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ギャラリー巡り

ソフィ・カルが東京で3箇所同時個展をやっていて、
見に行かねば、と思っていたら
六本木は今日が最終日。

それと一緒に色々ギャラリーを巡ってみた。
足が棒のようになったけれどとてもおもしろかった。

ソフィ・カル
先日は渋谷の街頭ビジョンを使って、
夜中の12時から1時間インスタレーションをしているのを
見に行き、すごく面白かった。

10分くらいの映像がリピートで1時間。
海を見たことがない人が海を見るだけの映像が
渋谷の街の大きな画面に映し出されていた。

渋谷の街なんだけど美術館にいるような、
美術館みたいなんだけど渋谷の街にいる不思議な体験だった。

今日見に行った六本木では
ソフィ・カルの父、母、ねこが亡くなってしまった時のインスタレーション
愛情に溢れる文章とともに、
印象的な写真が置かれていた。

ねこへの哀悼の音楽もあったりして
胸がいっぱいになりながらギャラリーを出て
ぼーっと歩いていたら、


おいおーいと
声を掛ける人が。
?という顔をしていたら元illustration編集部の吉田さんだった。
ああ、ぼーっとしててすみません、と立ち話。
これから小林エリカさんの展示に行くというので
一緒についていく。

ギャラリーに着くと
大勢の外国人の方に英語で説明されている女性が。

前知識もなく展示をみる。

不思議なパビリオンみたいな写真と、
銀色に塗りつぶされた小さなパネルが沢山。そこには植物の名前が書かれていた。
最後に三枚、可愛らしい絵が並んでいる。

英語で先程説明されていたのが小林さん御本人だった。
まずそこでびっくり。

そして
小林さんの説明を伺うと、今回、福島の第一原発をテーマにした展示とのことだった。

パビリオンみたいな写真は第一原発のすぐ近くにある
キュリー夫人とアインシュタインとエジソンの家のレプリカだった。
色鮮やかなレプリカ。

銀色に塗りつぶされたパネルは第一原発の隣の野鳥の森が
今、放射能の飛散を防ぐために木々が銀色に塗りつぶされているそうで、
その木々の名前だった。

そして最後の三枚はキュリー夫人とアインシュタインとエジソン。

実際に福島第一原発まで行かれた小林さんだからできる展示だった。
何かを伝えたいことが明確にある。頭をガーンと殴られたような気持ちになった。

ここで吉田さんと別れて銀座へ。

銀座でのソフィ・カルは
なぜなら、というタイトルでフエルトの布にフランス語で文字が書かれている
どうしてこの写真を撮ったのかの説明文。それがずらりと並ぶ展示だった。



色々な「なぜなら」があるんだけれど、それがいちいち面白くて、
そのフエルトをぺろってめくると正解のように写真が現れる。
フエルトのイガイガっとした手触りも相まってすごく面白かった。

原美術館まで回る時間がなくて今日は銀座で他の展示を見てみることに。
美術手帖のホームページに
今いる場所から展示を地図上で示してくれるページがあって
それを頼りに見て回る。

ギンザシックスの中の蔦屋書店のその又中に画廊があって、
そこでホックニーと福田平八郎の展示をしていた。
ホックニーは今のあの不思議なペイントソフトを使ったパソコンで描かれた絵の展示。
んーーこの良さが私にはいまいちわからないんだよなあ。
他の画材のものの絵のほうが好み。

なんて思って今度は資生堂パーラーの地下へ。
まるっとイギリスのポタリー(陶器)の工房が移植されたような
工房に来た気分になるおもしろい展示だった。

最後に銀座gggでポーラ・シェラの展示。
地図に所狭しと書かれた文字、
すっきりしたレコードジャケット、
手書きのフォント。どれも面白かったのだけれど、
2階でやっていたポーラ・シェラが来日した際のビデオが一番おもしろかった。
色々質問をされていて、
「クライアント、第一印象できめない、はやまるな」(最高の相手と思ったら最悪になったり逆も又然り)
「だいきらいなものをつくる」
などの本音が語られていた。

家にいるとぼーっとしてしまう日々。
東京の真ん中に住んでるのに損してたな。
今日の展示は全て無料だったので、無料でこんなに豊かな体験ができるんだな、
などと痛感する一日だった。

(最後にソニービルの下でzineのブックフェアをやっていて
ちろっと覗いたんだけどいまいちzineというものの存在意義がわからないんだよなあ。
んーー
でも作ってみようかな。なんて思った。)


前の日記を見直すと、
毎日更新する、ということばかりに主眼を置きすぎていてなにがなにやらさっぱりわからないので
長文で書いてみました。

色んな所にちょこちょこ行ってたりするのを
もっとちゃんとこうして記録したほうがいいなあと思ったり。
今年に入って、レキシと細野晴臣のライブと
相変わらずフジファブリックのライブには行っております
フジファブリック、ツアーが始まりとても嬉しい。初日の横浜最高だった。
体力をつけねば。

昨日は青年団の演劇「思い出せない夢のいくつか」も観た。
大人のための銀河鉄道の夜というふれこみ。
登場人物3人の1時間くらいの小品。
青年団が大々的に今フェスをやっているのだけれど、
友達が劇団員だから知っていたものの、
情報を全然キャッチできていない。

展覧会やライブや演劇、落語の情報、
自分の好みのもの、沢山やっているはずなのに。
ぴあみたいな総合誌がある方が
インターネットで細分化された情報より色々得られるのにな
と思うのは古い考えだろうか。
知らないだけでまるっとまとめたポータルサイトがあるのかな。
ナタリーとか美術手帖とか自分の知りたい情報しか得られない。
もっと余計な知らないことを知りたいのになあ。



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