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縁の下の眠り猫 ~寝言は寝て言う~

縁の下の眠り猫こと中野泰祐の小休止ブログ
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民意

2010-09-28 15:57:38 | 小言
今日は、最近気になっている言葉について、投稿してみようと思います‼

その言葉とは、表題にも書いた「民意」です。

ここ数年、政治について語られる時に頻繁に使われるようになった言葉です。

この「民意」の意味は、大雑把に言えば国民大半の意志。極端に言えば国民の総意だと思っています。

政治家や評論家、そしてマスコミは選挙やアンケートの結果を見ては、

まるで錦の御旗の如く「民意」をとなえます。

選挙やアンケートの結果が、本当に「民意」なのかについても疑問なのですが、

それ以上に

「民意」とは、最優先にされる程正しいのでしょうか?

尊重すべき物だとは思いますか、

錦の御旗や神託のように扱ってはとても危険な気がします。

何故なら群衆の考えが正しいとは限らないからです。

政治と言う大変な作業に於いて「民意」はあくまで参考意見であり、

更に議論を重ね、慎重かつ大胆に考えても足りないのが政治なのだと思います。

にもかかわらず、政治家も有権者も「民意」と言う言葉が出ると、

そこで思考を停止してしまっています。

例えて言うなら、黄門様の印籠です。

物語の終盤、印籠が出ると万事解決します。例外はありません。

しかし、これは黄門様が必ず正しいから成立するハッピーエンドです。

もし、黄門様が悪人なら、当然ストーリーは変わります。

町娘を手篭めにし、賄賂を受取り、公金横領。

しかも、直訴しに来た町人たちを最強のお付きたちが薙ぎ倒し、

最後は印籠かざして黙らせる。

あり得ない程痛快なストーリーになってしまいました。

しかし、ここで重要なことは、

印籠の効力はなにも変わっていないことです。

印籠が正しいから正義が執行されるのではないと言うことです。

その事を踏まえてもう一度「民意」について考えてみると、

違うものが見えてくるかもしれません。

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