いつも船ネットの日記を見ていただいてありがとうございます。
四国担当の平田と申します。
朝晩ちょっと寒くなってきましたが、釣りをするのには楽しいシーズンですよね。
昨今の漁業事情に詳しい方はご存知のように、今、古い「漁船」は各漁港に
数多く係留されていて、その稼働率が低く、動いていない船は各都道府県が船主さんを
探して「この船どうされますか？」というアクションを起こしているようです。
中には船主さんが見つからなかったり、見つかっても諸事情によりなかなか動いてくれないなどの
問題があるようです。
四国も例外では無く不動漁船は少なからず問題になっているようです。
昨今は燃料の高騰や、漁獲の減少、後継者不足など、ネガティブな話はよく
耳にしますが、もちろんいい話もありまして、「Iターンで漁業を始めるので漁船を探して
欲しい」という依頼もいただくようになりました。
船の仕事に携わる者として、漁師さんが増えるという傾向は非常に嬉しいお話しです。
漁師さんが減っている事を逆にチャンスと捉え、助成制度などをうまく利用して腕のいい
漁師さんの下で修行を積み独立する若い漁師さんや、親方の意志を受け継いで漁師を
志す2代目、3代目の方も是非お気軽にお電話いただければと思います。
前置きが長くなりましたが本題です。
前出のような事情から、年式や性能からしてプロの漁師さんが使うにはちょっと厳しいという船が
これからますます漁港に長期係留され、それが古くなればなるほど問題化するのは明らかです。
そこで、これらの古い漁船をプロの漁師さんではなく、一般の釣りが好きな方のレストアベース船
としてご提案する事を模索しています。
外観にはこだわらない方、ご自身で色々改造をして楽しみたい方、船にはあまりコストをかけずに
近海で釣りを楽しみたい方、とにかく海が好きで洋上でのんびり過ごしたい方・・・などなど
古い漁船にも楽しみ方は無限にあると思っています。
一例としてこの漁船はオーナーさんが先代から譲り受けられて乗られていましたが、近年、漁に出ること
もなくなり、ここ数年、稼動していませんでしたが、晴れて新しいオーナー様が決まりました。
新しいオーナー様は漁師さんではありませんので、漁船登録を抹消してJCI登録をしました。
法定備品も揃っていなかったり、「急発進防止装置」が付いていないなどの理由で、検査をパスするのに
ちょっと手間取りましたが、業者さんに「急発進防止装置」を付けていただき、無事にプレジャーボート
として再び海に出る事になったのです！（この写真は急発進防止装置の配線です。）
とりあえずドッグ揚げして船底を塗り替え、アノードの交換をして・・・
新しいオーナー様はこの船で釣りを楽しまれながら、これから少しづつ、ご自身で手を入れられていく
そうです。楽しみですね！
もちろん古い船ですから、故障のリスクもありますので、近隣の船長さんとも日ごろから連絡を取り合うよ
うにして、何かあった時にはお互いに協力できるようにしたり、主機のメンテナンスは勿論ですが、補機の
取り付けや、ボートレスキューサービスBANへのご加入などもお勧めさせていただきました。
漁船のJCI登録のお手伝いもご要望がございましたらお手伝いさせて頂きます。
是非、四国内で漁船を売られたい方や安い漁船をお探しの方、お気軽にご連絡下さい。
お待ちしています！
