんでした。最初のビデオ・ジャケットには、マツール島で医師をしているdrメナード医師(リチャード・ジョンソン)「ラスト・コンサート」の映画で、白血病に犯された少女を救う、まったく売れない放浪の旅をする、ピアニストを演じたイタリア・日本合作映画に主演の彼が、ゾンビに顔を喰い千切られる表紙でしたが、続く、ノーカット無修正版では、地面の土の中から起き上がる、ゾンビの顔に表紙ジャケットが変ってしまいました。しかし、いったい何本この映画のVHSビデオ、及びDVDもまた、リリースをされ続けたのでしょうか?米国の専門店の方では、この映画の記念すべきゾンビTシャツ、さらには漫画版のコミックまでもが販売されているようであります。筆者もTシャツだけは、一つ持っておりますが (米国製だから、サイズがやたらデカイ ! )・ ・ ・ 気味悪がられるので、着ては外を中々歩けません。後、同じルチオ・フルチ監督のゾンビ・ホラー「ビヨンド」漫画コミック版 ! 及びクッキー缶入りのボックス・セット、DVDとオリジナル・サウンドトラックCD ! グリコのおまけつきはコレクションの一つです。な ・ ・ わけでさて、今回のブログ写真にも掲載をされているのは、そんな数多い中の一枚で、EUはヨーロッパ、フランス、ドイツにて販売された「スペシャル コレクター エデション版」かなりの数に上るDVD中でも、私自身が一番お気に入りのDVDジャケットをあえて掲載させていただきました。こちらの方は、特典としては、音楽を担当した(ウーゴ・トウッチ/ファーブリーゾ・デ・アンゲリス)の両者、オリジナル・サウンドトラックが収録をされており、戦慄の音楽をもう一度楽しむ事ができて、私は早速DVD再生からMD録音に、収録をさせてもらい日々聞いては満足をしています。この他にも「ルチオ・フルチ コレクション」等 多数、記念版が出ておりますが、再度新たな再発見のためにも、繰り返し、繰り返し観ると新たな感動すら、覚えてしまうようでもあります。では ・ ・ ・またぁ

クロック the house of clocks

2007年08月11日 | 解説 interpretation
時の流れを ・ ・ ・ さかのぼる事が出来ても ・ ・ ・ ・ 。
背負った罪は ・ ・ ・ 必ず繰り返される。
オノレ・ド・バルザック

