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small axe

たとえばこんな写真

「ボーン スプレマシー」うーんダーク…

2005-02-15 | movie
「ボーン スプレマシー」うーんダーク…

ジェイソンボーン三部作の(たぶん)第二弾。
完全な前作からの続き物で、これから見始める人は魅力半減かも。

マットデイモンのマッチョに磨きがかかってタフなキャラが
より一層説得力を持った感じ。

デイモンを近作で見たのがファレリーの「ふたりにクギづけ」
だっただけに、このギャップは大きい。
両作品ともいいのは、いい映画を選ぶ感覚を持っているからか。

手持ちカメラのロケ生光源撮影は非常に生々しい。
ただかなり手ぶれがあるので(故意に)嫌いな人は嫌う映像かも。

007と似ている点で世界各地のロケがあり、今回のベルリンモスクワ映像は
異文化を見る楽しさもあって良い。
ただ007シリーズのような見終わった後の爽快感はまったくと言っていいほどない。

愛する彼女を殺され、前作では追いかけられる立場から
追いつめていくという設定になっていて、ボーンの忌まわしい過去が
明らかになっていく展開で、シリアス進行も相まって終始暗いトーン。

真剣に入り込んでみた人には、悲しいストーリーで
「マットデイモン、カッコいい~!」て感想は最初に出てこないと思う。

スプレマシーは

SUPREMACY

【名】((正式))
1 至高,最高,無上;最高位,最上位.
2 優位,優越(primacy)∥
Shakespeare's ~ as a playwright| 劇作家としてシェイクスピアが断然抜きんでていること.
3 主権,至上権;〔…に対する〕支配権,絶対的権力(domination)〔over 〕∥
a struggle for ~| 覇権争い/
naval ~| 制海権/
hold ~ over Europe| ヨーロッパを支配する.
▼the Act of Supremacy
〔英史〕国王至上令,首長法《国王を国教会首長と宣しローマ教皇の主権を否認した(1534,1559)》.

ということなので今回は優位に立っている(追いつめている)ボーンて事と、
最高の仕事をするボーンて事でしょうか?

ジェイソンボーンシリーズの雰囲気をつかんでみれば見応えのある映画。
ただ細かいところを突っ込めばボロが出そうなストーリーではあるけれど。
そこは映画を見る人の腕にかかっている部分か。
007シリーズは細かいところを突っ込むと野暮っていう設定が活きてるな。

最後に「ゴルゴスプレマシーならどんな映画になるのか?!」
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「アレキサンダー」ゴールデンラズベリーノミネート?!

2005-02-09 | movie
製作費200億円、オリバーストーン的こだわりで制作された映像を見る。
これぞイベント映画ではないか。
トロイのような娯楽的なものを求めると完全に裏切られた気分になるはず。

変化球を投げて観客の目先を変え興味をわかせるということもなく
直球一本勝負で押し通す豪腕ぶりに、ラジー賞の声も高まりそうだ。

過去のオリーバーストーン作品からの解釈的に見ると、
「自由」を広めるためにアジアまで遠征し自文化を広め民族を解放する、
という名目で各地で戦闘略奪を行う行為に今のアメリカを重ねる見方になるけど、
ビックリするほどひねりが無く肯定的でも否定的でもない。

そこは素直にオリバーストーンがアレキサンダーファンで
映画化したかったのではないか、という印象を覚えた。
アレキサンダーファンならこれ以上の映画はないだろう(映像的に)。
熱狂的なアレキサンダーファンなら自分の手で映画化するなんて
至高の喜びじゃないか、なんてノリだったりして。

アレキサンダーのお話を知るだけでも充分いいし、セットや衣装、
バビロンの都市映像などその手の話を読んだときに
映像をイメージできるようにもなるのもいい。

アンジェリーナジョリーのオリンピアスがもっと狂気的なら
アレキサンドロスの苦悩も深まった描写になったかも。
三時間で限界かもしれないけど、もう少しエピソードを重ねれば
ストーリーに深みが出たかな。
2時間モノ5回完結、とかっていう形の映画館興業は成り立たんかな。

上映時間長いし説明的だし、知的体力を求められるし、
と興行成績が伸びないのもやむ無しか。
史劇物は見る人の予備知識の差で面白さ度が変わるし。
コリンファレルじゃなくてブラピなら二割は客が多かった?

