手紙３

拝啓、ののたん

お元気ですか？
年も明けて、ますます冬の寒さも厳しさを増してきた今日この頃。
寒さに負けず、毎日を楽しくやっているでしょうか

僕はといえば、なんとか毎日を過ごしています。
楽しい事もあるけれど、辛い事もいっぱいある毎日。
そんな日々の中でも、なんとか笑顔を忘れずに過ごせています。
辛くて、悲しくて、泣きたくなるような毎日。
そんな中で、笑顔を忘れずにいられるのは、やっぱりあなたがいるからです。

僕は、朝起きて笑います。
僕は、夜眠りにつく時に笑います。
それは、あなたがいるから。
今日もあなたがいる世界の中に目覚め、あなたがいる世界の中で一日を終える。
その喜びを噛み締めながら、僕は笑うんです。


先日、僕はあなたの姿を目にしました。
あなたは歌って踊って、そこに存在しました。
僕の見つめるその先に、確かにあなたの笑顔がありました。
けれど、それはまるで、夢か幻の様で
限られた時間の中で、僕は必死にあなたという真実を確かめようとしていたような気がします。
僕はそれくらい、あなたの姿から遠ざかっていたから
きっとそれは、夜空に輝く無数の星屑を掴まえようと
空に手を伸ばし、宙を掴むような行為

まったくバカれすね、とあなたは笑うでしょうか
きっと、のんはここにいるのれす、とその素敵な八重歯を覗かせてくれるでしょう

分かってる、全部分かっています。
僕は、ただ目を閉じていただけなんだよね
目を開けば、あなたはすぐそこでテヘテヘと笑っているのに
きっとそれがすべてなんだよね
あなたの笑顔で僕の人生は輝くのだから。


今日が、もうすぐ終わります。
それでは、ののたん
寝相の悪いあなたの事だから、布団を蹴飛ばして風邪なんてひかないように
ちゃんとシャツはズボンに入れて寝てくださいね。
お腹を出して、グーグーと眠っているあなたの姿が目に浮かびます。フフ

それでは、あなたのいる世界の中で今日も眠ります。
その喜びを噛み締めて
おやすみやびちゃん