皆様 ・ ・ ・残暑お見舞いを申し上げます

さて、もしもです、時間というものを自由に扱う事が出来て、未来には行けないけれども、過去には戻れるとしたら、皆様はいったい何をしたいでしょうか?
そんな、(タイム・マシン)的な過去に遡っては異様な事件が起こる内容の映画が、今回の御紹介を致しますホラー映画であります、「クロック」であります。スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」を何処か連想させるような斧を持った男がドア扉を破壊しているような、映画の表紙ジャケットに、この映画作品のビデオ・パッケージにも広告して載ってあります、キャッチ・コピー(地獄の扉が開かれた時、その時計が死を刻み出した ・ ・ ・ ・ 。)時計の時間に関しての映画「クロック」なのですが、何と言いましても、ここで特筆すべきなのは、1979年度当時に、日本劇場公開をされて、目を覆いたくなるような、超残酷なるゾンビ・ホラー映画「サンゲリア」を製作し、日本でも、世界中でも、この世を去った後でも、絶大なる支持を受けているゾンビのKINGと異名すら取るイタリアの国が生んだ、イタリアン・ホラー映画の巨匠であり、その帝王 ! (ルチオ・フルチ)監督。私のブログを拝見している方々で、この人の名前を知らぬ方はまずいないと思いますが ・ ・ ・ そんなフルチ監督が、「サンゲリア」以降に「ビヨンド」「墓地裏の家」そして「マンハッタン・ベイビー」大映の映画会社、超度級残酷ホラー映画、ビデオ・リリース三部作と続き、サンゲリアの公式続編「サンゲリアⅡ」へと流れを汲むときに、その立て続けに作品を発表してきた時に、ついにここにきて、「サンゲリア」を世に送り出して、その9年後に、1989年度製作、この映画作品では自らが原作をも担当。渾身の一撃 ! ともいえる記念樹立的映画になっております。さて、ルチオ・フルチ監督の遺作は確か、「悪魔の霊柩車」だったと筆者は思うのですが ・ ・ ・ 。しかし、筆者を含めて多くのファンの人は、この映画を何らかの形で既に、ご覧になっている方ならば、ちょっとした不可思議な感じを抱き始めてご存知の事だと思いますが、フルチの映画の御馴染みになる、超残酷残虐スプラッター・シーンは、少し低迷時期を迎えてきてしまっているようにもみえるのであります。特に、「マンハッタン・ベイビー」から残酷描写は、かなり成りを潜め始めて、かなり残念な事ながら下降気味。残酷描写の無い黎明時期を迎える時期にいたったとしか、言いようがありません。今回のこの「クロック」の映画も、そんな黎明期の急下降映画で、フルチの超お得意、十八番 ! でもあります例の、ゾンビ集団も、この映画では一切排除をされております。(まぁ似たような存在は出てきますが ・ ・ ・ 。)原作はフルチですが、脚本にはジャンフランコ・クレリッチとダニエル・ストロッパが担当。ヴィンセ・テンペラの奏でる幻想的なる音楽が、フルチの映画を、さらに輪をかけて盛り上げてくれております。イタリアの郊外、人里離れた山中に老夫婦と庭師、そして住み込みのメイドの四人が住む古い大きな邸宅があった。しかし、この夥しい数の時計に囲まれた、この屋敷と老夫婦には、かつて一緒に暮らしていた甥の若い夫婦が金ばかり無心しては、せびりにくるので、堪忍袋の緒が切れた夫婦は、密かに二人を殺して地下の納骨堂に遺体を安置してそのまま埋葬していたという、恐るべき秘密が隠されていたのでありますが、しかし、やがて ・ ・ ・ 彼等の秘密をひょんな事から知ってしまったメイドが、老夫婦によって惨殺されてしまう。しかし、そんな夜、どうしようもない、間抜けな若造三人組みの強盗集団、トニー、ポール、ダイアナ(男二人に女一人)が、ここの邸宅なら金がありそうだと、恐るべき屋敷へと、こっそり忍び込みますが、侵入した三人の強盗に、屋敷の恐怖の秘密が幕開き襲い掛かり始める。映画全体的には、フルチの定番、スパゲッティー・スプラッター描写はやや押さえ気味で地味。ミステリアスでシュールなドラマの展開ではありますが、
何処かで、似たような同じ映画を観たような、ブラック・ユーモアセンス漂わせた皮肉なる結末エンディングでは、個人的には、アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の「恐怖の報酬」のラスト・シーンで、大金の金を得たイブ・モンタンが、車ごと崖から転落をしてしまうラストに似ており、真新しいところは然程ありません。ですが、フルチの職人芸技ともいえる才能は遺憾なく発揮そして華麗に開花どんでん返しもふんだんに盛り込まれており、二転三転する後半の展開は不気味ではあり、その部分だけでは、一応の荒筋としては、見応えは十分にあります。特に、画像においては、ブライアン・デ・パルマ監督のサイコキネシス・念力ホラー映画「キャリー」1976年作品のような、映像のソフト・フォーカスの全体的な多用など ・ ・ ・ 。映画全体の幻想的な雰囲気と屋敷を覆う夜の霧など、ですが、そういった全体のホラー的な要素を踏まえた、雰囲気だけは抜群にgood ! また、片目の庭師ピーターには、「サンゲリア」でヨット・マン事、最後にはゾンビに結局なってしまった男、ブライアンを演じたアル・クリーバーが、今回もフルチ映画に出演していて、ファンにはちょっとだけど、嬉しい限りであります。機会がありましたら、また拝見の程を ・ ・ ・ 。ではまたぁです

