日々の感想文

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スマイルとムサシ

2005-06-08 00:27:32 | 社会全般
シーメンスの携帯電話部門売却を歓迎=インフィニオン (ロイター) - goo ニュース

シーメンスの携帯電話部門。売却先はBenQというから驚きだ。
BenQは台湾の企業である。元々はAcerの周辺機器部門だった会社だ。
ここ最近なかなか勢いがいい。液晶モニタでBenQを使っている人もいるだろう。

シーメンスはハードウェア部門を売却したものの、
引き続き携帯電話は販売するようだ。
単なる名義貸しなのか、それとも独自に企画だけは立てるのかはわからないが。

だが、どちらにしても、スマイルカーブに基づく行動理念がありそうだ。
企画、設計、製造、販売、アフターサービスの流れの中で、
真ん中の製造が最も利益率が低く、その両端が最も高い形だ。
製造は利益を出せないから、外に放出して利益率が高い部門に集中する。

それに対してムサシカーブと言われるものがある。
丁度スマイルカーブの間逆を取る。
規模の経済が成立するEMS企業だったり、高機敏性を誇る企業がこれに該当する。

さてBenQ。彼らは企画も自ら行いそうだから、
単純にムサシカーブに基づいた企業とはいえないかもしれない。
だが、世界第4位の企業に躍り出る狙いは、明らかに規模の経済を狙っている。

スマイルカーブとムサシカーブ。
企業のモデルカーブも二刀流か。

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