【まさか、ほんとうに?
~ 「ナチスに学ぶ」?
~ あれは失言? 本音? の巻】
大著「存在と時間」で知られる
20世紀最大の哲学者ハイデガーが
なぜナチズムを擁護するようになったのか。
ヒトラーは狂喜乱舞したことだろう。
著名なアカデミズムのお墨付きを得たのだから。
教え子で、一時は不倫関係にあった
ユダヤ人のハンナ・アーレントは、
ナチズムが台頭したドイツから米国に逃れた。
亡命後は、主に政治哲学の分野で活躍し、
全体主義を生みだす大衆社会の分析により
一躍有名となった。
ある政局トーク番組での一場面。
「ナチス党は、選挙によって選ばれた政党。
のちにホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に傾斜したが
『前半』と『後半』に分けて評価すべきだ」
と発言した評論家が、他の出演者から集中砲火を浴びた。
わたしは右も左も両極端な党を支持したことは
一度もないし、これからも99㌫ない。
根っこの部分に疑念があるためだ。
それにつけても
政権党の近ごろの強権姿勢はどうか。
こう露骨なら何をしたいのか、想像がつく。
歴史を紐解けば、脈絡の判読は容易だろう。
変節したのか、本性を現したのか。
「名は体を表す」か、「名前負け」か
いずれ、そう遠くない時期に分かろう。
マルティン・ハイデガー(1889~1976年) キリスト教神学、現象学、ドイツ観念論、実存主義、古代ギリシア哲学の解釈を通じて独自の存在論哲学を展開。主著「存在と時間」。1933年4月、名門フライブルク大学の総長に選出され、翌月に22人の同僚教授とともにナチスに入党した。
▲「継承」か「皮肉」か「お笑い」か、不気味な足音が聞こえてきたか▼
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