ドリラー キラー DRILLER KILLER

2007年08月05日 | 暗闇の祝祭日
何時も、何時も、当ブログにアクセスを頂きまして本当に有り難うございます。
決して自負を高慢にしているつもりではありませんが ・ ・ ・ とある、社会学者の教授によりますと、ホラー、恐怖映画が大好きな方は、以外にも、心が広くて寛容力と包容力が大変あると、研究成果で既に発表されて言われ、証明をされております。ですから、この事実をちょっと信じられないと、思われる方々もいるかもかも知れませんが ・ ・ ・ ホラー映画の好きな方々皆様も、実は海のような深く、広い精神を持っていらっしゃると、筆者はそうなのだと思います。さて、今回、改めて御紹介をさせていただきます、ホラー映画は、スプラッター・ホラー映画ともいえる、超カルト映画「ドリラーキラー」であります。この映画が製作をされたのは、1970年。当時、数々の多く製作をされた、オカルト・ホラーやカルト・ホラーに並んで、あくまで一部のちょっとしたファンと超マニアックなカルトなファンだけに、受けいられただけの映画でしたが、日本劇場未公開で、確か(TCC)と思うのですけれども、映画ビデオ・メーカーがリリースしたビデオのテープのみが、レンタルビデオ店やちょっとした店頭に並ぶ程度でした。しかし、ここにきて
最近はPCを扱う方でしたら、誰もが知っている、某大手ネット通販会社でも、この映画のDVDが再販、発売をされている事をあえて知りました。この映画では最近でも、前回に述べました、侵略物SF/ホラー映画の金字塔。米軍空軍基地を舞台にした「ボディースナッチャー」最新作の監督をした、アベル・フェラーラが、撮った処女作品としても有名な映画でもありまして、本人も映画に出演して、主演をかねております。筆者は、北米版の輸入でDVD「コレクターズ エデション」を購入いたしまして、特典には監督のアベル自身がオーディオ・コメンタリーをするなどの、サービス満載になっており、またアンカットのディレクターズ・カット版との事で、完全ノーカットで楽しめる事が出来ました。気になるこの映画の内容では、アメリカはニューヨーク、マンハッタン。暗い古びた雰囲気のイタリアン教会に、懺悔の日々を送る、絵のまったく売れない画家の男が、ある日、同じ教会に来ていた教会の信者と思える、やや暗いダークな雰囲気の老婦人に、何やら忌まわしい意味不明のお告げをされる。やがて男は教会の外へ飛び出しますが、家に帰ると、実は奇妙奇天烈なるアパートメントでの同居生活、(女性二人に男一人)を毎日送っていたが、日々の日常における、日頃の鬱憤と、うさ晴らし、どうしようもない、むしゃくしゃする気分を晴らそうと、自宅改装用にと使っていた、日曜大工用品でもある、良くホーム・センターなんかで売られている、ポータブル・バッテリーと、そして、もう片方の手には小型電動ドリル ! を持ってマンハッタンの街をあちこちと移動、歩いてウロウロ放浪。道路やら、橋の下やら公園のベンチに寝そべっている浮浪者やホームレスの人々を無差別に片っ端から頭に、そして頭蓋骨にドリルでウィーン、ウィーンと、穴を開けては殺して殺戮をしていく ! パパイヤ鈴木のような、パーマ屋でパーマが失敗したかのような爆発髪型ヘッドで、アベルは夜の街をうろついていると、浮浪者の一人が(旦那、俺に小銭を恵んでくれよ。くれたってバチはあたんねーから ・ ・ ・ )なんて言おうものなら、お前にはこれをくれてやる ! と言わんばかりに、突然、彼の額にドリルの先端を押し付けてスイッチオン ! ゴォーリ、ゴォーリ、ガァーリ、ガァーリ ! 血飛沫がドピュー ! スプラッター描写シーンの連続 ! アベルの家のアパートでは、昼飯にピザを注文して、三人で仲良く食べようとしますが、やっぱり日頃の杜撰な、男の自己中心的な性格がにじみ出て、彼女達は序々に、今の生活改善をしようと、男から離れていこうします。まぁあちらの国では、特にニューヨークのような、大都市では、ルームメイトで、いろいろな人同士が、アパートメントなどで、家賃を折半しながら、一つの目標、目的を目指して頑張りながら、一緒に生活する事は然程、珍しい事ではないと思いますが、主人公の殺人鬼アベルが、職業は画家と言っておりますが、自称でしかなく、絵を描くシーンなんて一度もありませんし、彼女達に新しい恋人が出来ようものなら、憤怒し激怒と嫉妬爆発で、その彼氏の家に忍び込み、例のドリルでまたもや、ガァーリ、ガァーリ、ゴォーリ、ゴォーリ ! 最早、完璧なるキラー・マシーンと化した男はとどまる事を知らずに、殺人を日夜、冷静に日々(深夜のお仕事 ! )を続けていく。こういった大量殺人のような事件を起こす殺人犯人の多くは、社会に対して、日頃の鬱屈した感情と孤独を感じて、逃げ場の無い状況に自らを追い込んでいくと言います。しかし、鬱屈した感情や孤独は、誰もが皆、何処でも味わっている事ですし、人間である以上は誰もが、例外ではありません。ですので、この映画では、主演を兼ねたアベル・フェラーラ監督自身が、最近でもホラー映画の世界の中では良く流行っている、不死身のゴーストでも怪物でも、ジェイソンでも、ブギーマンでも何でも無くて、生身の人間的な、空虚感も時には感じるような、殺人鬼を演じたかったのではなかったのか?と筆者はそう思うのですが ・ ・ ・ 異色のカルト・ホラー映画で、隠れた超名作 ! ? マニアックな方は是非とも観賞の程をどうぞ ・ ・ ・では、では !