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新 ・ 渓 飲 渓 食 時 々 釣 り

魚止滝のずっと手前で竿をほっぽり
ザックの中身をガサガサまさぐる男の日記

乗り鉄ひとり旅も楽しんでいます

山デブ定食会

2008-12-02 13:03:58 | 渓流釣り 山歩き
定食屋や中華料理店に入ると必ずと言っていいほど何を注文しようかウヂウヂと迷ってしまいます。
まずはメニュー表を眺めながら、「よし!今日はサバ塩定食で攻めてみるか!」などとおおよその見当をつけるも、隣のお客さんがうまそうにミックスフライ定食など食べていると、どちらにしようか心が揺らいでしまいます。そんな時に、「何にしますか?」と従業員のおばちゃんから急き立てられるように注文を聞かれた日にはもう頭の中はパニック状態で、「あ、え~と、レバニラ定食ください」なんて心にもないメニューを咄嗟に選んでしまったりします。ここで大きな不安が膨らんでくるのです、「し、しまった!いつもの千里飯店や鳥又食堂であれば苦手なタマネギは必然的に抜いてくれるか最初から入っておらなんだ事は知っているからこそ気軽に注文できるのであるが、この店でレバニラを注文するのは今日が初めてである、も、もしもタマネギどっさり投入されちゃったら、俺はどうしたらいいのだ?勇気を出して今からでも、『おばちゃん、タマネギ抜きにしてね』と伝えておくべきではあるまいか?」と思った矢先にジャ~ジャ~と炒め始める音が聞こえちゃったものですから、「ヤバい、ヤバすぎる!こうなったら運を天に任せしかあるまい」と眉間に割り箸など押しつけながら、過去に体験した苦い思い出を思い浮かべておりました。そう、あれは僕が就職した間際の出来事でした・・・・・・

あの頃の僕はタマネギはもちろんのことピーマンすら食べられぬようなおこちゃまでした。職場の先輩と中華料理を食べに行った店で事件は起きてしまったのです。
「今日はおごってやるから適当に注文しちゃうぞ?」「ホントっすか!ゴチっす!」と出てきたのは酢豚とチンヂャオロースーでございました。「ここの厨房の火力はすげーからサクッと炒められてウメーんだよ」とモリモリ食らう先輩の咀嚼音はサクツどころかヂャリもしくばガリッでありました。まさに僕は生のタマネギと生のピーマンを食わされようとしているのございます。ああ、カッコつけずに最初から嫌いな食材を言っておけばよかったと後悔するも今更おごっていただく立場としましては箸を付けぬわけにはまいりません。酢豚のほうは豚肉、タケノコ、ニンジン、パイナッポーだけをチョイスして食べたことがバレなかったのでよかったのですが、チンジャオーロースーはもはやごまかしなど出来る状態ではございませんでした。全体量の五分の三を鮮やかな緑色が占めていやがるのです!残りの五分の二だけのわずかなお肉を箸でつまみ食い続けるには無理過ぎだったんです。南無三と緑色の食材を咀嚼した0.3秒後に・・・僕は先輩の背広に大量のゲロをかけ、店の床にもゲロをまき散らしながら便所まで走っておりました。あの時、いらぬ勇気さえ出さなければ・・・・・・

「はい、お待ちどうさまね~!」と従業員のおばちゃんが運んできたレバニラには、まぎれもなく大量なタマネギが入っておりました。おそらく数秒間は放心していたと思います。そんな時、もうひとりの僕が、「大丈夫!君はもう大人なのだから食べられますよ」と囁きます。そしてもうひとりの僕は、「絶対にやめておけ!食ったら間違いなくゲロだぞ!」と阻止します。店内を見渡すと立ち待ちの客まであふれかえっておりました。もしこの場でゲロしちゃったとしたら、「ゲゲ、あいつゲロしやがった!」「汚ねえ野郎だぜ!」「誰だよあいつは?」「あ!あいつはすぐ近くの整体○○○やだぜ!」「ウゲゲ、ゲロ吐いた奴になんかもう触られたくなんかねーよな」・・・そんな罵声が聞こえてくることは間違いないでしょう。
そうです!今日僕はいらぬ勇気など出してはいけないのです!でも・・・すでに腹ペコでした、食べられる食材だけをチョイスする努力をしてみようにもタマネギとモヤシを見極めるには困難過ぎるし二ラもしんなりと他の食材に密着しちゃってるし・・・タマネギだけを抜き去る作業は不可能な状態だったのです。しょうがないのでレバーだけを拾い食いし味噌汁とお新香とご飯でごちそうさまして恥ずかしげにお会計を済ませました。残したレバニラのお皿を片づけた従業員のおばちゃんはどう思ったことでしょう?もうあのお店にはとうぶん行けそうにありません。

