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small axe

たとえばこんな写真

「チャーリーとチョコレート工場」素直に観た

2005-09-20 | movie
よくぞここまで徹底してこだわり映像を作り上げたものだ!ティム・バートンなのでダークかと思ったらそうでもない。原作に忠実だからなのか。小学4~位の子どもと観るのが正しい鑑賞法かも。

デップは寂しい感じを上手くやってた。ジムキャリー演技に多少ダブって見えたけど。映画自体もレモニースケット~の後追い企画っぽい?そういえば「28日後」は「ドーンオブザデッド」がやりたかったのかなと思ったりして。

2001年ネタも出てきたりして大人にも配慮があるし、ファミリーで観たい作品。しかしあまりのブッ飛び映像に夜熱出したりしてね。ゴールデンチケットって、昭和のプロ野球スナックのホームランカードか(笑)

最後に一言・工場見学というより、ウンパルンパのミュージカル鑑賞がメインじゃ!
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7.8月その他の映画

2005-09-07 | movie
ついにコージ辞任のニュースが。やめたらやめたで寂しい。野村佐々岡は引退か?

「SW EP1-5」
EP6に合わせもう一度見直す。EP1の違和感が若干薄くなって来ていた。3POのキャラをジャージャーで補ったと思えば。

「パッション」
勉強といった感じ。マグダラのマリアに注目した。

「地球の静止する日」
これでの宇宙人は平和主義。平和にしろといわれても地球人には無理なのか…。

「マスターアンドコマンダー」
いまいちかと思ってみたらナカナカ面白い。これなら劇場で見ても良かった。ラッセルクロウの男臭い感じがあっている。

「モダンタイムス」
人類は深刻な問題を抱えたままか。

「地獄の黙示録 完全版」
一年に一度観ている感じ。やはり完全版のフランス屋敷のシーンと、ヘリの補給でのプレイメイトのシーン追加は重要。

「ジョーブラックによろしく」
三時間を感じさせない。こういうのに弱いというのを観るたびに思う。ブラピは美しい。エンディングのIZで締め。

「21グラム」
デル・トロにショーン・ペンで重いストーリー進行。時間軸を上手く使っていて最後まで緊張を強いられる。映画慣れしてないとツラい作品かも。ソダーバーグのトラフィックを観たときの感じに似ている。それよりかなりヘビーだけど。いい監督だ。

「イージーライダー・レイジングブル」
ニューシネマ以降の流れをかいてある感じのドキュメント。ロジャーコーマン門下生が多いのに驚く。

「歌えフィッシャーマン」
合唱団ドキュメント。それぞれのインタビューがドラマを作っている。

「10日間で男を上手にふる方法」
そりゃないだろう的な展開はロマコメ?のイヤなところだけど、なんとなく見始めて最後まで観てしまった。この手の善し悪しは微妙なさじ加減で決まる。ストーリーは二の次というか。故に監督の腕の見せ所か。

「25時」
スパイクリーのインディー色じゃない感じの作品。それでもメッセージ色は強く、新スパイクリーファンを作りそうだ。

「水爆と深海の怪物」
レイ・ハリーハウゼン見たさに。ストーリーはなんてことないモンスターパニックもの。

「インファナルアフェア」
全三部作になってるそう。良くできたプロット。マフィアのボス役が良い味を出している。

「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」
これもハリーハウゼンみたさ。円盤のバリアーのエフェクトが良かった。とはいえ全体的にショボイ。

「モロノブラジル」
ブラジル音楽をたどるロードムービー的ドキュメント。ブラジル音楽に興味を持った。とりあえずセウジョルジ購入。シティーオブゴッドに続くブラジル監獄映画も面白そう。