史劇といえば幻のキューブリック・ナポレオン。
他監督のナポレオン作品がコケ、資金が集らなくて中止になっという。
この200億をキューブリック作品に廻していたら…。
キューブリックナポレンが制作されなかったのは人類文化史的な損失だ!

最後に「鉄拳口調で・こんな上司はイヤだ、アレキサンドロス」
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「アイデン&ティティ」転がる石のように

2005-02-06 | movie
「アイデン&ティティ」転がる石のように

ミウジャン原作の青春映画。
泣かせに入るパターン的な演出に興ざめしたけど
全体的な青春雰囲気は良かった。

というかミウジャンの原作のノリがいいのかも。
脚色というか脚本が万人向けになっていてベタな感じ。
雰囲気として陣内ロッカーズと似てる。

中高生あたりに向けた映画としてならいいか。

ディランの歌詞を引用する展開は良かった。
いつか真面目にディランを集中して聴く時期がくるかもと思った。

終わってみればなんて事ない青春映画。
いや映画の出来が悪いというよりも、
この手の映画を観るには歳をとりすぎたと言うのが正しいか。

最後に「君の立場になれば君が正しい、ボクの立場になればボクが正しい」

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「オペラ座の怪人」恋のトライアングル

2005-02-01 | movie
最近のミュージカル映画からすると歌シーンが長い。
(ミュージカル舞台の高再現性によるもの?)

セットも豪華で映像は綺麗で音楽もいい。
ただ映画としてみると、筋の部分で展開が遅いと感じる。
これが舞台なら生唄・生動きとかでいいと思うけど。
舞台ミュージカルってちょっと独特な世界か?(宝塚とか?)

それでもオペラ座のセットなど豪華映像を
見るだけでも充分見応えあり。
マスカレードの所はファントムの仮面と絡めて
いい感じだった。マツケンが紛れていても不思議じゃない(笑)

ストーリーは大人向けのメロドラマだな、と思った。
(よく言えばロマンス)

映画的にファントムにほれるクリスティーナの感じを
上手く書き切れてない印象。

それに怪奇部分は薄い。
ロマンス減らして怪奇色が強ければもっと面白いかも。
せっかくの「ファントム」キャラがもったいない。

善と悪を比較するみたいなシーンで黒と白を使ったり、
クリスティーナが持つ感情的な部分が西洋的というか
キリスト教的な感じを受けたりして。

ファントムの顔は、見せ物小屋で「悪魔の落とし子」と
されるくらいなのでエレファントマン・ジョンメリックくらいの顔に
置き換えてみればしっくりくるか。
ミュージカル舞台では全面マスク?(役者の顔が見えないとイカンか?)
片面マスクは映像描写的にも視覚効果が高い。
(マスクと本顔の対比、さらにマスクを外した顔の心理的な表現)

大人の常識としてストーリー程度は知っとかんと、
という意味でも良かった。

最後に「夢の対決・マツケンサンバ対ファントム」
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「ターミナル」ファンタジーまたは現代のおとぎ話

2005-01-25 | movie
映画評とかを見ると佳作扱いのスピルバーグ作品。

設定が現代だし「ないじゃろ」という導入に最初はとまどったものの
スピルバーグファンタジーに体が対応してからはドンハマリで、
ジワっと泣けた。

最初どうしても英語が話せないトムハンクスに違和感を感じて
「ヤバイ、ハズしかも・・」と不安になるも、細かいエピソードを
重ねるにつれ「クラコ~ジア」と`ゴート`ビクターを応援する側に。

最初のパタパタパタって変わるタイムテーブルの時点で
ファンタジーを読み取らんといけんかったか。
(もうないでしょ?あんな旧式の機械?いやあるか?)

ていうかスピルバーグ作品はある意味全部ファンタジーか。

スピルバーグのガバメント嫌いというか役人嫌いのネタも効いてた。

「ハンクスじゃないほうがいいか」と、思った最初の印象も
終わってみれば「やっぱハンクスいい」で終わった。

こんな甘いムードのスピルバーグ作品映画ってなかったんじゃないかいな?