前書きが長すぎました。
こじつけではありますが、要するに嫌いな食材など入れずに安心して食べられる定食を山で作りたくなったのです。

西丹沢自然教室に駐車し、檜洞丸へと続く登山道を登山客よりもっと大きなリュックザックを担いで1時間ほど登った場所にゴーラ沢はありました。
本当はいつものホリャ隊メンバーで遊びたかったのですが、最近BKさんが壊れているとの事前情報を入手していたこともあり(嘘)FKさんBKさんとは道の駅で別れたのでございます。禁漁期間中に必ずみんなで集まりましょうね。

 

まずはワカモトAさんとKがギンナンを炒めて酒のアテにします。寒い季節はやっぱり熱燗がまいう~です♪
さて!今日は担当制で料理を作ります。メインのおかずはワカモトAさん。米やお漬け物、付け合わせは僕。汁物はKが担当です。それぞれがそれぞれを手際よく料理しました。




トレイに盛り付けて完成です! 見出しの写真をクリックすると拡大しますので見てください。ご飯はアルデンテ風鳥釜飯、おかずはアジフリャーとレバニラ炒め(タマネギ抜き)、付け合わせはスパゲッチケチャップ炒め、そして汁物は豚汁です。どうっすか!なかなか見事な出来栄えでしょ(^‐^)
ただ、途中でつまみ食いし過ぎちゃいました。お腹いっぱいでお酒すら入らなくなってしまいました。Kの豚汁も風味のある優しい味付けで本当に美味しかったのですが残しちゃってごめんなさい。
かくして第二回山デブ定食会は・・・おそらく企画されないと思います。
次は山デブ丼もの大会・・・かな??



帰り道、紅葉がきれいでしたね。




犬越路まで

2008-11-25 13:10:12 | 渓流釣り 山歩き
毎年、この季節になるとふらり山歩きに出掛けたくなります。

昨夜久しぶりに山の道具をいぢくりました。
リュックザックはどれにしようか?バーナーやコッフェルはどれを持っていこうか?飯は何を食べようか?酒はどれぐらい持っていこうか?レインウェアはどこだっけ?地図とヘッドライトも必要かな?それとレッグガードにネオプレーンソックス、渓流シューズ・・・
おっと、釣り用具はいりませんでした。リュックザックに括り付けられたロッドケースを外しひとり笑ってしまいました。


朝、久しぶりに夜も明けきらぬ時間に目が覚めました。やっぱり楽しいことが待っている休日の朝って好きだなぁ~(^‐^)

国道246を丹沢湖方面に右折すると、目の前を見慣れたワンボックスが走っております。ガリガリ君でした、道の駅で少し話をしましたが今日も世附の皆さんは稚魚放流活動のために集合するそうです。
皆さん、手伝いもしないで本当に申し訳ございません。

 

西丹沢自然教室に駐車し妻と歩き始めたのが8時頃でした。
用木沢に掛る青い鉄橋を渡り、しばらくは沢沿いの登山道を進みます。放流直後なのでしょう、ポイントごとに20センチほどの山女魚を見ることが出来ました。
積もった枯葉をサクサクと踏みながら気持ちよく歩きます。紅葉は少し遅かったようですが、枯れ木の合間に残された彩りに立ち止まる、こんな山歩きが大好きです。

 
 