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「ロボッツ」完全子供向け

2005-08-21 | movie
最近の米アニメ映画は大人をターゲットに入れてると思うけど、「ロボッツ」は大人にはツラいかも。それでも「ガキの付き添い」という免罪符によってみることが出来るのは幸せか。絵づくりのこだわりは凄い。ストーリーの巧さはピクサーのほうが一枚上手と感じた。しかし子供には好評、アイスエイジも大人はツラいが子供は喜んだ。

とはいえ細かいネタもちりばめてあって、最後はそれなりにカタルシスを消化できる。ロボットがロボットダンスをするというのは良く出来たネタだった(登場ロボットが人間のようなブレイク・ロボットダンスをする)。あとは実家を離れ都会に出た主人公が父の病状を案じて電話をかけおわると、その電話機が「親父さんも心配してるんだよ」とホロッと来させるようなことを言った後「サービスに加入したら実家にも安く電話がかけられるよ」とセールスをするというネタも渋い。

しかしSMAPクサナギの吹き替えはヒドい。少しはキャラ声を演じようと努力しろや。西田局長はハマリだったけど。

最後に一言「ボケウルサ型キャラは固定化されたな」
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「アイランド」バッカじゃないの…

2005-07-27 | movie
予告編ではシリアスなSFアクションて感じで興味をそそられたものの、見終わった感想は「馬っ鹿じゃないの」。

とはいえ「アルマゲドン」監督作だけに駄目だろうな、と心の準備があったのでそれほど失望感はなかった。全体的な展開はトータルリコールか2300年未来の旅か、人間が培養されるのは12モンキーズ、高速道路のチェイスアクションはマトリックス3、クローンと理解させるのに記憶がすり込んであるとばらすのはブレードランナー、制服を着せられて管理された内部から脱出はTHX1138、看板落ちはジャッキー映画(笑)俺が本物だ!はフェイスオフ、などなどいろんな映画のごった煮か。これの元ネタは何でしょうクイズじゃないんだから。アクション映画だからといってここまで馬鹿っぽくて良いの?

クローンを依頼した人間の臓器取り用に、クローン人間が使われるというネタを使用したのは評価できる部分。でも映画自体がシリアスなノリじゃないので、必要ないと言えば必要なかった。いくらアクション大作とはいえ、もう少し手応えのあるストーリーにして欲しかった。

最後に一言「2019年ロスってブレードランナーと同じなのは狙いなの??」
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「宇宙戦争」悪夢だ…

2005-07-18 | movie
オープニングは港の生っぽいフィルム色な映像から始まる。激突やジョーズの頃のスピルバーグみたいな感じ。そして物語は恐怖の連続に。主人公目線の理不尽な物語進行は完全な悪夢…。細かい所は夢なんだから辻褄が合わなくても当然、て感じ。デイアフタートゥモローなんか比べものにならないくらい怖い。ジャンルでいうとショッキング映画。しかしスプラッターみたいに直接的な怖さじゃない。一方的な攻撃の理不尽な恐怖は、テロの恐怖といえばそれに重ねられるけど。

建物が壊れたり巨大侵略メカ?など911映像からのフィードバックか、子供の頃に観たウルトラセブンの戦闘時の円谷ジオラマのような、妙にリアルな映像の描き方も怖さを増す。何の交渉も説明もなく、ただ人間を灰にしたりして殺していく恐怖は原作からの活かしか。ティムロビンスも狂ってるのか狂ってないのかキャラという恐怖。

最後は一応ハッピーエンド風にまとめてあるけど、真のラストは一面血で染まった丘の絶望映像のシーンだろうか。車で逃げるシーンも怖い、絶対遭遇したくないシチュエーション、まさに悪夢、寝汗びっちょり。その車の逃げるシーンでワンカットを長くつないで流すシーンは凄かった。いったいどうやって撮ってるの??とにかく映像は凝ってる。最近のスピルバーグ作品の中では一番グッときた。しかし見終わった後の気分は、かなりダーク…。

最後に一言「これが夢なら早く覚めてくれ~!って現実の世界も恐怖…」
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5月6月のその他映画

