私は今、郷土の偉人「福沢諭吉」と「三浦梅園」の研究を行っています。二人ともに日本を代表する思想家・哲学者であるだけにその理解には、苦闘しております。
福沢先生の「学問のすすめ」の中に（第十三編）「怨望の人間に害あるを論ず」との題があります。その書き出しに”凡そ人間に不徳の箇条多しと雖も、その交際に害あるものは怨望より大なるはなし。”とあります。「貪リン奢侈誹謗の類は、何れも不徳の著しきものなれども、よくこれを吟味すればその働きの素質において不善なるにあらず。」といっております。
私どもは、怨望をしないで人との交際を行いたいものです。「怨望」の研究もこれから。