犬越路0.8キロの標識から登りが始まりました。最近コレステロールと中性脂肪値を担当医に指摘されたのでバナナと青魚、キノコ、野菜類を積極的に摂取し、職場までの通勤を徒歩に変えた僕の体重は少しだけ減ってはいるのですが、辛いものは辛いのです!疲れるものは疲れるのです!汗だって噴き出すのです!デブが3キロ4キロ痩せたところでデブはデブなのです!デブの体系と付き合い始めて数十年、簡単にデブを捨てることなど出来はしないのです。

妻はと言えば、やはり久しぶりの山歩きはきつそうです。登山道の傾斜のきつい所に設置されている階段に、「どうしてもっと間隔を狭く低く作ってくれないのかしら?」と文句を言います。膝を90度以上曲げながらハアハアヒイヒイ一歩ずつ懸命に登る妻は・・・チビです。

汗ひとつ掻かず、呼吸も乱さず、爽やかな笑顔で挨拶をくれた痩せ型の登山者がヒョイとデブとチビを抜き去ります。普通の登山者であれば体力の差に少しは悔しがるところなのでしょうが、僕らはなんとも思いません。所詮デブはヤセに対しライバル意識など持ってはいないのです。チビも同じことなのです。ヤセには負けて当然なのだとはじめからあきらめている方が気が楽なのです。
ただ、デブにもチビにもそれぞれにライバルは存在します。デブはインドア派の自分よりブヨブヨ太った青白いドデブに、チビは自分よりももっとちびっこなドチビにだけは負けてはならないのです。もしも負けてしまったら・・・僕は渓飲渓食の看板を下ろす潮時だと覚悟を固めておるのです。

 

笹に覆われた場所を抜けると、やっと犬越路に到着。
お腹がペコペコでしたのでさっそく“お店”をひらきました。まだ使い慣れていないオプティマスのガソリンバーナーはプレヒートさせてから着火します。少しして火力調整コックを開くと、最初はブ、ブブ、ブェ、ブェエ、ブブブェと不安定な火力ではありましたが、やがてブェ~~~~とうるさくも心地のよい安定した音に変わりました。さっそくコッフェルで湯を沸かし、夏に旅行先の博多で購入した即席麺を作りました。こりゃうまかばい~(^‐^) 妻も喜んで食べておりました。

 

ハトが一羽飛んできたので写真を撮ってあげました。犬も一匹走ってきたので写真を撮ってあげました。イチャライチャラしやがったアベックが写真を撮ってくれと無愛想にお願いされたのでワザとピンボケの写真と首から下だけの写真を2枚撮ってあげました。

 

この犬越路は檜洞丸、大室山、そして道志神の川方面の分岐点です。数組の登山者はちょいと休憩を入れてからそれぞれの目的地へと向っていきますが、僕たちにはこの場所が今日の目的地なんです。景色を眺めながら飯食って酒飲んで昼寝することを楽しみにここまで登ってきました。
犬越路避難小屋はとても清潔な建物でした。いつかこの避難小屋で星空を眺めつつ、オプティマスの炎に見惚れつつ、酒を飲み、シュラフに包まって山の朝を迎えてみたいと思います。

 
 

帰り道、やはり気になるのは淵の中を泳ぐ魚の姿です。いきなりライズしたものですから早くも解禁シーズンが待ち遠しくなってしまいましたよ。



コースタイムの時間にとらわれることなく、のんびりと、本当にのんびりと妻と一緒に山の時間を満喫出来た・・・そんな一日でした。




釣り納めです

2008-10-14 16:14:57 | 渓流釣り 山歩き
放流準備の活動をされていらっしゃった方々、申し訳ありませんでした。
僕たちは最後の最後にどうしても竿を振りたくてお手伝い出来ませんでした。
ごめんなさいごめんあさいごめんなさい。

午前2時40分に到着。すでにワカモトAさんと相方Kはすでに着替えを済ませておりました。
10月12日(日)、僕たちにとって今年最後の渓流釣りです。
禁漁間際とあってたくさんの釣り師が集まりました。重鎮のお方、小○原駅ホームでゲ○吐いちゃったお方、酔って車を壊しちゃったお方、背の高いお若いお方、背の低いどこかのおやじ、何度かお見かけしたことのあるお方 初めて見かけるお方等々。会いたくないお方のお顔がなくてホッとしながら出発時間4時を待ちます。
この時間が僕は結構好きなんですよね。

