アイマスの発売翌日。
本来なら仕事終了後、ダッシュで帰宅して「課長~オンッ!」てなところなのですが、なぜかコミック6冊小説2冊購入してから帰宅 → 読書に没頭。

【おとぎ奉り:井上淳哉・ワニブックス】
言わずと知れた
井上淳哉の和風アクション伝記。
9巻は丙の眷族「加護一族」との団体戦の後半。これまでは4人で1体の眷族を倒すことがほとんどだったところ今回相手は5体。
その中で参謀格の長兄:秋雀が個人的にお気に入りでした。
冷徹な頭脳派のくせに戦略が甘く、いちいち説明するから相手に考える時間を与えるという典型的な溺れ策士。でも、なかなかにしつこいのですよこれが。後半のプライド捨てたあたりから面白いキャラになりました。デスノートの月が平安生まれの妖怪だったらこんな感じ?(笑
さらに9巻後半では、最後の丁の眷族が出現。いよいよ終わりが見えてきました。
あ、そうそう。よもぎと潤子の恋の対決もどうなるのか。こっちは全然決着する雰囲気がありません!(状況的には大変なことになってますが)
秋月的にイチオシの「おとぎ奉り」。次巻はまだかっ!

【機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-:ことぶきつかさ・角川書店】
ガンダムAで連載していた、ジャーナリストのカイが主人公の作品。
実は1話は紙面で読んでいたのですが、その後ガンダムAを購読しなくなったので、すっかり頭から抜け落ちていました。最近2巻が出ていたのでまとめて購入。
結論から言うと「めっっっっっちゃめちゃ面白かった!」
ガンオタは言うに及ばず。「ガンダム→Zガンダム→逆シャア」を楽しんで見ていた方は絶対にはまります。
派手なアクションなし。MSはほとんど登場せず。登場人物はマイナー。ネームはやけに多い。
だけど、カイ・シデンが一年戦争後に地球連邦軍の監視から逃れ、ジオン残党やティターンズ、エゥーゴの行動に対し、筆一本で「戦争」を戦っていく様は、読んでいて惚れ惚れします、っていうか男惚れしました。
ガンダムという作品は、特に初代は聖域に近く、下手に物語を描こうとすると自爆したり反感を買ったりすることがあるのですが、このオリジン設定を壊さずカイの言葉で別の視点から解釈させる手法は見事の一言。ことぶき先生はそれこそ擦り切れる程にガンダムの設定資料を読んだことでしょう。これまでの世界観をひっくり返されながらも納得させられる自分がそこにいます。
設定オタだけじゃなく、たんにキャラクター漫画、ストーリー漫画としてもピカイチの完成度ですので、ガンダム好きであれば是非手にとってみることをオススメします。特に2巻のゲストの豪華さにはビックリですよ!