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東日本大震災、災害医療に特化したMCA無線

2011-06-01 | デジタルMCA
 宮城県の災害医療コーディネーターで大崎市民病院の大庭正敏救命救急センター長(58)は地震から数時間後には県の災害対策本部に入り、災害医療の超急性期とされる72時間、「MCA無線」にかじりついた。
 MCA無線はタクシーなどで業務用無線として使われており、全ての無線機に一斉に同報でき、災害時もつながりやすい。大庭センター長は、自衛隊などから秒単位で報告される救出者の情報を分析し、無線を通じて次々に県内の災害拠点病院に割り振っていった。
 災害医療に特化したMCA無線の活用例は「全国でも聞いたことがない」(総務省消防庁)という。
同県が拠点病院に配備したのは2003年県北部地震で被害が大きい地域ほどその情報が入ってこない苦い経験があったため。今回も石巻市や気仙沼市は無線基地局が壊れ連絡が途絶えたが、大庭センター長は「MCA無線がなければ県全体で混乱していた」と振り返る。

(日本経済新聞夕刊2011年5月12日付「医師派遣、教訓生かす 東日本大震災・その時医療は(上)」より抜粋)
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