思えばヘッドライトの明かりを頼りに歩くことも今年は今日で最後です。
小○原駅ホームでゲ○吐いちゃったお方と楽しい会話を交わしながら歩きます。途中3度休憩を入れ、各々が目指す沢へと散らばっていきました。

僕、ワカモトAさん、相方Kは今日も一緒の沢に入ります。
いつものお清めという名の儀式を始めようにも相方Kがなかなかウンコから帰ってきません。
「K君、ウンコ長いね」「もう15分ぐらいウンコしてんぢゃねえか?」「きっとでっかいウンコしてるんだぜ」「あいつのウンコはでっかいだけぢゃないぞ」「え?どういうこと?」「臭いのよ」「とっても?」「ああ、とってもだ」「猫のウンコよりも?」「ああ、猫よりだ」・・・
相方Kがヨロメキながらお清めの場所に戻ってきたのはそれから5分後のことでした。
「おい、お前のウンコタイムは長すぎるぞ」「いや、ウンコしようと思ったら大きな足跡があってさ、そしたら藪の中でガザガザ音がしたからそこでウンコ出来なくてウンコする場所を移動したんだけどなかなかウンコするいい場所が見つからなくてけっこう遠い場所でウンコしたんだ」「なるほど!だからヨロヨロしているのだね?」「違うよ」「ぢゃあどうしてヨロヨロしているの?」「うん、ゲリピーで疲れてしまった」「・・・酒がまずくなった・・・」

さて、充分過ぎるほどお清めの時間に費やしてしまいましたが、今日こそは真面目に釣ろうと誓いながら入渓。
二つ目の堰堤下を少しだけ探りましたが、まったく反応はありませんでした。思えばこのポイントでは釣れたためしがありません。
いつものように交替でポイントを譲りながら釣り上がります。シーズン中に攻め続けられているのでしょう大きなポイントからはなんの反応もありません。小さな魚も大きな魚も走りもしないし浮いてもおりません。
こりゃ最後も○ボかな?・・・いやな予感がつきまといます。
底石の向こう側に水深があるポイントをたたくと、ポツッと吸い込むようなアタリがあり水面に斑紋が広がりました。魚が反転する瞬間を見逃さずにアワセを入れると心地よい引きが手元に伝わりました。大きな山女魚でした(とっても嘘)。いつもなら写真も撮らずにリリースしてしまいますが今日は最後の日です、何度もシャッターボタンを押しました。○ボ脱出の瞬間はいつだってホッとしてしまうものです。
竿をたたみワカモトAさんと相方Kにポイントを譲ります。すぐにワカモトAさんが山女魚を釣り上げると、同じように竿をたたみ相方Kにプレッシャーを与えます。
「あれ?旦那たちはもう竿出さないの?」「出すけど、ほら、君だけがまだ○ボだからさ、釣れるまでポイント全部あげるよ」
余裕の僕とワカモトAさんは斜面を登ってみたりキノコの写真を撮ってみたり・・・




余裕のない相方Kはひとり必死に竿を振りっぱなし・・・
「ククク、あいつ焦ってるぜ」「このまま釣れないといいね」

なぜかベストにカップ酒とおつまみがあったので三人でひと休みしました。釣りの途中でもお清めを忘れてはいけないのです。

白石沢の流れ込みを過ぎたあたりから小さな魚が頻繁に走るようになりました。
三人ともテンカラ釣りですがワカモトAさんは重いテーパーラインを使っているためどうしてもラインが水面を叩いてしまいます。特にフラットなポイントは悪戦苦闘です、ラインが魚を散らしてしまうのです。活性の高い季節で水量も多めであれば振り込みやすいテーパーラインも有効ですが、スレ切ったこの時期の魚にはきついようでした。
それにしてもワカモトAさんの竿さばきには驚かされます。テンカラを本気で初めてからまだ1年も経っていないのに小さなポイントでも木陰の狙いにくいポイントでも的確に毛ばりを打ち込みます・・・
と、誉めた矢先にパーマークの竿をド真ん中からポッキリとやってしまいました。道具を甘やかさないことがワカモトAさんの主義なのです!

