ふう流一直線!

難病(MLD)、気管切開、ときどき呼吸器のfuちゃん+元気な妹tokoとその母フーカーによる、ぐーたらつれづれ日記です。

検査

2006-07-27 11:12:19 | fuのこと
fuが今回うけた検査は、正しくは『内視鏡的逆行性膵胆管造影』というものです。
内視鏡を口から十二指腸まで入れて、胆管と膵管の合流部に造影剤を注入し、
状態を見たのでした。

fuの総胆管は出口になにやら詰まっており、
総胆管自体もどんどん拡張してきているので、
その原因をさぐり、今後どうすべきか検討するのが検査の目的です。

造影その他の手技には、トータルで1時間ほど、
全身麻酔なので手術室に入ってから出てくるまでには、2時間半ほどみてください、と説明を受けました。

麻酔についてはまた後日書くつもりですが、
fuのように表情を読むのが難しい患者の場合、
麻酔がかかっているか覚めているのか、きちんと対応してくれるのかが心配で心配で。
毎日いろんな人に心配心配と言っておいたので、
病棟の小児科の先生が何人も立ち会ってくださったようです。
fuが手術室に行っている間、
病棟はしーんとしていたのはそのためだったよう。

2時間10分ほどして、手術室から連絡が入り、
看護士さんとともにかけつけました。
前室というところで外科のS先生から検査の結果を説明していただきましたが、
わたしとしては一目fuに会って、どういう状態なのか確かめたい気持ちの方が先に立つのでした。
fuはどうしているのかたずねると、隣の回復室に麻酔科の先生や看護士さんといて、
もうすっかり目は覚めているとのこと。
わたしとしては、「fuちゃーん、おきてくださーい」みたいなことをやるのかと思っていたのだけど、麻酔の量を少しずつ減らしていったらすぐに目が覚めたんだって。

それをきいて安心して、改めて検査の結果に耳を傾けました。

結果
① 膵管と胆管の「合流異常」はない。膵管にはまったく異常なし。
  よって、緊急の回復オペの必要は無し。
② 胆管から十二指腸へ胆汁が流れ込む入り口(ファータ乳頭)の形状が、fuの場合通常と少し違う。
  でも穴はちゃんと開いていて、胆汁やなにやら顆粒状のものがどんどん流れ出ていたのを確認。閉塞は無い。
③ 胆嚢が、造影写真にうつっていない。(以前のエコーにはうつっていた)。
  胆嚢の入り口になにかがつまっているようで、造影剤が入っていかなかったらしい。
④ 流れ出てきた胆汁を採取。ガーゼでこしてみたけれど、顕著な固形物は採取できず。

つまり、fuの胆管拡張は「合流異常」によるものではなく、基礎疾患の代謝できない物質が蓄積しているためにおきている可能性がいよいよ大。胆管が完全に詰まっているわけではないし、腫瘍も認められないので、今後しばらくは採血のデータと黄疸などに注意しながら見守ってよいのではないか、ということになりました。
しかしながら、MLDからくるものであれば、今後もどんどん貯まってきてしまうわけです。いよいよ閉塞したら、そのときは腹腔鏡で胆管に孔をあけてチューブを通し、そこから内容物を吸い出したり洗浄したり、という処置でいけるのではないかとのこと。

とまあ、こんな結果に。
でも造影剤の出し入れがあったからか、翌日の採血ではこのところ上昇する一方だった肝臓の値やγ-GTPの値が初めて少し下がっていました。
尿の色も薄くなったし。
それから麻酔で緊張がとれた状態でアンビューや呼吸器に載せてもらったおかげで、
検査後3日間くらいは呼吸がめちゃくちゃよかった。
自発呼吸でSpo2100を連発してました。

長くなったので、いったんおしまいにします。