2005-07-07 | movie
今日散歩の途中に見た七夕の短冊に書いてあった願い事「たくさん蚊にさされませんように」切実だ…。

「キャシャーン」
これはヒドい…。何のコメントもでない。

「ドラゴンへの道」
ローマロケが良い。

「マーシャルロー」
可もなく不可もなく。

「カラーズ」
ショーンペンはまり役。ホッパー監督の社会問題バディー刑事物。

「レインマン」
今観ても面白い。二人ともいい感じの演技。ロードムービー要素もあり。

「殺人狂時代」
一つの殺人は悪漢を生み、100万の殺人は英雄を生む、オーソンウエルズ原案の辛い映画。

「ミスティックリバー」
ミリオンを見た後ではちょっとショーンペンのオーバーアクト気味なのを感じるがいい映画。宇宙戦争でもティム・ロビンスが恐い演技をみせた。

「エレファント」
ガスヴァンサントのコロンバイン高校事件モノ。もう一つのボーリングフォーコロンバイン。

うわ五輪が決まった次の日ロンドンで同時多発テロ。イヤな感じだな…。
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「ミリオンダラー・ベイビー」ヘヴィーだ

2005-06-12 | movie
もう見終わってずいぶん立つけど考えがまとまらない。何の情報も入れずに見たのでヘヴィーな展開に参ってしまった。映画の作りに何とかという気分の映画ではない。

いろんな問題を含んでいて、そう簡単にどうだと言える作品ではない。何とも言えない気分にさせられた。

どうぶつ奇想天外でライオンの子供が暴れる象に踏みつぶされ危篤状態になる映像があった。で母ライオンはもう駄目だと察知すると、頭を丸ごと口でくわえ子ライオンを窒息死させた。そしてその死骸を他の動物に食べられないよう母ライオンがだべるというビデオ映像。というのをこの映画を観て思い出した。

ボクシング映画はたくさんあるようで意外と思いつかない。レイジングブル・ハリケーン・Ali・スネーク・アイズ・ロッキーとか。それらと比べてもエピソードでスピードボールの打ち方をネタにするなど、ボクシング度は高い映画だと思う(ロッキーは低い・笑)。

イーストウッドは「儲かる映画じゃないかもしれないが、ワーナーはこの映画がライブラリーにあることに誇りが持てるような作品」と言ったらしい。なるほど。

最後に一言「パンチの音とかの効果音に違和感をおぼえるぞ」
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「キングダム・オブ・ヘブン」久しぶりに眠くなったけど

2005-05-24 | movie
十字軍映画。イスラムを悪く書かず、現在のアメリカの姿勢を批判しているような書き方もあったりして。とはいえさほどメッセージ色もなくなだらかなトーンのドラマが展開された。

とにかくロケやセット・衣装などお金がかかっているなと思わせる豪華な感じ。とてもキューブリックのフィルムをブレードランナーの頭に使った監督とは思えないし、結びつかないトーン。グラディエーターからがらりと色が変わった?いやコロンブスあたりか?

オーランドブルームは一本調子で主役の輝きは薄い。あまりにもスケールが大きいし、大セットでワーってやってるし、昔の衣装だしで演技としては舞台っぽい古い感じになってしまってるのかね?

役柄としてはダークサイドになっていく課程をぶっつりと切ってあってカタルシスとして弱い。おそらくラブシーンの様な恋愛もあったのだろうけど編集で切ってあるはず。前半端折りすぎか。(6時間特別版ならもっと面白いか?そうでもないか)

でストーリーを説明的に進行するところで、平坦な展開すぎて久しぶりに映画を観ながら眠くなった。その後、盛りあがっていくのに、主役に感情移入できないし。そのかわりイスラムの指導者のキャラが立っていて、そっちに肩入れしたくなったりして。

城を攻めるシーンは素晴らしかった。投石機の場面はロードオブやトロイに多少似るも、スケール感や人間の生っぽさでこっちの勝利。ただ石に火を付けて投げるんだけど燃えすぎな感じ(サービスしすぎ)。

