定食屋や中華料理店に入ると必ずと言っていいほど何を注文しようかウヂウヂと迷ってしまいます。
まずはメニュー表を眺めながら、「よし!今日はサバ塩定食で攻めてみるか!」などとおおよその見当をつけるも、隣のお客さんがうまそうにミックスフライ定食など食べていると、どちらにしようか心が揺らいでしまいます。そんな時に、「何にしますか?」と従業員のおばちゃんから急き立てられるように注文を聞かれた日にはもう頭の中はパニック状態で、「あ、え~と、レバニラ定食ください」なんて心にもないメニューを咄嗟に選んでしまったりします。ここで大きな不安が膨らんでくるのです、「し、しまった!いつもの千里飯店や鳥又食堂であれば苦手なタマネギは必然的に抜いてくれるか最初から入っておらなんだ事は知っているからこそ気軽に注文できるのであるが、この店でレバニラを注文するのは今日が初めてである、も、もしもタマネギどっさり投入されちゃったら、俺はどうしたらいいのだ?勇気を出して今からでも、『おばちゃん、タマネギ抜きにしてね』と伝えておくべきではあるまいか?」と思った矢先にジャ~ジャ~と炒め始める音が聞こえちゃったものですから、「ヤバい、ヤバすぎる!こうなったら運を天に任せしかあるまい」と眉間に割り箸など押しつけながら、過去に体験した苦い思い出を思い浮かべておりました。そう、あれは僕が就職した間際の出来事でした・・・・・・
あの頃の僕はタマネギはもちろんのことピーマンすら食べられぬようなおこちゃまでした。職場の先輩と中華料理を食べに行った店で事件は起きてしまったのです。
「今日はおごってやるから適当に注文しちゃうぞ?」「ホントっすか!ゴチっす!」と出てきたのは酢豚とチンヂャオロースーでございました。「ここの厨房の火力はすげーからサクッと炒められてウメーんだよ」とモリモリ食らう先輩の咀嚼音はサクツどころかヂャリもしくばガリッでありました。まさに僕は生のタマネギと生のピーマンを食わされようとしているのございます。ああ、カッコつけずに最初から嫌いな食材を言っておけばよかったと後悔するも今更おごっていただく立場としましては箸を付けぬわけにはまいりません。酢豚のほうは豚肉、タケノコ、ニンジン、パイナッポーだけをチョイスして食べたことがバレなかったのでよかったのですが、チンジャオーロースーはもはやごまかしなど出来る状態ではございませんでした。全体量の五分の三を鮮やかな緑色が占めていやがるのです!残りの五分の二だけのわずかなお肉を箸でつまみ食い続けるには無理過ぎだったんです。南無三と緑色の食材を咀嚼した0.3秒後に・・・僕は先輩の背広に大量のゲロをかけ、店の床にもゲロをまき散らしながら便所まで走っておりました。あの時、いらぬ勇気さえ出さなければ・・・・・・
「はい、お待ちどうさまね~!」と従業員のおばちゃんが運んできたレバニラには、まぎれもなく大量なタマネギが入っておりました。おそらく数秒間は放心していたと思います。そんな時、もうひとりの僕が、「大丈夫!君はもう大人なのだから食べられますよ」と囁きます。そしてもうひとりの僕は、「絶対にやめておけ!食ったら間違いなくゲロだぞ!」と阻止します。店内を見渡すと立ち待ちの客まであふれかえっておりました。もしこの場でゲロしちゃったとしたら、「ゲゲ、あいつゲロしやがった!」「汚ねえ野郎だぜ!」「誰だよあいつは?」「あ!あいつはすぐ近くの整体○○○やだぜ!」「ウゲゲ、ゲロ吐いた奴になんかもう触られたくなんかねーよな」・・・そんな罵声が聞こえてくることは間違いないでしょう。
そうです!今日僕はいらぬ勇気など出してはいけないのです!でも・・・すでに腹ペコでした、食べられる食材だけをチョイスする努力をしてみようにもタマネギとモヤシを見極めるには困難過ぎるし二ラもしんなりと他の食材に密着しちゃってるし・・・タマネギだけを抜き去る作業は不可能な状態だったのです。しょうがないのでレバーだけを拾い食いし味噌汁とお新香とご飯でごちそうさまして恥ずかしげにお会計を済ませました。残したレバニラのお皿を片づけた従業員のおばちゃんはどう思ったことでしょう?もうあのお店にはとうぶん行けそうにありません。
前書きが長すぎました。
こじつけではありますが、要するに嫌いな食材など入れずに安心して食べられる定食を山で作りたくなったのです。
西丹沢自然教室に駐車し、檜洞丸へと続く登山道を登山客よりもっと大きなリュックザックを担いで1時間ほど登った場所にゴーラ沢はありました。
本当はいつものホリャ隊メンバーで遊びたかったのですが、最近BKさんが壊れているとの事前情報を入手していたこともあり(嘘)FKさんBKさんとは道の駅で別れたのでございます。禁漁期間中に必ずみんなで集まりましょうね。

