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フジワラのかたまり

転勤・転居5回、転職3回という流浪経験を経て、いま、起業したいと妄想する30男の雑多コラム。

2006年、k-1武蔵に飛躍・活躍の予感?

2006-01-05 18:27:44 | スポーツイベント
大晦日の格闘技戦争、フジワラのイチ押しマッチが、武蔵vsサップ。マスコミ的な話題性では劣っていても、両者のK-1選手としての“価値”を再構築するためには絶好の対戦カードであったからだ。で、結果は、武蔵の判定勝ちであったのだが、印象としては、少々失望させらた。
武蔵が復活!!サップを逆転判定/K-1 (日刊スポーツ) - goo ニュース

とはいえ、武蔵については、反則パンチを受けるというハンデは被ってしまったものの、第3Rで見せた鬼気迫るファイトは、説得力十分。試合後のコメントとして、『満員の観客を失望させたくない』という責任感を強調していたが、ここでは“倍返し”の精神を強調してもらいたかった。その上で、【ノックアウト】できなかったコトへ無念さをコメントして欲しかった。
そもそも、武蔵は“テクニシャン”型のスタイルで、グランプリでは判定ながら“2年連続準優勝”という結果は残したものの、“強さ”の印象は持てなかった。 欲しいのは、勝機を逃さずにラッシュし、ノックアウトする激しさ。今回のサップ戦では、第3ラウンドに気迫みなぎるラッシュが見られたわけだが、“ダウン”を奪うには至らなかったわけで、2006年グランプリに向け、スタミナ強化やテクニックよりも、ラッシュをかけたときのコンビネーション、スピードに磨きをかけていってもらいたい。

問題は、ボブ=サップ。とにかく、第2ラウンドでは本来のラッシングパワーは見られたが、第3ラウンドでは完全に失速。武蔵の気迫に負けていた。手を出せない、前進していけないサップに魅力はない。とにかく、パンチを出さずに、キックで牽制するようなテクニックは不要。主催者・プロモーターの思惑としては、K-1進出当初のような、“前進”“突進”のみのファイターは不要との考え方もあろうが、それが野獣の魅力。更なる技術向上も課題だが、とにかく結果を考えない“突進力”の復活に期待したい。

で、両者の2006年のk-1は展望すると、サップについては“主戦場”を明確にするとともに、ハングリーさを取り戻すことが至上命題。悪い言い方をすれば【エンターテイナー】的な発想、とにかく話題を巻くことを考えるより、勝利へ貪欲さを期待したい。(とはいっても、無理だろう)
一方の武蔵には、2006年は“ノックダウン”にこだわったファイトを心がけてもらいたい。キックでも、パンチでも、“連打”“速射砲”という表現が当てはまるシーンを演出してもらいたい。それができなければ、2005年のK-1チャンプ・シュルトには勝てないであろうし、悲願のグランプリ優勝は実現しないだろう。
2006年のk-1に期待するクライマックスは、武蔵がシュルトをノックアウトするシーンだ。
『ガンバレ武蔵。』



大晦日、格闘技決戦の注目は、武蔵vsサップ

2005-12-30 02:56:46 | スポーツイベント
K-1のリングにおける、“巨大な怪物”の肩書きを、韓国のチェ・ホンマンに奪われたボブ・サップと、“K-1のメインイベンター”という最高地位に上れない武蔵の対戦。普通ならば、両者が戦う必然性は感じられない。しかし、両者のキャラクター、持ち味を再認識させるのには、最高の組み合わせではなかろうか。
とにかく、サップの“怪物”としてのポジションを確立したのは、対ホースト戦2連勝だったと思う。ホーストの卓越したテクニック、試合運びの巧みさを、前への
突進力で封殺し、ラッシュによりノックアウトしてしまったシーンは、とにかく鮮烈であった。その後ミルコのハイキックの前にKOされ、芸能活動に走ったためにリング上でのインパクトは薄れてきたが、グランプリ開幕戦でのホンマンとの殴り合いは、潜在能力の高さを印象付けた。相手次第では、まだまだ“強さ”と“輝き”を見せてくれそうだ。
一方の武蔵は、『今年こそ』の意気込みもむなしく、極真ファイター・フェイトーザの前にKO負け。ほとんど、その前のロシア人キックボクサー/カラエフ戦で大きな体力消耗をしていたと思われる。しかし、それ以上に武蔵の“つらさ”は、相手をノックアウトする説得力を見せる機会がないことだ。2年連続のグランプリ準優勝とはいえ、内容はポイント稼ぎのパンチ・キックを放ちながら、相手の決定打を受けずに長期戦を闘い抜いたに過ぎないというもの。

で、こんな両者の対戦を、フジワラが楽しみにするのは、攻めのサップVS守りの武蔵、とはっきりしているからだ。予想される結果は、サップが武蔵をふっとばしてのKO勝ちか、武蔵が耐え切って3ラウンドを戦いきるかのどちらか。武蔵には、猪木・【風車の理論】のようにカウンターを取っての逆転KOを実現してもらいところだが、至難の技であろう。ただ、完全に足を止めての打ち合いが無謀であることが明白である分、KOできなくとも、ファンをガッカリさせる、消化不良な印象を与えることはないであろう。
とにかく、両者とも2005グランプリの敗戦による、【ステータスへのダメージ】を回復するには、『判定での勝利』よりも、会場を熱狂させるファイト内容。視聴率を意識したパフォーマンスよりも、説得力のある一撃とコンビネーション、ラッシュ、さらには相手を倒そうとする気迫を表現するかだ。

期待する試合展開は、武蔵がダウンを奪われながらも、一発のカウンターで流れをつかみ、キック連打⇒ハイキックでダウンを奪い返す。勝ち負けはどちらでも良い。サップのセオリー無視のラッシュと、武蔵のチャンスに畳み掛けるラッシュの両方を見せてもらいたい。