回顧②－Ｈ２８．１ 東条地域小中一貫教育推進協議会

「公共施設の適正配置計画」というものに関心のある方以外にはまったく面白くない愚痴のようなシリーズになりそうですが⑥くらいまでとりあえず書きます。
　「この件について市長はどう思ってはるの？」という声もいただきましたが、最終回に登場されます。

前回、「コスミックホールを利用できる環境」という意味をこめ加東市教育委員会として全会一致で「社会教育施設が利用できる環境を考慮し、社地域は加東市社中学校周辺、滝野地域は加東市立滝野中学校周辺、東条地域は加東市東条文化会館周辺を適切とする」という取りまとめがされたお話を書きました。

それを受けての東条地域小中一貫教育推進協議会。いわば先ほどの決め事について東条地域で協議いただく場です。
この会議録は、「あれほど反対の嵐が吹き荒れていた東条で、なぜ話がまとまったのか？」を知る貴重な資料です。
会議録はこちら
p5（委員）素朴な疑問で、東条文化会館は指定管理者により平成２８年４月から３年間運営 されると思いますが、その中で、東条が平成３３年からスタートするとして、併用 して建設することは可能なのですか。
（事務局） 今、言われたように、コスミックホールについては新しいＮＰＯ法人を今、準備 されています。指定管理で平成２８年度から３年間運営する予定でございますの で、できればそこで運営していただいて、今までと違った文化事業をしていただい たら、それは活かしながら、また、小中一貫校も建設できるスペースを今は考えて ございます。

※藤尾注…市教委は初めから、できればＮＰＯさんに続けていただきたいという思いを持って臨まれていたようです。もちろん、ＮＰＯのみんなさんがんばっておられますし、心の底で思われることはありだと思いますよ。ただ、将来自分たちがジャッジする立場にあることは自覚できていますか？そのジャッジの公平性も問われるのですよ・・・

その後も委員さんより
「コス ミックホールを利用した学校づくりというのがよいのではないかなとは思います。 コスミックホールの周辺という意見に多分なってしまうのですが、せっかく良い ホールがあるので、小学校の音楽会で使うとか卒業式で使うということが、もし・・・・ 」（Ｐ６）
「 先ほど言われていましたコスミックを利用してという形は、現在東条東はもう やっています。音楽会でも使用させていただいていまして、その意見にはすごく賛 成で、コスミックを利用した学校づくりというのはかなり興味深いところです」
「 ただ、中学校もコスミックホールを利用して文化祭であるとかいろんな催しをしています。学校の体育館ではなくて、防音、響きであるとか、観客が一体になれる ようなホールがあるというのはすごくありがたくて、文化会館で活動することで子 どもたちの意欲も高まっていくというのが少なからずありますので、文化会館を利 用できるような場所という意見と、地域のいろいろな意見の中で中間地点にという ふうに、できる限り理想に近づけるような場所を探してもらいたいと思います。 」
「それと、文化会館のことで、子どもたちの反応がすごくありまして、今も出てい ましたように、子どもたちが文化会館で育ってきたというのは非常に大きなことと 私は思っております」

というみなさんの意見交換を受け、
委員長さんが「 皆さん方の御意見をまとめますと、まず、子ども第一、安全第一ということが念 頭にございます。これはもっともなことと思います。それから、やはり地域の中心 地であるということが大事でございます。それから、通学しやすいところですね。 それから、ここには文化会館という全国に類のないような立派なホールがあるとい うことで、子どもたちがそれによって育ってきて、子どもたち自身も非常に愛着を 持っているというようなことで、それを使用できるというような４点が大事ではな いかというふうに思いました。 」
と　取りまとめをされ、最後は教育委員会に任されています。

「２年間のＮＰＯの運営状況を見て、その後のあり方を検討する」という枠組みのある中での議論です。
委員さんの思いは自由にしていただいて良いかと思いますが、教育委員会事務局としては解説を入れるべきなのではないでしょうか。一任だけとれればそれで良いのですか？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私はその後、さすがに気になり教育委員会の事務局に言って問い合わせをしたのです。
藤尾「前回の議論は、コスミックホールが存続していることを前提に、それを活用できる学校づくりができるとの認識のもと委員のみなさん了解をされているんですよ？仮にホールが存続できなかった場合、それで話がすむんですか？」
教育委員会「文章は社会教育施設が利用できる環境を考慮しなのでコスミックホールに限定している訳ではなく、廃止になった場合は文教ゾーンとして図書館等との連携をしていくということです。」

正直、市役所１階の消費相談窓口に相談したいくらいです・・・
この時の話は言った、言わないの話になるかも知れませんが、先日コメントいただいた小川議員の一般質問の回答にもあように、「廃止となった場合は図書館との連携～」という認識で市教委は話をすすめています。
（昨日の話を記憶されている方は、市教委にとって「国際学習塾が社中学校の近くになかったおかげでうまいことなったもんや」という風に感じられるでしょう）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お人よしで馬鹿な私は、この時
「コスミック廃止になった場合、図書館と連携していく学校などという言葉で住民は納得するのか、話が違うと怒り出すのではないか」と思ったものですが
まさか一年後　私が「議会に黙ってコスミックホールありきの設計を進めている。話がちがうじゃないか」と怒ることになるとは夢にも思わなかったのです・・・