加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

もう一つ気になっていること

2018-02-05 18:49:02 | Weblog
一つの話題が完結していないのに「もう一つの」に入るのはおかしな気がするのですが、関連した話題なので。
私が小中一貫校の建設について もう一つ心配していることは、「社・滝野の小中一貫校については既存の中学校校舎を利用して建てる」という方針に対して住民の理解が得られるか ということです。
このブログでは数回触れたこともありますし、市としても隠している訳ではありませんが、社・滝野については既存の中学校校舎を利用して増築して建設することに 現在の市の公共施設適正配置計画等ではなっています。
とは言え、住民のみなさんの間で そのことに対して共通理解が得られているか というと そうではないように思います。
かつては私は、この方針について 粘り強く市民のみなさんに訴えていくことが自分の責務だと思っていました。「子供たちのためやったら思い切ってカネ使ったったらええ」と気前のよい議論をしたいところがありますが、その結果 借金付きの加東市を 未来の子供たちに引き継ぐようなことはしてはいけないと思います。冷静な判断が必要です。

◎小中一貫校の建設形態については、小中学校を同じ敷地内で一体的に建設する「一体型」、隣接・近接している小中学校で一貫教育を行う「併設型」、敷地が離れていてもカリキュラム等で連携を図る「連携型」の3つの手法があります。加東市では3校とも一体型で建設していくわけですが、一体と言っても すべてをコッキリ新築するわけではないのです。
 さて、このような方針がある中での、地域別の小中一貫教育推進協議会。

社地域(会議録
● 「まず、施設ですが、やはり一体型のほうが良いと思います。家を建てるのも同じ ですが、既存のものを色々修正していくとどうやっても妥協する部分が出てきます し、新しいことを末永くやっていくというのであれば、最初にできるだけ使い勝手を考えて良いものをつくって長く使うというような形にしたほうが良いと思います。
「中学校は40年近く使っているということになりますの で、耐震性等の問題がなかったら多少は使えると思いますが、維持管理費等も出て きますし、それと先生方の一体感、あるいは子どもたちの成長という部分を考える とやはり一体型のほうが良いという気が私もしております。」
というように、一体型という言葉について、コッキリ新築をするイメージでとらえられている市民がおられる中で「一体型で建設」という了解を得ています。
前々回触れたように、言葉の詰めをしない悪い癖だと思います。

滝野地域に関しては、新築云々について具体的な話になっていなかったと記憶していますが、開校時期が遅いことと、「滝野中学校周辺」と言ってもどのように敷地を確保するのかが見えづらかったこともあって、議論が深まらなかったものと思います。

◎ここまでだと「誤解が生じている」というレベルですむ話かも知れません。
 ただ、この状態で 今日申し上げたように 東条の計画を大幅に動かしてしまったら、社や滝野ではどうなるでしょうか。
 「現在市の計画では、中学校の校舎を利用して建てることになっていまして~」というだけではおさまりがつくでしょうか。
 今朝ご紹介した会議録のように、「オール社・滝野で良い学校をつくっていこうという会議ですので、積極的にご意見を~」と言うような答弁をすることになるのでしょうか。
 そこまでの問題に波及してしまう ということは考えているのかいないのか・・・・

◎そんなことグダグタ言いつつ 社も滝野も東条も 全部コッキリ新築できれば 何の問題もないのでしょうけれど
 普段は財政厳しい厳しい言っているのに大丈夫なのか と心配にもなります。
 昨年の10月に市の財政計画が発表されて(ここ)平成38年度には約8億5800万円の収支不足が見込まれているとのことで心配していました。
 今回、市が公共施設の年次計画を見直すとのことで、施設整備費がかなり増額になる部分もあるのですが 改めて整合性を取った財政計画も提出いただけるそうで、財政課にはきっと凄腕の職員がいるのだろうなあ、と感心しています。3月を楽しみにしています。

◎まとめとしては、「市の財政の問題もありますので、社と滝野の小中一貫校は既存の校舎を使うことに~」などという説明をすることが空しくなってくるということです。
 市民の方から「おかしいんとちゃいますか?」と言われても 私は反論できません。

(火曜はバタバタしますので 連載は休みます…)
 

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