あと「サイン」がカギになって物語が進行していくというのもいいネタだった。
入国のビザ申請にサインがいるし、ベニーゴルソンのサインが最終目的だし。
エンディングのスタッフロールもサインが使われてるのも良かった。

ベニーゴルソンにサインをもらうときに「オートグラフ」じゃなくて
「サイン」してくださいっていう風に頼んだのは、書類に書くときの英語を
覚えてたって言うネタだったかね。(あそこは一曲カット無しで聴きたかった)

ヤギの薬のくだりはもちろん、トレッキーの指輪のシーンも良かったし
インド人芸もスパイスになってたし、エピソード、脇役、セットなど
どれもとっても一流、粋を感じた。

しかし噴水は水が出ないままでいいのか?!
(いや、あそこで恋の行方を暗示していたか)

最後に「韓国人の結合双生児は助かったのか?」可能性は50-50(笑)
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「フリーダ」メキシコメキシコ~

2005-01-24 | movie
テレビの特集番組ではエキセントリックで苦悩する部分が印象に残るつくりだったが、この映画では情熱的な部分肯定的に描いてある印象。

映像的にも美しく、実際の絵と動画がつながるところなどアーティスティックな繋ぎとかあったりして、ロケ風景・衣装・音楽とか含めてトータルで芸術性が前面に押し出されている作品。かといって難解にもなっていない。多くのエピソードがあってどれも切りにくい要素だったがシンプルにまとめてあるのも良かった。

日曜美術館でメキシコの「青い家」のアトリエ訪問があったけど映画の雰囲気とちょっと違って、おとなしい雰囲気だったような覚え。フリーダ カーロの作品を生で見てみたい。

最後に一言「眉毛に目がいってしまう…」
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「えびボクサー」労働者階級のヒーロー

2005-01-22 | movie
ラススポと提携している記者からの強力プッシュで見ることに。全世界で動物愛好団体からのクレームにより上映禁止になったという売り文句。(ネタだな)

えびが人間相手にに戦って勝っていくというストーリーかと思いきやほとんどエビは縛られた状態だったという。パブのオーナーでギネスをあおるボクサー崩れ、ぜんそく持ちのさえないオッサンの夢実現奮闘物語。

ローバジェットの人情コメディーで、フルモンティーやブラスとかのイギリス映画風味が効いてて、なかなか楽しめた。ポストモダン風でアイロニーあふれる(劇中台詞より)映画(笑)。これで次回作予算が付けばもっと面白い作品が撮れそうな監督かも。個人的にはもう一はじけあれば良かったという感想。

最後に一言「その意味でミスターCを愛してしまったのか~」
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「八つ墓村」た~た~り~じゃ~

2005-01-19 | movie
WOWOWってこんなの放送してくれるからいい。77年ショーケン主役の寅さん金田一。映像的にスプラッターもびっくりの恐怖映像に加え(田中邦衛の首!)土俗のブルースフィール満点なのもこれまた恐い。つくりはミステリーではなくホラー。

ムラ・イエ・ケガレ・ウラミのブルースに狂気が加わり、ロケで写し込まれた昭和の空気感で加速して恐怖スピード時速280km。ダイアンアーバスもびっくりの双子ばあさんも恐い。この映画をみてキューブリックがシャイニングで双子を使ったという(嘘)

そんな事件を日本の人情・渥美清金田一が解決するというもの。しかし渥美金田一はほとんど活躍せず説明係という作りは結構渋い。戸数23の小村で日本刀や猟銃で30人の住民を殺した実際の事件がベースになっているというのも恐い。事実は小説よりも奇なりと、映画より実際の事件のほうがよりブルースか。最近ではトヨエツ金田一で八つ墓村があったそうですが,どんなんでしょ。

最後に一言「た~た~りじゃ~By志村けん(しむら~うしろうしろ~)」またドリフネタ
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「ネバーランド」2リットル泣いた

2005-01-18 | movie
「ネバーランド」2リットル泣いた

監督はチョコレートのマーク・フォスター 、それにデップなら間違いないと。それでも期待しすぎて傷つかないように控えめの期待で行ったけど。そんな心配は杞憂に終わり、エンディング前20分くらいでもう胸一杯。2005年ベスト3入賞は決定的な作品。