今日は本当に真面目に釣りをしました。5時間半もですぞ!すごいでしょ?
因みに今日一番でかい魚を釣ったのは・・・ゲリピー野郎でした。



小さな滝を登って脱渓したのが午後の1時過ぎでした。極度の高所恐怖症の僕にとって安心して登れる数少ない低い滝です。
ザックをデポしたお清め場所まで戻ると、いつものように楽しい渓食のお時間です。
今日のメニューは最後にふさわしい豪華なものでした。どうりで皆のザックがいつもより膨れていたわけです。
ワカモトAさんはお得意の100円フライパンでお肉も野菜もたっぷりのおいしいすき焼きを御馳走してくれました。相方Kもウンコ座りしながらカシラ肉とチーズインウインナーを炒めてくれます。僕はニッスイ冷凍シリーズの春巻きと生貝柱青のりまぶし揚げをふるまいました。どれもこれも美味しかったなぁ~♪




帰りの林道を歩き始めたのが4時でした。暗くなる前に車まで戻れるか微妙な時間ではありましたが、今日はこれでいいのです。渓流釣り最後の日ですから出来るだけ山の中でゆったりとしたかったのです。
やっぱり途中で暗くなっちゃいました。僕とワカモトAさんはライトで足元を照らしますが、相方Kはライトも出さずにトボトボと無言で歩いております。今日でしばらく釣りが出来なくなっちゃうからきっと淋しいんだろうな・・・

違いました。相方Kはウンコをガマンしていたのです!
「おまえよ、そのへんでしちゃえよ」「だ、大丈夫・・・」「そう?ならいいけど・・・で、ただウンコしたいだけなの?」「ち、ちがう、かなりヤバヤバのゲリピーだ」「じゃあ、すでに内肛門括約筋(医学用語)はおっぴろがっているのであるな?」「あ、ああ・・・」「では外肛門括約筋(医学用語)でふんばっている状態なのであるな?」「あ、ああ・・・」「内肛門括約筋は自律神経に支配され外肛門括約筋は体性神経によって支配されているんだっけ、いわゆる根性でウンコ漏らさないようガマンし・・・」「わ、悪いけど、ウ、ウンコの話は避けてくれ」「御意!」

結局、相方Kは車まで見事にウンコをガマンし、下にあるログウンコハウスで無事にウンコを排出したのです。タッチの差だったそうです。
僕がシッコに入ろうしましたが、相方Kに止められたことは言うまでもない事でございました。    ノコリガ・・・?

相方Kのウンコに始まり相方Kのウンコに終わった・・・そんなシーズン最後の一日でございました。





禁漁間近となってしまいました

2008-10-07 16:50:47 | 渓流釣り 山歩き
考えてみれば、このブログを開設してからまだ1枚も魚の写真を貼り付けておりません。

今日こそはと意気込んで世附へ行ってまいりました。
さすがにこの時期になると、他の渓流やアユ釣りは9月末日をもって禁漁を迎えておりまして最後のひと勝負を世附に賭ける釣り師でごった返しております。

大がかりな崩落があったようです。少し歩きたい気分だったので崩落場所を見に行きましたが、林道はすっかりと埋め尽くされておりました。もし自分たちが歩いている時に崩落にあってしまったら・・・そんなことを想像すると釣り欲など一気にしぼんでしまいましたよ。
ただ、通行止めを無視して崩落を越えていく釣り師もたくさんおりました。この人たちは怖くないのかしら?一歩間違えば死んぢゃうのですぞ? ま、自己責任ということでしょうけど・・・

早くから来られていたワカモトAさんが、入れる沢をなんとかキープしていただいておりましたので助かりました。
沢の出合いで夜が明けるのを待ちます。寒かったけどビールを飲みましたらもっと寒くなってしまったので梅干し入り焼酎のお湯割りを飲みましたらとっても温まりとっても気持ちが良くなって・・・とっくにすっかりと夜が明けきっておりまして秋空には鰯のウロコがたくさん貼り付けられておりました。



2人して珍しくも真剣に竿を振りました。キビナゴ君が一回だけ遊んでくれました。釣りのレポとしましては他に記述することはありません。とっても釣れた時はとってもたくさん魚の写真をベタベタ貼り付けてとっても長いレポを書くつもりですが、とっても釣れなかった日はとっても短いレポになるのはしょうがないことなのです。



