加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

厚生常任委員会等

2012-02-15 07:33:35 | Weblog
・まず、産廃の件ですが、土のサンプルについては議会終了後の午後、処理業者と連絡を取り、月曜日に一定のサンプルを確保したようです。今後分析方法の検討なども必要かと思いますが、まずは議会での指摘を受けての柔軟な対応は評価したいと思います。告発についても再度検討しているようです。市当局がしなければ私が告発してくるつもりですが、市長がするのと一議員がするのでは重みが全然違いますし、また
「市が腰を上げないので私が告発しました」というのは加東市にとっても非常にみっともない話です。毅然とした対応を期待します。

・厚生常任委員会では、本題に入る前に、新聞報道等で上滝野の男性が児童虐待ということがあったので一定の報告を受けた。加古川の事案でもあり、該当の方も一時期上滝野に住まれていたようだが現在は居住実態もないような状況だったので、加東市としての関わりはほとんどなかったようだ。(だから良いと言っているわけではない。)
 そのほか、現在加東市として児童虐待の懸念があるということで関わっているケースが35件あることが報告された。この数字はことあるごとに聞いているが、3-4年前は5件とか多くても10件というような話であったが、これは虐待が増えている、というよりは早期に通報できる環境が整いつつあるというこだと思う。いたましい事件があるたびに言われることは「近所のもんや保育園の先生とか、わからんかったんやろうか」という話である。
 保育士や保健師などでも、こういった研修の機会なども多いと聞いていますが、万全の体制をとってほしいと思います。
 聞くたびに「かわいい子どもをいじめるとか育児放棄とか・・・ほんまなんでかわからんわ」と言いたくなる私であるが、問題なのはその苦労を全くしていない私が言っても、何の説得力もないということである。

・本題①福祉タクシーについて
前回の総務との合同委員会に出てきた資料に追加して、地区ごとの利用状況の表の説明なども受けた。
この施策については、何度か委員会でも議論をしているので、おおむね論点は整理できてきたと思う。
①まず、今年度の500円30枚、複数利用可能の制度変更は、おおむね前向きにとらえることができる。
②であっても、今年度の申請率はまだ20%程度。制度が良く理解されていない面もあり、周知徹底をはかるべき。
 →広報に折り込みチラシを入れるなど対応を考える(配り物を増やすことにはなってしまうが)
 藤尾「自治会に職員が説明に行ったらどうなのか」→「まず民生委員さんなどからの口コミで・・・」→「それならば、交付率の目標をきっちり定めて周知されますか」
 ともかく腰が重いようだ。昨日は市長が公務で不在だったので、予算委員会の時に市長の見解を聞いてみよう。
 「申請率が低い中で、特に低い集落だけも市から説明に出向くなり、交付率の目標を決めて性根入れて取り組むなりしてはどうですか。」と。それで市長が「民生委員さんなどに口コミでお願いし・・・」と言われるのならそれはそれで仕方ないのかも知れない、。

③たとえば、非課税の枠を外すなど、対象者を増やしてはどうか。これでは免許返納者に対する対応も生きてこない。
④遠距離に住まれている方にとっては1-2回でなくなってしまう。
 →公共交通施策として考えるならば、この二つの取り組みは当然だし、私も積極的に提言していきたい。
  ただ、現在の20%台の利用でも年間だと2000万円くらいの財源が必要になると思う。福祉タクシー券を公共交通の軸にしていくと考えると、はっきりいって「コミバスを1台走らせると1000万円赤字が出るらしい」などというレベルを遙かに超える財源が必要になるのは間違いない、
 政策を難しく考え出すと迷宮に入ってしまいそうになるが、考えてみればバスよりタクシーが高いのは当たり前である。

 やはり、公共交通施策として考えていくなら、ここで何度か書いているオンデマンドバスのような形が加東市には一番向いているのではないかと思う。



・本題②特別養護老人ホームの整備について
 今回の介護保険事業計画では、加東市の既存の3特別養護老人ホームに、各20床の増設等を予定している。また、施設によってはショートステイの増床も行う。
 このうち、滝野の「フロイデ滝野」の増床分は、国の制度変更などの影響を受け、地域密着型施設として整備されることになった。
 結構誤解があるところなのだが、一般的に特別養護老人ホームの入所に当たっては、介護度等により優先順位を決めていくため、加東市の施設だからと言って加東市の住民が優先的に入れるわけではない。
 ただ、地域密着型の施設となると、加東市の住民が対象、ということになります。

・本題③廃棄物処理の現状について
 これは、岸本委員が以前からリサイクルの関連で再資源化率等の報告を求めていたために、その報告を受けたものである。
 以前からも指摘のあったことだが、分別収集などで市民に手間をかけさせている以上、きちっとリサイクルにつながっていることを見える化していかないといけないということである。まったく同感である。

 また、不法投棄の現状についても報告があった。一時ブラウン管テレビの不法投棄が多かったようだが、今年は激減しているようだ。




※委員会では今回は報告はなかったが、新聞報道であった子ども手当からの保育料の天引きの件ですが、加東市では「保育料の滞納者には、口座振り込みをせず窓口払いとし、来られた時に保育料の納付をあわせて依頼している」という、(今回の制度上の)天引きより厳しい姿勢で滞納者に臨んでいます。これは全国的なレベルでもかなり厳しい取り組みであり、実際に成果も上がっています。この件に関しては、新聞にあったように敬遠とか及び腰とかいうことではないので、こういったことも併せて報道してほしかったな、と思います。もっとも私はさらっと書きましたけれども、実際窓口払いにして保育料の納付を依頼している現場は、極めて厳しい場面だとは思う。


午後は、病院の経営健全化の委員会があったので傍聴してきた。私一人だった。
会議資料も見せてもらえたが、たとえば鳴り物入りで導入したCTの検査件数が激減していることや、紹介の数など、議会での説明資料より極めてわかりやすい資料であった。
これは・・・昨日の丁寧な応対に感謝すべきなのか・・・一議員としてこれでよいのか・・・ちょっと複雑であった。

また、今後の3年間の経営健全化計画案も示されていたが、事務局より「現実的な計画を立てた」ということで、現状の延長のような計画が示されていた。
これには、委員からも「現実的とは言っても、赤字削減の目標など、目標としてはきっちり設定してもらわないと・・・」と言うような厳しい意見が出て、再提出ということになった。(私も初めて見た)

平成24-26年間の三カ年計画であるが、目標は「平成28年度での総収支の黒字化を目指す」ことのようであり、総収支の黒字化とは「基準外の赤字補填をした上で黒字になること」という意味のようである。

これは、昨年度予算計上時に「予算段階で赤字補填を計上すれば、赤字ありきになる」と述べたことがまさしく的中しているとしか言えない。

また、付言するならば、今の経営健全化の委員会のメンバーには、「亜急性期への特化」とか「地方公営企業法の全部適用」などを主導してきた方がいらっしゃるわけで、そういうことに明確な理由も示さずゼロ回答で新しい計画を出してくるということ自体が本当に失礼だと思う。(承認されたら不思議)

 委員の人も言われて居たが、「前向きに、良くなるようにと思って提言しているのだから。」
 本当にその通りだと思う。




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