ピーターパン誕生は実在の子供たちから着想された物語だったとは。デップは最初の登場シーンだけで、主人公の人間的設定を観客に理解させる演技を決めさすが!とおもわせる雰囲気を持っていた。絵も美しく、音楽も素晴らしい。全編細やかなトーンですすんであざとく感動を狙うと言った感じはなし。エンディングのピアノ曲は胸一杯の余韻と相まって心に響いた。

ケイト・ウィンスレットってタイタニックの時もオバチャンぽいというか、地に足がついてる感じで、今回の役もスクリーンになじんでる感じで良かった。デップがイギリス英語、しかもスコットランド訛りを披露ってことだけど、そこはまったく聞き分けらない。

ジョンにマイケル、ナナにジョージ、フック船長にスミー、チックタックワニにタイガーリリー。デイズニー長編アニメ「ピーターパン最強説」を唱える身としてはたまないものだった。これはピーターパン原作本をいつか読まんといかんな。

大人になったけど居心地の悪いデップ、子供なのに大人にならざるをえない少年ピーターを対比させることで「ネバーランドとは」、というストーリーを肉付けしていく感じでしょうか。ラストあたりで「ズバリ」という台詞が出てきたけど。

ピーターパンシンドロームは大人になりたくないという意味に使われるだろうけど、この作品では大人になる喪失感が強く書かれているように感じた。現実の話ではジョンは戦死、作家志望のマイケルは20歳で溺死、ピーターは63歳で自殺て。

最後に「ネバーランドに行きたいけど、マイケル(ジャクソンね)のはベットに誘われるぞ、少年!」

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「ハルク」それはブチキレキャラ

2005-01-12 | movie
「ハルク」それはブチキレキャラ

長かった…。テリーギリアムもブチキレる長さ。ハルクはこの尺でOKで、12モンキーズはカットせんといかんのかと。と訳のわからない事は置いといて、ハルクの魅力はズバリ「ブチキレキャラ」。怒りのパワーで変身して暴れ回る姿に観客はカタルシスを消化する。

カンニング竹山のキレ芸やテレビタックルのハマコウ、アニマル浜口の「気合いだ~」とか(ちょっと違うか)なんかこうカ~っとなっている人を見るのは魅力があると。日常生活においてあんな感じで怒ってる人を見ることがないのもあるし。

もちろんささいな怒りはそこら中にあって、心の中でハルク状態になってたりすることも多々あって。という「自分内ハルク」を脳内で映像化できるようになるという効能もある。スパイダーマン二番煎じ効果的な映画ではあるけれど、そこそこ楽しんだ。

怒りと憎しみはパワーの方向性が違う。憎しみはイカン。ときにダークサイドに打ち勝つ為には、怒りのパワーも必要か。シーンチェンジのワイプに特徴を持たせる作りは(ズームで変わるのはいまいち)アメコミのコマ割りを思わせる感じで良くできてると感心した。ハルクを観て「自分内ハルク」を解放してストレス解消だ。

最後に一言、「パンツは破れないのね」(最初の変身では破れたか?)
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「エイリアンvsプレデター」プレデターの成人式

2005-01-11 | movie
エイリアンvsプレデター

新春一発目はエイリアンvsプレデター。まったく期待せず行った。ハウルの動くナンとかの予告にSWエピソード3の予告があるとのこと。AVPの前にそれを見て移動する計画。しかしハウルの予告でSW流れず、なんとAVPのほうでトレーラーが流れていたらしい。なんじゃそれ、しかもAVPの頭を少し見逃すし…。

上映時間100分とあってテンポ良く行くだろうなと思ったけど、登場人物が早いうちにどんどん死んでいく展開。あれじゃ感情移入しにくい。ネタバレというほどネタもないし。

「奇しくも成人式にプレデターの成人式を見る」といった感じ(笑)プレデターの「強いんか弱いんかわからん」ところになかなか味がある。「悪いヤツ度」からするとやっぱりエイリアンか。気持ちよく駄作を見たという後味。

最後に一言「志村~もとい、プレデタ~うしろうしろ~!」

「エイリアンvsプレデター」プレデターの成人式
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