FRS

Performance Engineering

ディファレンシャル サイドベアリングプリロード調整

2013-09-30 21:17:54 | トラブル
先日のブログで少し出てたLSDの異物。その後原因がはっきりした。こいつはデフの両端についているサイドベアリングのリングギア側(高荷重側)。


超音波洗浄ではっきりしたが、異物混入や異常負荷で表面の硬化層がボロボロになってる。


アウターレースのローラーの軌道面もご覧の有様。


上にあるリング状の部品、ケースとアウターレースの間に入っているスペーサー。知ってる人は分かるだろうけど辻褄合わせにペラペラのシム(上段中央)なんか使ってインチキしていやがる。しかも適正厚みじゃないから、アウターレースに叩かれてスペーサーがカジっていやがる。

ベアリングを新品交換してプリロード調整をやった結果、シム相当のグレードだとプリロードゼロ。5グレード上の厚みのスペーサーでやっと適正値に。シムの厚さ8/100mm、適正値25/100mmという結果。国産のベアリングの寸法精度だと、ベアリング交換でスペーサーの入れ替えは殆ど行わない。つまり、インチキのシム使ってもプリロードはまともに掛かってなかったという事。デフのセンター軸が安定しないから、リングギアがふらつき、デフケースが変形しながら使われており、その結果普段ならありえないベアリング異常、フランジ合わせ面への異物噛み込みが発生していた。


問題の異物w困った事に、ミッションの底にあるはずの磁石も取り付けられてなかった。異物を吸着してくれるオイルフィルターみたいな物だから取るとか有り得ない。どうせ組んだ後、その辺に落ちてたんだろうw

こんな仕事してるから、お前のところの車はおせえし壊れるんだよwって組んだ奴に言いたくなるな。

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