私がテニアンで好きなダイビングポイントの一つに『フレミングポイント』があります。
ここは釣りでもよく来ますが潜ってみると豪快なドロップオフが楽しめます。
フレミングポイントは海面から20mくらいの崖です。
その断崖絶壁が水深80mくらいまでそのまま続いているのです。
またテニアンは透明度が高いのでまるで空中を飛んでるみたいな浮遊感が得られます。
イメージとしては40階建のビルの上のほうを壁沿い . . . 本文を読む
時は12月24日
外はクリスマス一色らしいが、病院内は変化無し。
この日、私にショックな出来事が二つありました。
毎日のように通っていた売店のおばちゃんが恐る恐る尋ねてきた。
「お兄さん、もしかして日本人ですか?」
「?‥‥‥‥そ、そうですよ?!」
(えっ?だって二ヶ月も毎日来て、普通に会話して、日本の本とか買ってたのに‥‥)
なんでも、肌の色が黒いから日本語のうまい外人だと思っていたらしい . . . 本文を読む
再圧室での治療は減圧症等のダイビング関係の患者だけではないんです。
高圧化で酸素を吸いますから高濃度の酸素が溶け込んだ血液が毛細血管の隅々まで運ばれるため、眼の治療や様々な症状の患者にも有効なんだそうです。
そうそう、前回も書きましたが、グアムでは戦闘機パイロットがするようなマスクを装着させられましたが、ここではテレビでよく見る透明の軽いマスクなのでもう楽チン楽チン
治療中はテレビ見てるか読書 . . . 本文を読む
名古屋の名大病院は日本でも有数の高気圧治療の病院だそうだ。(なんか日本語おかしい)
車椅子で病院に着いた私を担当の先生が出迎えてくれた。
「うん、大丈夫!年内には退院かな。」
そう言ってくれたのだが、後から聞いた話ではまだ若い私に絶望させまいと口から出た言葉だったそうだ。
つまり、もう手遅れだと半分あきらめていたらしい。
私の入院生活は結構忙しかった。
まず、純粋な高気圧科の入院患者は私だけだ . . . 本文を読む
日本での続きはまたの機会にと思っていたのですが
『13年前の出来事』がパート9で終わるのも中途半端な数字だし
日本での闘病生活(?)はそれほど変化も無くたいしておもしろくないし
特筆すべきこともそんなには無さそうなので、短いだろうからつづけて書こうかと思い直しました。
またの機会って言ったってそんなの特にないしね。
ですから潜水病関係のお話しは続けて書いて終わらせてしまおうとゆう訳です。
それ . . . 本文を読む
台風が刻一刻とグアムに接近していた。
名古屋便は無いが今日中にグアムを発たないと次はいつ日本どころかテニアンへも戻れなくなってしまう。
そこで成田便です。
とりあえず日本へ上陸できればなんとかなるだろうとのことで東京経由で名古屋へ帰ることにした。
空港にチェックインしたはいいけれど、私はT-シャツ、短パン、ゴムぞうりとゆういでたち。
日本は10月下旬。
いくらなんでもこの格好で成田はちょっと . . . 本文を読む
タンクの蓋が開き我々は外に出された。
グアムに運ばれたのが事故が起きた13日の夜。
で、タンクから出た日は15日。
時間の感覚がもう無くなっていた。
担架で外に出されたら金髪の女医が飛んできた。
ウヒョ~なかなかの美人ではないか!
なんてことを思っていると足を動かしてみろと言うので
いざ動かそうとするんだけど
(アレ?今まで足ってどうやって動かしてたっけ?)
そうなのである。
普段何気な . . . 本文を読む
その日の夜、病院からグアムの米軍基地に救助要請が出ていて、なんとヘリがテニアンに向かっているとのこと。
ヘリコプターがテニアン空港に着陸するってことで、私たちは救急車で空港へ運ばれました。
病院で救急車に乗せられたとき外は見物人で一杯でした。
なんか事件がおきたみたいな大騒ぎ!
そういえばテニアンで救急車に乗ったのは後にも先にもあれが初めてでした。
さぁ、空港に着くとそこも人人人の群れ!
私 . . . 本文を読む
Pちゃnはまだボートに戻っていないようだった。
ボートに近付きながら私はテニアンまで戻ってタンクを積んでアギガンまで来るまで
速くて1時間半から2時間はかかるなと頭の中で考えていました。
するとSさんが沖を指差し
「レバサシー!後ろ後ろー!」
と声をかけてきました。
振り返ると沖のほうからボートに向かってPちゃんが泳いでいます。
よかったぁ~、テニアン-アギガン間を往復しないで済んだよ
って、 . . . 本文を読む
ムンクの『叫び』状態から復帰した私はすぐさま海底から浮上することに!
ふと、カッポレがやってきた方角に目をやると、ずっと沖のほうに塔のようにそびえたつ山のような巨大な岩がありました。
そしてその岩のまわりを何百匹ものイソマグロやカッポレの群れがグルグル周回しているのです。
その光景は今でも頭の中から離れません。
もしかすると、それは窒素酔いによる幻かもしれませんが‥‥
私は少しでもボートの近くで . . . 本文を読む