まずはワカモトAさんとKがギンナンを炒めて酒のアテにします。寒い季節はやっぱり熱燗がまいう~です♪
さて!今日は担当制で料理を作ります。メインのおかずはワカモトAさん。米やお漬け物、付け合わせは僕。汁物はKが担当です。それぞれがそれぞれを手際よく料理しました。


トレイに盛り付けて完成です! 見出しの写真をクリックすると拡大しますので見てください。ご飯はアルデンテ風鳥釜飯、おかずはアジフリャーとレバニラ炒め(タマネギ抜き)、付け合わせはスパゲッチケチャップ炒め、そして汁物は豚汁です。どうっすか!なかなか見事な出来栄えでしょ(^‐^)
ただ、途中でつまみ食いし過ぎちゃいました。お腹いっぱいでお酒すら入らなくなってしまいました。Kの豚汁も風味のある優しい味付けで本当に美味しかったのですが残しちゃってごめんなさい。
かくして第二回山デブ定食会は・・・おそらく企画されないと思います。
次は山デブ丼もの大会・・・かな??

帰り道、紅葉がきれいでしたね。
まずはメニュー表を眺めながら、「よし!今日はサバ塩定食で攻めてみるか!」などとおおよその見当をつけるも、隣のお客さんがうまそうにミックスフライ定食など食べていると、どちらにしようか心が揺らいでしまいます。そんな時に、「何にしますか?」と従業員のおばちゃんから急き立てられるように注文を聞かれた日にはもう頭の中はパニック状態で、「あ、え~と、レバニラ定食ください」なんて心にもないメニューを咄嗟に選んでしまったりします。ここで大きな不安が膨らんでくるのです、「し、しまった!いつもの千里飯店や鳥又食堂であれば苦手なタマネギは必然的に抜いてくれるか最初から入っておらなんだ事は知っているからこそ気軽に注文できるのであるが、この店でレバニラを注文するのは今日が初めてである、も、もしもタマネギどっさり投入されちゃったら、俺はどうしたらいいのだ?勇気を出して今からでも、『おばちゃん、タマネギ抜きにしてね』と伝えておくべきではあるまいか?」と思った矢先にジャ~ジャ~と炒め始める音が聞こえちゃったものですから、「ヤバい、ヤバすぎる!こうなったら運を天に任せしかあるまい」と眉間に割り箸など押しつけながら、過去に体験した苦い思い出を思い浮かべておりました。そう、あれは僕が就職した間際の出来事でした・・・・・・
あの頃の僕はタマネギはもちろんのことピーマンすら食べられぬようなおこちゃまでした。職場の先輩と中華料理を食べに行った店で事件は起きてしまったのです。
「今日はおごってやるから適当に注文しちゃうぞ?」「ホントっすか!ゴチっす!」と出てきたのは酢豚とチンヂャオロースーでございました。「ここの厨房の火力はすげーからサクッと炒められてウメーんだよ」とモリモリ食らう先輩の咀嚼音はサクツどころかヂャリもしくばガリッでありました。まさに僕は生のタマネギと生のピーマンを食わされようとしているのございます。ああ、カッコつけずに最初から嫌いな食材を言っておけばよかったと後悔するも今更おごっていただく立場としましては箸を付けぬわけにはまいりません。酢豚のほうは豚肉、タケノコ、ニンジン、パイナッポーだけをチョイスして食べたことがバレなかったのでよかったのですが、チンジャオーロースーはもはやごまかしなど出来る状態ではございませんでした。全体量の五分の三を鮮やかな緑色が占めていやがるのです!残りの五分の二だけのわずかなお肉を箸でつまみ食い続けるには無理過ぎだったんです。南無三と緑色の食材を咀嚼した0.3秒後に・・・僕は先輩の背広に大量のゲロをかけ、店の床にもゲロをまき散らしながら便所まで走っておりました。あの時、いらぬ勇気さえ出さなければ・・・・・・