おそらく細かい衣装や時代背景・宗教的な問題など凝っているんだろうけど、映画で細かく説明できず勉強してみると面白さも変わって見えるか。ただ全体的に平坦な感じは否めない。

せっかくの生ロケなのに(モロッコ?)みんな英語を話す(多少ネイティブも入る)のが異国ムードを減らしていると思うけど仕方ないか。ネイティブスピークにしてパッションみたく米人も字幕読めやといいたい。

十字軍は富と領土の略奪だという展開もキリスト教圏の人には評判悪いか。全体のトーンは平和にしようよと言うもの。イスラム圏なら受けるのか?それとも「違うんだよな~」てことか?

エルサレムに意味があるのか?ときかれ、イスラムの指導者が「ナッシング…エブリシング」これがオチとみた。

そんなにオモロかった~てかんじはないし、スカッとすることもない…なるほどって感じ。何を求めるかによって評価が変わる映画か。1800円なら安いと思うけど、制作費340億円だし(笑)たった15ドル程度しか払ってないのに文句言うなってか?

最後に一言「もしかして城壁と嘆きの壁を字幕で違訳してしまった??最近話題の戸田奈津子」
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「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」凝った映像

2005-05-18 | movie
行こうか行くまいか悩んだ末に足を運んだこの映画。なぜか吹き替えしか上映してないというのも不安材料。不思議な雰囲気になかなか馴染めず居心地が悪い気分で序盤を見た。アダムスファミリーというかハリーポッターというか、そんな雰囲気。

ストーリーは破綻してないけど、面白いかといえばそんなことなく退屈。ただレンタルとかテレビ放映だと序盤でやめたってなる感じで、映画館で強制的に最後まで見ることで「なるほど」と思える淡泊味。

声を出して笑う感じじゃないけど笑えるジムキャリーが怪演、実質主人公だったりして。元ネタとしては子供から見たおかしい大人を誇張した児童文学って感じ??基本的に子供向け映画か?

映画通(駄作も見るタイプの)というか、映画の数をこなす人向けかも。さすがに年三本の人はこれを選ばんはず。もしくは原作本のファン向け。ガックリというほどでもなく、ヤッタ~て感じでもない。

しかし映像は凄い。絵を創っているスタッフがストーリーを越えて作り上げた映像世界。モダンアートだ。

最後に一言「やっぱり吹き替えはないよね…(ジュードロウがナレーション)」
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4月他の映画

2005-05-11 | movie
連休も終わったな…ほとんど関係ないけど。
レモニースケットの世にも不幸な~を見に行くかどうか悩み中。

「ブリジットジョーンズの日記2」

面白いけど少女漫画を読む感じ。「面白いよ」って誰かに借りて読む分にはいいけど、書店で自分の手で取って購入というのは恥ずかしい的な気恥ずかしさがある。

ネットで検索してドイツの場所を答えてる途中でスクリーンセーバーが動いて困る、というネタは現代的でテレビドラマのコメディーっぽいノリ。マジックマッシュネタも笑えた。続編と言うことで前回ネタをふまえた笑いは前作ファンを裏切らなかったか。


「スターシップトルーパー2」

変なキレを見せた1の続編ではなく前作設定を借りた駄作。前作は皮肉ってる部分が効いてて面白いけどこれは変な方向を向いてしまっている。閉所系なのでローバジェットか。テレビ映画だったりして(詳細不明)


「プリティーリーグ(邦題)」

素直に感動。プロ野球改革が取りだたされている中タイムリーな放映だった。女性が元気な映画はハリウッド的な要素の中でも好ましいと思う。ベースボールムービーは野球愛を感じられるのがいい。実話ベースってのも泣ける。そんなとき日本は竹槍を突いていたのか…。