脱渓地点の淵は砂に埋まっていました。大好きなポイントだっただけに残念がっていると、とっても優しいワカモトAさんがカップ酒を差し出してくれたので残念さなど忘れてしまいました。酒の肴にとおいしいお魚まで焼いてくれたので、僕はお礼にと目の前にあったマツタケを提供させていただきました。悪い沢ではありましたがとっても良い気分になれた・・・そんな時間でございました。
注)生えていたのではありません。刺さっていたのです。

山を越え、沢の出合いまで戻る途中の出来事です。
吊り橋を渡り林道を歩き始めた時でした。ちょうどカーブのところでピンク色の上着にねじりハチマキ姿の大柄な男性がこちらに体を向けて立っていました。山仕事風の格好にも見えたのでFKさんかとも思いましたがいつもの上着の色とは異なっておりましたので名前は呼ばずにただ追いつこうと足を速めたのです。一瞬目が合ったようにも思えます、僕たちに気づいたかのように背を向けたFKさんもどきの男は視界から消えました。そのまま歩きカーブを曲がりきったところでその姿を確認できるはずでしたが・・・いるはずの男が、いないのです・・・誰もいないのです。「い、いませんね」「お、おかしいですよね?」「は、はい」「俺たちに気付いて走って逃げたのかしら?」「だって、林道はずっと直線ですから、いくら速く走ったって・・・」「いるはず・・・ですよね?」「いる、はずです」「もしかしたらどこかに隠れているのでは?」「もしFKさんであれば、考えられることではあります」僕たちは山側、渓側と注意深く男の姿を探しましたが・・・「だ、誰も隠れていませんね」「はい、FKさんであれば、いきなりでっかい音で笛を鳴らしたり、ヘビを投げつけたりしてくるはずですもの」「ですよね」「では、さっきの男はなんだったのでしょうか?」「ちょ、ちょっと怖いです」「もしかしたら、見てはいけないものを見てしまったのでは?」「そ、それは、も、もしかして・・・」「ゆ、幽霊・・・・・・」
皆様、嘘のような話ですが本当の出来事なのです。特定した場所はひかえておきますが芦沢橋~山百合橋の区間は、気をつけられたほうが・・・ぎゃあぁぁぁぁ~


昼飯は先週と同じ沢の出合いです。すでにBKさんと『山と渓を旅して』のT崎さんはいらっしゃっておりました。実はN.Kさんともお約束していたのですが一足先にお帰りになった後でございました。約束の時間までに到着できずに申し訳ございませんでした。
T崎さんとは数年前玄倉での渓食会をきっかけに世附ロッジ泊、長野県奈川村遠征、町田ホルモン屋とご一緒させていただけるようになりました。おかたいお仕事をなさっていますが決しておかたいお方ではなくお酒を飲まれるとやわこ過ぎて溶けてしまわれるほど穏やかなお人柄です。特技はショートロッドでもロングリーダーをたくみに操るフライフィッシングの腕前と、あとはどこでも寝っ転がること。この日も柔らかい川砂の上で寝りゃいいものをゴツゴツとした痛い石の上で十字架に縛られちゃったようなヘンテコな姿勢で熟睡されておりました。優しい僕は寒くないように変な虫がたくさんついていた杉の葉っぱをお布団代りに掛けて差し上げました。



親方Mと白装束特攻服をまとったFKさんが合流。手に持ったズタ袋の中身は・・・やっぱりハチの巣でございました。発煙筒の煙でハチを弱らせペットボトルに詰め込んでいます。そして、「ホリャさん、約束のブツだよ」とハチの巣を差し出してくれます。実はハチの子が食べたくて食べたくて食べたくて食べたくてしょうがない知り合いのお客様がおられます。もうご年配の方なのでご自分で採りに行くことは出来ません。そんな話をしたことをFKさんは覚えてくださっていたのです。この蜂の巣は涙が出るほど嬉しい差し入れでした。感謝の気持ちで胸が熱くなりました。



