SF ホラー映画 groan ファイル

過去まったくの忘れ去られた無名作品から現代の最新映画にいたるまで邦画洋画 SFホラーを主軸とした作品を幅広く公開日記 !

地獄の謝肉祭 (apocalypse domani)

2007年07月29日 | 暗闇の祝祭日
この頃は、やっと夏らしい夏の暑さがやって参りました。映画館の中はちゃんと冷房は効いているでしょうか?暑い夏の季節を忘れさせてくれるような、残虐なるホラー映画をどんどん観ては、皆で冷や汗をタラタラと流して、暑い事などスパッと忘れましょう。さて ・ ・ ・ 以前のテレビや新聞、雑誌等のメディアにおける報道で、とある某会社が、私達、消費者が近所のスーパー・マーケットで良く夕飯に買い求める、牛肉や豚肉、鶏肉はもちろんですが、陳列された肉に、かなりの偽装表示や偽造肉で販売してある事が判明して、偽装工作に詐欺まがいで、肉を販売していたミート生肉会社が取り正されて、結局はかなりの問題となり、その会社は自己破産を余技なくされてしまいました。輸入牛肉を和牛と偽ったり、冷凍肉を雨水で解凍したりと、目に余る事が出てきたのも事実ですが、その会社社長の言った(消費者だって、安いものばかり追い求めるから ・ ・ ・)と言ったセリフは、我々、消費者を無視した、会社における利益優先主義の効率化からくるものなのでしょうか?今回のホラー映画では、その(お肉)にまつわる映画を御紹介をしていきたいと思います。今回の映画「地獄の謝肉祭」は当時、筆者がまだ中学生の黒い学生服、学ラン?着ていた頃に、実家の家のテレビCMを偶然にも見て、強烈なる印象を受けたのを、今でも覚えております。暗い洞窟のような、汚水の溜まった下水道の中で、ショット・ガンを持った男が、牢獄のような鉄格子に張り付いている男に向かって弾を連射 ! 丁度、お腹の部分を撃たれくらった男が、その被弾した部分だけがポッカリと穴が開いて、向こう側の風景が見えるといった残酷描写でしたが、映画のCMを放送しながら(一度喰ったら忘れられない)といったCMの中のキャッチ・フレーズのセリフはかなり不気味に聞こえました。またこの映画は以前に、映画DVDを扱う店で、同じイタリア映画であります、「夢魔」というホラー映画と二つパックになって、DVDセットでリーズナブルなお値段で販売をされておりました。興味のある方は、お店で偶然的にでも発見されたのならば、買ってみてはいかがでしょうか?もう既に、この映画を何らかの形で鑑賞済みの方もおられるかと思いますが、ちなみにですが、筆者は地元の地方の田舎で名画座なる、今はもう営業不振で廃館になりましたが、その小さな映画館の場所で観賞をさせていただきました。さて ・ ・ ・ その大まかな、あらすじ事、物語ですが、繊細はまたも不明ながら、イタリア/スペイン合作映画作品で、監督には、確かゾンビ映画の帝王キング ! とも言えるルチオ・フルチ監督の愛弟子となるアンソニー・M・ドーソン、間違えていたらごめんなさぁい。主演には、ブルース・リー主演映画、「燃えよドラゴン」または、ウェス・クレィブン監督の「エルム街の悪夢」にも出演していた曲者オジン俳優であります、ジョン・サクソン。この人が今回の映画では、ベトナム戦争の戦争体験、後遺症トラウマを、戦争が終わった後にも、持ち続け、引こずり続ける、ノーマン事、大尉を演じておりまして、まさに曲者でした。ベトナム戦争時、二人の米軍兵士、トミーとチャーりーがべトコンに摑まり地面の竪穴に監禁される。飢えが極限状態に達したときに、米軍の放った火炎放射器の攻撃により、全身火達磨になった敵べトコン女が高熱に耐え切れずに、逃げている時に、二人のいる穴倉に間違えて落ちてしまう。やがて二人は彼女を裸にして飢えに我慢できずに生肉を貪り喰い始める。しかも、それから暫くして救出に訪れたノーマン大尉が、その二人を、穴倉から出そうとする際に、彼の腕にまでガブリッと噛みついてしまう。戦後の後に、二人は精神病院に収容されますが ・ ・ ・病院の外出を許可されて、許された後は、シルベスター・スタローン主演のバイオレンス・アクション映画「ランボー」のように、ベトナム戦争当時の、あの悪夢が再び甦ってしまい、女の白い肌を見ているうちに、どうしても噛みつきたい衝動にかられて、もう後はひたすら、たとえようが無い程のガブリッ、ガブリッの連続噛みつき攻撃 ! ガブリンチョの連続 ! フランクフルト・ソーセージのように、あっちでガブリ ! こっちでガブリ ! しかも恐るべき事に、一度噛みつかれると、噛みつかれた者もまた、他の者に噛みついてしまうという、伝染病のように狂犬病のように、人から人へと感染して広がっていく。恐るべき人食い症状 ! こういった映画はゾンビ映画の定説ですが、カナダのディビット・クローネンバーグ監督「ラビッド」というホラー映画の中でも同じく噛みつきの人食い症状の病が出て、やがて街中の人間に感染して誰彼なく襲いかかり、広がっていく様が描かれておりました。さて、その例外にもなく、ベトナム戦争当時に、トミーとチャーリーに噛まれたノーマン大尉も、今は平和に安泰に愛する妻と二人で暮らしていたが、自宅の近所に住む若い女性を見ているうちに彼もムラムラとしてしまい、隙をみては、思わず彼も、人食い症状が再発して、彼女の足にガブリッとやってしまいます。やがて彼は再び戦争当時にもう着るまいと思っていた、封印していた、大尉の軍服に着替え始めて、銃を手にする。こういった人肉嗜好は、人間が人間の肉を食べる行為ですが、「カニバリズム」を語る際に必ず例に挙げられるのが、1981年にフランスはパリで実際に起こった事件であります、パリ人肉事件でありましょう。一流企業の社長を父に持つエリート青年が、留学先のフランスはパリで、留学生仲間のオランダ人女性を銃で頭を撃ち、殺して、その後は遺体と夜を共にして、遺体を性欲の道具として用い、遺体の各所を損傷して、さらに遺体の一部を食べて、不必要になった部分をトランクに詰めて、ブローニュの森にある
湖に捨てたという猟奇事件は今尚語り告がれています。人肉の味が美味いかどうかは、まるで筆者にはわかりかねますが ・ ・ ・ (あたりまえか ・ ・ ・)この映画もまた異色ながら、アクションあり、友情あり涙?あり、お笑い?ありの、何だか良くわからないながらの、ホラー映画に仕上がっておりました。
ではぁ ・ ・ ・ またぁです。


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1 コメント

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なんだか (かず)
2007-08-28 09:06:45
なんだかよく分からない作品に仕上がっている・・・・ってところがみそですな。
イタリア映画の独壇場ですな。
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