「キャパLOVE&WAR」

なるほど裏窓はキャパのキャラか。イングリッドバーグマンはそのまんまの演技だったと。ふ~ん。


「カイロの紫のバラ」

ウディ・アレンのストレート系の映画。スクリーン飛び出しといえばラストアクションヒーローもバタ臭かったけど面白かった。ミア・ファローの古っぽい映画な感じや設定も切なくていい。


「アトミックカフェ」

恐怖・恐怖・恐怖…。神の名の下に…。
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「ロング・エンゲージメント」2005年ベスト1かも

2005-04-17 | movie
アメリの監督と主演コンビと言うことで多少敬遠気味だったこの映画。しかし見終わった後の感想は「2005年ベスト1かも」。どうせならカラックス・ビノシュコンビみたい?と思ったほうが良かったか。

エイリアン4でかなりキリスト教的な宗教観を表現したように思えたジャン・ピエール・ジュネ。この映画でも宗教的倫理観を感じさせるもののように感じるところもあった。

戦争戦闘シーンはプライベートライアンを凌ぐような映像。ライアンは下手をすればかっこよく見えてしまいそうな戦闘シーンだが、この映画の塹壕での戦いはエイリアン4よりも悪夢的。リアルさは「映像の世紀」をカラーで再現したかのよう。そして平和と愛を声高に訴えることはないけれど、そのメッセージはすごく伝わってきた。

戦闘シーンは別として、その戦闘シーンと対比させるべく美しい日常の風景は、隅から隅までまったく隙のない映像美。謎解きをしていくようなストーリー展開もうまい。映画は経済戦争に於ける最強の武器輸出のような作品が多いアメリカ・ハリウッドでは絶対に生まれないような映画ではないか。

あとちょっとした脇役(それなりに重要)でジョディーフォスターが流暢?なフランス語を喋ってた。ドニ・ラヴァンも出てたみたいだけど判別できず。

最後は泣かせの感動ではなく、体がジーンとしびれるような感動だった。過去作デリカデッセン・ロストチルドレンも見てみたいし、何となく恥ずかしくて見れないアメリも見たくなった。フランス映画は商品でなくアートだ、みたいなイメージを崩さない素晴らしい作品。見逃さなくてよかった。

エイリアンシリーズ監督はみんな大物になると(フィンチャーは今ひとつ好みではないが)。

最後に一言「なんか欲しいのがあったらプーに頼もう」
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「アビエイター」酷評は可哀想

2005-04-06 | movie
酷評気味のアビエイター。期待度を低めにしておいたおかげでかなり楽しめた。

ハワードヒューズの晩年の奇行とホテルに住んで表に出なかったというくらいしか知らなかったので、全体のストーリーも自分内ではフレッシュで良かった。

タッカーみたいに周りとの違和感を感じる才能あるマイノリティーという部分がしっかりと出ていて、ディカプリオの演技もまったく問題なかった。演技的に刑事プリオはジェイミーより良かったのでは?童顔が嫌われるのか。もっと年取って不気味系を身につければジャックニコルソン路線になれたりして。精神的に危なくなったときの演技はギルバートグレイプを思い出したりして。

潔癖症でクリーンなのと、本人の嘘をつかないストレートな性格のクリーンにかけて、世の中はクリーンなものはなくベストでぶつかっていくしかないというくだりは良く出来てると思った。周りとの違和感で精神的に危なくなっていくというところで「負けるなヒューズ」と肩入れ出来たのも良かった。多数派の人よりマイノリティー派の人にグッと来る映画だ。

才能あるクリーンな人間がベストを尽くしていこうとするのに、似非インテリや利権しか考えない役人・ゴシップとしてしか扱わないマスコミ既得権益を守るために国を動かすライバル会社などがヒューズを疲弊させていくといったくだりも丁寧に書いてあったのでは。三時間近くの時間も気にならず。

