総務文教常任委員会（傍聴）－ＣＡＴＶの今後の運営方針

最近は、委員会等の前に、３１日の夏祭りにむけ、警戒を厳重にしたい旨の市長のあいさつから始まります。


・さて、ご承知の方もおられるかと思いますが、秋ごろから社・滝野の一部地域（おおむね市街化区域）でイオ光が営業を開始します。
それを受けて、加東市ＣＡＴＶは今後の整備のあり方をどのように考えて行くのかの説明がありました。
結論から先に申しますと、イオ光と共業の形で進めていきたいとのことであった。

★現行の直営で進めた場合
光ファイバー化16億円、音声告知機の更新等で10億円、　計26億円の市の投資が必要。
また、加入者の減も見込まれることから、毎年6000万円程度の赤字も見込まれる、先ほどの26億円とあわせて、約３０億円の財源が必要になる。

利用者のみなさんの環境は特段変わるわけではない。

★イオ光との共業で進めた場合
イオ光の回線に乗っかった形で、現在の市の自主放送や、音声告知のサービスを提供する。
光ファイバー網はイオ光が全市域に対して引っ張る。加東市は、自主放送や音声告知のサービス、市の公共施設のイントラネットの構築費などで、10年間で27億円の費用が必要に
ただし、イオ光が設置する償却資産にも課税できるので、市の持ち出しは約25億円程度となる－直営の場合と比べて約５億円程度市の負担は軽減される
・自主放送は２ｃｈ→１ｃｈに　リクエスト放送は廃止
ただし、料金プラン等は基本的にイオ光のサービスに従うこととなる。

◎テレビだけ契約の家庭
現在１８００円／月→１８９０円／月になる。ただし、テレビ大阪が再送信対象外となる。また、ＢＳは別料金が必要。（＋１３００円）
また、ＣＳ放送の１０００円／月（１５チャンネル）をご契約いただいている方で引き続きＣＳをご覧になりたい方は、、３５００円／月（４０チャンネル）または５８７０円（５８チャンネル）の契約となる。

◎ネットを契約いただいている方
現在３８００円／月→イオ光ののテレビ・ネット・電話セット６５００円のコースに加入していただくのが一番安いかと思われます。（１００Mコース）
２７００円の値上げになりますが、NTTの固定電話をお持ちの方は、電話番号そのままで光電話に移行することができますので、一本化すれば１７００円のNTT基本料が不要となるため１０００円のアップとなる。
また、auの携帯を使われている方はスマートバリューの適用もできると思われます。

★藤尾の私見
現在、市のＣＡＴＶ契約約9400件　そのうち、ネット契約いただいている方は4700件
半数の、「テレビだけ契約いただいている方」にどう説明するか。（料金は９０円上がるわ、ＢＳは別料金になるわ、テレビ大阪は対象外になるわで、多分良いことがない。）

また、４－５月くらいにとったアンケートの中で、ネットユーザーの約半数の方が速度に不満はないと答えておられた。（これは私も意外なことだったが、メール等中心のライトユーザーも多いというこだと思う）
インターネットの速度改善を求めておられる方にとっては、今回のイオとの協業を進めることはメリットだと考えるが、
その他の方には・・・あまりメリットがないように見える。

そういった点も含めて、昨日の委員会の説明では、あまりにも市の立場からのモノの考え方であって、「ユーザーサイドに立った説明」にはなっていなかったと思うし、
こういったところの整理ができないと、検討の土壌ができないと思う。

☆しかしながら、イオ光・NTTにシェアを奪われていく中、市として光ファイバーを公費でもう一本引くのはムダだと思われますし、そもそもその費用を公費で見て良いのかという話にもなろうかと思う。
　ケーブルテレビ展で、HFC（現在の加東市のシステム）の延命化の技術も見て来たが・・・

※委員会では、比較的ネットのライトユーザー層が多い（つまり、今回変更をしてもあまりメリットを感じられない）ようであり、むしろテレビのチャンネル削減などに関しての懸念などか強かったように思う。


・もう一点、昨年までの固定資産税の評価誤りに対する課税の状況報告もあった。徴収率は約７０％であり、御理解いただけていないケースもあるようだ。
　確かに、原因は市の作業誤りによるものであるが、法にもとづいてこのように修正しなければならないし、なんとか御理解いただいて納税いただいている方に対する説明の意味からも、厳正に対応してほしいものだと思う。