「はい、お待ちどうさまね~!」と従業員のおばちゃんが運んできたレバニラには、まぎれもなく大量なタマネギが入っておりました。おそらく数秒間は放心していたと思います。そんな時、もうひとりの僕が、「大丈夫!君はもう大人なのだから食べられますよ」と囁きます。そしてもうひとりの僕は、「絶対にやめておけ!食ったら間違いなくゲロだぞ!」と阻止します。店内を見渡すと立ち待ちの客まであふれかえっておりました。もしこの場でゲロしちゃったとしたら、「ゲゲ、あいつゲロしやがった!」「汚ねえ野郎だぜ!」「誰だよあいつは?」「あ!あいつはすぐ近くの整体○○○やだぜ!」「ウゲゲ、ゲロ吐いた奴になんかもう触られたくなんかねーよな」・・・そんな罵声が聞こえてくることは間違いないでしょう。
そうです!今日僕はいらぬ勇気など出してはいけないのです!でも・・・すでに腹ペコでした、食べられる食材だけをチョイスする努力をしてみようにもタマネギとモヤシを見極めるには困難過ぎるし二ラもしんなりと他の食材に密着しちゃってるし・・・タマネギだけを抜き去る作業は不可能な状態だったのです。しょうがないのでレバーだけを拾い食いし味噌汁とお新香とご飯でごちそうさまして恥ずかしげにお会計を済ませました。残したレバニラのお皿を片づけた従業員のおばちゃんはどう思ったことでしょう?もうあのお店にはとうぶん行けそうにありません。
前書きが長すぎました。
こじつけではありますが、要するに嫌いな食材など入れずに安心して食べられる定食を山で作りたくなったのです。
西丹沢自然教室に駐車し、檜洞丸へと続く登山道を登山客よりもっと大きなリュックザックを担いで1時間ほど登った場所にゴーラ沢はありました。
本当はいつものホリャ隊メンバーで遊びたかったのですが、最近BKさんが壊れているとの事前情報を入手していたこともあり(嘘)FKさんBKさんとは道の駅で別れたのでございます。禁漁期間中に必ずみんなで集まりましょうね。


まずはワカモトAさんとKがギンナンを炒めて酒のアテにします。寒い季節はやっぱり熱燗がまいう~です♪
さて!今日は担当制で料理を作ります。メインのおかずはワカモトAさん。米やお漬け物、付け合わせは僕。汁物はKが担当です。それぞれがそれぞれを手際よく料理しました。




トレイに盛り付けて完成です! 見出しの写真をクリックすると拡大しますので見てください。ご飯はアルデンテ風鳥釜飯、おかずはアジフリャーとレバニラ炒め(タマネギ抜き)、付け合わせはスパゲッチケチャップ炒め、そして汁物は豚汁です。どうっすか!なかなか見事な出来栄えでしょ(^‐^)
ただ、途中でつまみ食いし過ぎちゃいました。お腹いっぱいでお酒すら入らなくなってしまいました。Kの豚汁も風味のある優しい味付けで本当に美味しかったのですが残しちゃってごめんなさい。
かくして第二回山デブ定食会は・・・おそらく企画されないと思います。
次は山デブ丼もの大会・・・かな??

帰り道、紅葉がきれいでしたね。