最初はマイケルマンと組んでディカプリオが制作でやるはずだったそうで、スコセッシは雇われ監督に徹したという話も。朝日新聞ではスコセッシのマイノリティーへの視線が薄かったって批判してたけど。消えた企画でハワードフューズをジム・キャリーがやりやがっていたそう。それはそれで面白かったか。

どんだけ金持ちなのかっていうのが少しわかりにくかったのと、ハーキュリーズが飛んだときのデカさがわかりづらかったか。組み立て前の運ぶシーンで補完してたけど。映画的にずいぶん真実と変わってしまってる部分があると思うけど、真実系は本とかにまかせて3時間で映像の勝負ならこれで良かったのでは。

零戦の元ネタはハワードヒューズの飛行機だったとか世界記録を打ち立てる様子とか、アビエイターぶりを楽しめば些細なところは目をつむれる作品か。

しかしこんな人が実在したとは驚き。いつかハワードヒューズ本を読んでみたくなった。

最後に一言「地獄の天使て上映時間89分か!(コラ~10巻目のシーンがダブってるぞ)」
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3月の映画

2005-04-04 | movie
信じられない。鯉の対ジャイ開幕三連勝。
いまだかつてこんなにコウジ采配が決まったことがあっただろうか?いやない!

三連戦の中で一番しびれたのは初戦の緒方のホームラン。
低反発ボール効果が鯉に味方した感じ。この三試合バットが良く折れたな。

江川な人で「流し打ち引っ張り」でチームバッティングしないジャイが負けたというのはなかなか渋かった。
カワノワキトは江川な人が嫌いで気に入らんかったみたいだけど。
銭岡が振り回してるのが象徴的だったか。ラビットボール野球なんですよねいまだにジャイは。

といったところでササ・ケン・ハセが残ってこの六枚でまわしていけるか。
ハセは安定してないしササはバテそうだし。

で三月の映画

「タイムライン」

ズッコケ映画。はや~くからオチがわかるという。アサスポ編集部、逆一押し映画で付き合ったけど。


「ホテルハイビスカス」

沖縄映画。あ~あ沖縄いいな…、となんか逆に寂しくなってしまうほど空気感がうつっている。
ストーリーはなんてこと無いけど、それを補うだけのパワーが画面に備わっている。
風景というか光景を眺めるだけでも成り立ちそうな映画。


「マトリックスリローデッド」
「マトリックスレボリューション」

一気に続けてみるとナルホドというところがかなりあった。
2度目に見たときに初見と違って見えるように作ってあるように思えるところも。
オラクルのシーンとかがそんな感じに思えた。

しかし難しいストーリーだな。ということでおそらく多くの人はストーリーについて行けなかったはず。
それで格闘シーンや戦闘シーンに時間をかけたか。映画的ではなくストーリー的には特に必要ないと。
つまりストーリーについていけない人でも不満がでないように、ビックリ映像で満足させるという作戦か。

ハードSF(サイバーパンク的世界感)のストーリーを削ることなく、最後まで突っ切ったのはスゴい。
ネオとスミスは「表と裏」なので、最後の戦いで「俺は負けない」は「勝つこともない」というところとか、機械との関係とかスピード出し過ぎで多くの観客を置き去りにしていそうだけど。


「エイリアンプレデター」

スペインロケのB~C級映画。エイリアンVSプレデターではありません。スペインの町並みしか印象に残らず。


「タワーリングインフェルノ」

子供の頃見たときはショッキングな映像だったという印象だった。窓から人が落ちるところとか。
ポセイドンアドベンチャーとかのノリで、いわゆるパニック映画。
ストーリーは典型になるような、わかりやすくストレート。
ニューマンマックイーンって言われてもピンと来ない世代ですから。でも普通に今見ても面白い。