むくっと起き上がった高崎さんがワカモトAさんのテンカラ竿を手にします。初めて振るテンカラ竿なのに上手に毛ばりを遠くへ飛ばしております。さすがフライフィッシングの名手です! が・・・高崎さん、テンカラではメンディングはしないのよ~(^‐^) また一緒に竿を振りましょう。それまでにテンカラ竿買っておいてくださいね。

ちなみに今日のメニューはワカモトAさんの豚生姜焼きと塩サバ、BKさんの美味しいビフテキ(外国産)、3本の予定が2本になっちゃったマツタケご飯、そして特製ニンニク味噌をつけて食べるT崎さんの馬刺しです。僕がT崎さんのことを一言も二言も三言も四言も悪く言わないのは、そりゃまたこの馬刺しにありつきたいからなのですね♪



さて、皆さんはハリガネムシってご存知ですか?
僕は見たことはありましたが詳しいことは全く知りませんでした。なんでもストレスの溜まった特定の大人の頭皮に寄生しその人をおバカにマインドコントロールしちゃう恐ろしい虫だそうです。まるで大人のカンノムシみたいですね。なんせったって見た目が気持ち悪い・・・・・・あれ?FKさん、髪の毛に変な虫が・・・
詳しいハリガネムシ情報はこちらをご覧ください。
http://musi.s6.xrea.com/nikki2.htm

さて、来週で世附の渓流釣りも禁漁です。
秋空の晴天の下、最後は気持ちよく竿を振りたいところです。・・・あの人さえ来なければ・・・・・・


※ 数年ではありましたがHP『渓飲渓食時々釣り』は閲覧さえも出来なくなってしまいました。完全閉鎖です。とても残念ではありますが、たくさんの世附の仲間と出会えたことはかけがえのない財産だと思っております。
ブログ『新・渓飲渓食時々釣り』も今まで以上にご愛顧くださいますようよろしくお願いいたします。



オッパッピー親方、蜂の子怨念に倒るる・・・?

2008-09-29 10:20:50 | 渓流釣り 山歩き
渓流釣りの帰り道で考えることはタイトルの名前ですが、今日の日ほど悩んだことはなかったような・・・そんな一日でございました。

世附の渓流から魚が絶えぬために漁協の放流(微)のほか、有志の方々でも毎年発卵眼や稚魚放流を行っております。
今年もBOSSさんやトンI原会長が音頭をとり世附を愛する仲間が賛同しこの作業を行う予定です。

この日も発卵眼用水槽を沢に設置する作業を行うため、数人の仲間が集まりました。
僕とワカモトAさん(ホリャ隊メタボコンビ)は集合時間より早く待ち合わせ、歩いて30分ちょっとの渓に降り、竿も振らず酒も飲まずにのんびりと風景を眺めておりました。・・・嘘ですが。



肴はワカモトAさんが昨日釣り上げたばかりの新鮮なイカの刺身、キノコと豚肉のキムチバター炒め、生サンマの生姜味噌漬けです。いやぁ~山って楽しいなぁ~ ワッハッハ。


待ち合わせ場所にはすでにトンI原会長、親方M、Y沢さん、BKさん、DSさん、そして次期親方修業中のFKさんが集まっておられました。
堰堤上に固定されたホースから引かれた沢水を下に設置した水槽に溜め入れるまで、いわばほとんどの作業が終了しておりました。ラッキ・・・いや、残念!皆様お力になれずすみませんでした。
それにしても、山仕事の達人は見事なまでにテキパキと仕事を済ませていきます。僕がしたことと言えば、小さな石を手渡ししたことと邪魔にうろうろしたことと・・・マーキング(立ちションですね)だけでした。いつだってラ・フランスな僕なのです・・・つまりはヨウナシ=用無し ワッハッハ。



飯の時だけは張り切ります。人より少ない薪を拾い、焚き火を起こすためのライターを貸し、ビールの重いプルトップを持ち上げる重労働を繰り返し、料理の邪魔もすすんでこなし、食えと言われれば食えるのもなら食い、食えと言われても食えないものならペッペし、話題性もなく笑顔だけで場をつなぐ・・・つまりはここでもラ・フランスな僕なのですねぇ~ ワッハッハ。
この日のメニューも豪華でした。親方Mの蜂の子バター炒め(ペッペ対象食材)、旬の山シメジ、さっきもいただいたワカモトAさんのイカの刺身、BKさんのビフテキ(外国産1枚だけ)、僕の10円駄菓子(のし太郎わさび味)、そしてDSさんのジンギスカンです。皆様ごちそうさまでした。いやぁ~山って楽しいなぁ~ ワッハッハ。


