福山城跡 JR福山駅前広場(駅前交番の西前)での発掘調査現地見学会が
開催されました。
平成21年<2009>11月21日(土)13:30~15:00の間で見学会が
行われ、多くの関心のある人達が集まりました。
説明には、福山市教育委員会文化課の担当の人が説明をされました。
今回の調査は、福山城南側の外堀部分に当り、この地点より堀を挟んで
北側には、御水御門があり、この外堀の石垣を西に延長すれば、大手門に
続く大手橋に突き当たる位置になり、南側は、福山城下町となります。
堀を挟んだ北側のお城の石垣までの距離は、47mあり、外堀の幅が47m
になることが判りました。
今回調査した石垣は、一見すると今まで調査した石垣に比べて粗く石を組んで
いることが解り、石炭灰が混じる土で石垣を築き直していて、根石の基礎部分
の石垣は、下から3段目までが元の部分であることが調査で解りました。
また、この石垣より北側には、幅1.5mの溝を挟んで石垣が築かれていて、
大正・昭和にかけて外堀を埋め立てられ、築かれて、新しい石垣と言えます。
その築き方は、外堀の底に20~30cm程土が溜った頃に、道木を敷いて
丁寧に石垣を築かれています。
溝の中には、外堀の石垣を築き直す際に元の石垣の石が
落ち込んでそのままの状態となっています。
この溝は、排水を流した溝と考えられます。
出土遺物は、江戸時代以降の遺物が出土していて、幕末の頃のものも若干
混じっています。
大正から昭和にかけての化粧品の瓶類も出土しています。
(見学会 風景 南より)
(外堀石垣 東より)
(溝に元石の落ち込み状況 右側は新しい石垣 東より)
(出土遺物 瓶類)
(軒丸瓦)
(軒平瓦)
今回調査した場所は、地下送迎場の出入り部分に当たります。
概略以上
(文責:福之山)
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