「黄金狂時代」

初めて見たけど、靴を食べるシーンが入っていた。
さすがに声を出して笑うと言うことはないけど、一般常識として勉強させていただきました。


「ジョニー・イングリッシュ」

予告編がヒドくて敬遠したけど、かなり面白かった。劇場で見ても良かったな。
イギリス人はそんなにフランス人が嫌いですか?(笑)
くだらないけど品を落としすぎないところが、裸の銃とかのアメリカコメディー映画との違いか。
いやマイヤーズがいるからワトキンソン色が出てるって事かな。

マルコビッチのパスカル・ソヴァージュていう役も役名も笑える。
英語ネタがかなりあるだろうから、70%くらい味わったって感じか。
あ~あ字幕無しでわかったらなぁ。俗語というか隠語的な笑いは翻訳しずらいだろうし。
続編熱烈希望!



「NARC」

トム・クルーズが製作総指揮のクライムサスペンス。アンダーカバーコップ物ですがとにかく暗い。
ひっくり返しとか狙うも、なんかついて行けないといった感じ。
先が読めるといえば読めるし。好き嫌いが分かれる映画かも。


「RAY」

レイチャールズまとめ映画としてコンパクトに良くできていた。ちょっとアリのノリに近かったりして。
ジェイミー・フォックスのオスカーもうなずける。契約にうるさいというネタをずいぶん押してたけど。
アトランティックからABCに移籍という事実があるだけに仕方ないか。綺麗なことばっかりじゃ嘘くさいし。
移籍後のジョージアオンマイマインドをストリングスとか入れてやったレイは変わった、ていう雰囲気も良く出てた。ウエスモンゴメリーがイージーリスニングになったときみたいな感じか。


「ローズマリーの赤ちゃん」

自己と他者の認識の違いを突いているのが怖い。人の考えてることは推測でしかないという根本的な恐怖。
女性が赤ちゃんを身ごもるというのも恐怖といえば恐怖。人間から人間しか生まれないのを当たり前と考えてるけど。ビックリさせる怖さじゃなくて心理的に怖い作品。


「第三の男」

ウイーンの街並みがないと魅力半減かというくらい街ロケシーンが効いている。
オーソンウエルズが初めて顔を出すシーンは秀逸。
ストーリーは今となっては古さを感じるものの最後まで飽きさせない。水平を出さない画面は日本コンポラの元ネタか(たしか市民ケーンも使ってた?)


「アポロ13」

映画館で観たときは金がかかってるなと思ったけど、CG以外でいうと意外と閉所系のセットですんでいる。
とはいえ無重力シーンは何回も飛行機飛ばしてるだろうし大変そうなのは大変そう。
展開も手堅く見応えある大作。ジェームズ・ホーナーの曲はテレビのBGMでよ~く使われている。
ロンハワードもロジャーコーマン門下生か。門下生作品おきまりのこっそり出演で上院議員の役で出演と。
ゲイリーシニーズがナカナカいいんですよね。フォレストガンプコンビか。


「ペイルライダー」
骨太ストレート(マカロニ)西部劇。日本にはチャンバラ、アメリには西部劇という遺産があるといったところか。スペインでいったマカロニウエスタンの町を思い出した。

ストーリーは平凡・典型ながらも西部劇の基本スタイルをストレートに展開。
クイックアンドデッドとは真反対の方向性。ストレートクラッシックロック的な良さがある。

「シェーン」をペイルライダーでやったイーストウッド、勝新座頭市をタケシがやる座頭市という関係に似て無くもないか。


「キッド」
これまた一般常識の勉強といった感じで見る。「アイアムサム」の元ネタか!

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「28日後...」ザ・ビーチに続き…

2005-03-08 | movie
「28日後...」ザ・ビーチに続き…

ダニー・ボイルのホラーSF?
ザ・ビーチでオオコケ、そしてこれでまたしてもオオコケ?

序盤の誰もいないロンドン風景は良い感じの絵作りで期待が高まったけど。
あれってバニラスカイのNYのパクりじゃない?!