ゲートに戻るとDSさんが湯山の親父さんのヤマメを5匹買いました。これから飲み屋に持ち込み一杯やるそうです。〆る(一気に昇天させることですね)作業をふざけながらデコピンで手伝うとヤマメが暴れながらウンチしちゃったのでビニール袋の中はグチャグチャに汚れてしまいました。

この後、事件は起きました。
師弟関係にある親方Mと蜂バスター特攻服白装束仕様をまとったFKさんが蜂の巣退治(嘘です、趣味なのです)に出動です。ワアワアキャアキャア言いながらも一つ目の巣を退治(趣味)。そして二つ目を退治(趣味)しようとFKさんがハシゴをかけ特注の網(DSさん制作)で蜂の巣をすくった瞬間のことでした、怒り狂った巣の中の蜂がいっせいに飛び出しました。ものすごい数のキイロスズメバチです。とっさに逃げる面々。僕はあんなに思い切り走ったのはおそらく何十年ぶりだったことでしょう、気がつくと後方で大きな叫び声が聞こえました。
「いてえ~!さ、刺されたあ~!」

 

振り返ると、親方Mが側頭部を押さえながらよろめいております。
「は、早く毒を絞り出してくれえ~!」
トンI原会長とワカモトAさんが爪で皮膚をしごきあげるように毒を排出しようと必死です。
「も、もっと強く、血が出るぐらいにやってくれえ~!」
緊迫した時間が続きます。
「や、やばい、ど、毒がまわってきたあ~!」
騒ぎに近くのおば様方も集まってきます。
「なんだよ、モリちゃん(親方Mのことですね)刺されちゃったこかい?大丈夫かい?あ~やだやだ、怖いねぇ~」
安静に寝かせ、脈を測ると1分間に130回も心臓が鼓動しています。顔色もまったくすぐれません。
「き、気持ち悪い・・・さ、寒い・・・う、うう・・・」
患部を氷で冷やし、ガタガタと震える体をシュラフで温めました。そして・・・
救急車を呼ぶこともなく、1時間後、親方Mは皆が見守る中、静かに・・・静かに・・・
静かに、タバコをふかしやがっておられました。
「いや、まいった!危なくオシャマンベになっちまうとことだってか、ガハハハ!」
皆はタバコはやめるように言いましたが・・・すっかりオッパッピーに元気を取り戻した親方Mは・・・帰ったらまた焼酎を飲むのだとほざきやがっておられました、とさ。

因みに弟子のFKさんは・・・親方Mが刺されたことにも気付かずにブンブン飛び交うキイロスズメバチのど真ん中で楽しそうに踊っておりました。
そして・・・心配して見守る衆の中で、なぜかひとりだけ不気味な笑顔を醸すDSさんのお姿を、僕のカメラは見逃しはしませんでした。なぜ?なぜに笑っているんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~???

  

なんだか、とっても疲れちゃった1日でございました。
次こそお魚釣りのレポートにしたいです。。


はじめまして・・・?

2008-09-18 11:55:03 | 渓流釣り 山歩き
皆さま、はじめまして。

以前『渓飲渓食 時々釣り』というHPを公開しておりましたが、
PC、プロバイダの変更にともない
ブログにて新しくページを開設し再出発させていただくこととなりました。

渓流釣りが主体となるハズの日記を更新するつもりではありますが、
旅行、食い歩き、行事、その他のものもおり交ぜた、
いわばグヂャグヂャな内容になることは必至なことでございます。

このブログはまだどなたにも明かしてはおりません。
なので、数ヶ月もとい数年経っても皆さまからの反応をいただけない場合も想定されます。
もしも、もしももしもどなたかのお目に触れましたなら、どうか書き込み願います。

それまでは、放置しちゃいます(^‐^)