まともなストーリーじゃありません。
一緒に組んでいる脚本家が駄目じゃないのか?(ザビーチから)
ストーリーを考えながら撮影して、途中からどうして良いのかわからなくなった、て感じ。
実は夢でしたっていう「夢オチ」が似合いそうな、いい加減なストーリーはほぼ悪夢の世界。

ストーリーを無視していい設定で進行するのなら我慢できるけど、
下手に世界観や細かい筋を説明するので無理が出てくるという。
ダニーボイルがゾンビファンで自分のゾンビ映画を作りたかった、とかっていうノリ。

トレイン・普通じゃないが良かったのに、前二作ファンの期待は裏切ってるのでは。
大作系二本外したとなると次の作品が遅れそうな予感。
こぢんまりとした作品のほうが良いんじゃないの?ガイリッチーに期待するか。
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1.2月の他映画

2005-02-28 | movie
アカデミーはまたもやレオ様破れスコセッシ無冠ネタ継続と。
プロレスの遺恨ブックのような展開。

ラジー賞は911のブッシュとキャットウーマンでほぼ締めたと。

追加
なんと最優秀主演女優ラジー賞のハルベリーがラジー賞授賞式に参加!
洒落のわかるヤツじゃ。オスカーを含めこれが一番びっくりした!!快挙!

といったところで1.2月他映画

「アンスピーカブル」
ビックリするほどつまらない映画。デニスホッパーの名前で見たけれど。
おそらく2005年ワースト1ではないか。見終わった後の不愉快度が高い。
映画として成り立っていないストーリー。
ヒドい映画が見たければこれを見ればいい。

「ハンテッド」
これまた外れ作品。終始地味~な感じで進行。
変な部分でのこだわりがアクションを地味にしている。
半年後には記憶から消えていそうな印象。
マニアックで地味な出来損ないのランボーといった感じ。

「アンダーカバーブラザー」
黒人版オースティンパワーズといった趣のコメディー。
かなり面白い。続編になりそうな終わり方。
黒人文化にマヨネーズはないのか、と妙に納得したりして。

「アイデンティティー」
閉所系のミステリー。少しずつ匂わせるネタで引っ張り
最後はひっくり返すという展開はまあ普通といえば普通。
ローバジェットなノリを楽しめればありかも。

「デアデビル」
スパイダーマンの便乗商売映画。
なんてことない映画。目が見えない設定だけは新鮮か。

「ブルークラッシュ」
サーフィングローイングアップ映画。オアフロケとサーフ映像は良い。
あとは普通の青春成長恋愛映画。女の子主人公が元気なところがアメリカ。

「ロードトゥーパーディション」
ギャング映画かと思ったら親子愛映画(父と息子)。
映像は素晴らしい撮影。展開がゆっくりとしていて父子の関係をしっとりと
描いているのでそこの部分は味わえるけど、枝のストーリーは変化が少ない。
最後のオチも見え見え。映画館で観たらたぶんガックリしたと思う。


「クリスティーナの好きなこと」
キャメロンディアスでもう一度「メリーに~」を狙った作品も大コケ。
やっぱり映画は監督の物だなと思わされる。
「メリーに」以外でディアスの良い映画が思い当たらない。
いくら下品にやってもファレリーには愛がある。
この作品には軽薄なノリしか感じられない。

「クライムアンドダイアモンド」
かなり面白い佳作。映画愛を感じさせる作品。
洒落た映画で展開も知的。
凝った展開をすると映画的制約にひっかかりそうになるものだが
そこを逆手にとって映画的に見せる手法は素晴らしい。
この監督の次作超期待。

「裏窓」
さすがヒッチコック。昔観たときニコンFか?なんて思ったけど違った。
辻褄の合わせ方がうまい。プロットが凝ってると言うけど
その動き出す動機付けが人間の感情を起点にしているのが素晴らしい。
最後の墜ちネタもたいしたこと無いけど痛そうに思わせる。
映画的表現のインフレが始まっていない頃の痛さというか。

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