新 ・ 渓 飲 渓 食 時 々 釣 り

魚止滝のずっと手前で竿をほっぽり
ザックの中身をガサガサまさぐる男の日記

乗り鉄ひとり旅も楽しんでいます

青春18きっぷ・・・しぞーか老舗巡り編

2013-03-30 15:35:56 | 旅行、食い歩き

 

静岡県は母の故郷です。

帰郷の際、ばあちゃんが必ず食べさせてくれたのは店屋ものの中華そば。

あの一杯を、僕はいつだって楽しみにしていました。

 

その店におもむき、出来たての中華そばを食べてみたい・・・

いつしか抱きはじめたちっぽけな願望を、叶える時がきました。

土曜の午後から仕事をサボり、昼飯もとらずに飛び乗った東海道線の車内で、

まずはシブく板わさと熱燗だな・・・

そんなことをイメージしながら電車を3回乗り継ぎ、藤枝駅から路線バスを利用し、

3時間以上もかけてたどり着いた老舗の蕎麦屋。

それなのに、ああそれなのに、蕎麦屋なのに酒もつまみもありません。

じぇじぇじぇ~ (‘jjj’)/

しょうがないので目当ての中華そばを注文し、待つこと暫し。

やっと運ばれてきた中華そばは、

出来たてなのに、すでに麺はのび、粉臭く、いかにも消化の悪そうなこの一杯。

ハフハフするほど熱くなく、薄っぺらなシナチクは木の繊維ほどに硬く、

ちいさな焼豚はきちんと歯に挟まり、しょっぱい醤油味に探すかすかな出汁の味、

しかしとて、だからこそ活きてくるナルトの当たり前のうまさ。

おお、おおお、みるみるうちに汁が麺に吸いとられ、

急いで食べているのに量がどんどん増えてくるぞ。

こ、これだ!

なんという懐かしさなのだろう!

店で食べても店屋ものと何変わらぬこの一杯の素晴らしさが実に嬉しい! 

 

時として、思い出の味は美味し過ぎてはいけない場合もあるのです。

 

静岡駅に戻り、友人Mと待ち合わせ入った店は、やはり思い出のおにぎり屋。

おでん一本50円、おにぎり一個90円から。

創業50年を超える老舗の味も変わらぬままです。

懐かしさ+美味さ+安さ=最上級の喜び

この店に似合う方程式です。

 

4時半に予約を入れた居酒屋は、最近ハマっている『多可能』

レトロ調ではなく、本物レトロなこの空間が、なんとも落ち付くのです。

『古臭い』ではなく、『古良い匂い』と

ドラマ『最後から二番目の恋』で萬田久子さんの言ったセリフがそのまま似合う居酒屋です。

ツブ、ツボ、ナガラミ貝盛り、黒はんぺんフライ、おでん、桜えび掻揚げ、〆鯖、シコイワシ刺し・・・

酒はしぞーか割り、熱燗、三ケ日みかん割り・・・

友人Mは滅多に唸らぬ男ですが、この日ばかりは

“う~む、美味い!” を連発しておりました。

   

青春18きっぷの旅

日帰りでも、こんなに幸せを味わえる電車旅

みなさんも、たまにはふらりといかがですか?

 

※ 携帯電話の画像です  


青春18きっぷ・・・四万温泉編

2013-03-24 11:38:30 | 旅行、食い歩き

 

JR吾妻線中之条駅から路線バスに揺られること40分、終点で下車。

鄙びた温泉街を想像していたが、意外にも観光客で賑わっている。

赤い橋の手前で、たくさんの人が対岸の宿にカメラを向けていた。

宮崎駿の『千と千尋の神隠し』のモデルとなった宿だそうだ。

立ち寄り湯をしたかったが、この人気ぶりでは芋洗い状態だろう。 

飲泉所、河原の湯、裏路地・・・清流沿いの温泉街をぶらつくのは楽しいものだ。

楽しいと、僕はすぐに腹が減る。

何を食う?妻に問うても必ず帰ってくる言葉は、「ナンデモイイ!」

呑み食いに興味のない妻と、それを生甲斐にする夫、

よくも連れ添っていられるものだと、時々思うことがあるが、

だからこそ、連れ添っていられるのだと思うこともある。

夫婦って、そんなものだ。

  

 

 せっかく来たのだからひと湯ぐらいは浸かって帰りたい。

温泉街から離れた国民宿舎を選ぶ。風呂には先客がひとりだけ浸かっていた。

その方は地元群馬県の方で、この四万温泉へもよく足を向けると言う。

群馬や東北の渓流に詳しく、釣りの話で盛り上がってしまい、

きっちり2時間も露天風呂で汗を流し続けた。

のぼせた後のビールの旨さは、格別であった。

良い湯をいただいた充実感に浸る。 

 

 

帰りのバスの中で、目の前のアベックがずっとしつこくチュッチュチュしてやがったので、

唾臭くてたまらなかった。

遠慮もわきまえられぬ若者は大人になる前に不幸になってもらいたいと、妻に話すと、

不幸になる前に死ねばいいのにと、妻が言った。

我が妻、おそるべし!

 

なにはともあれ、妻との四万温泉日帰り旅は、楽しい一日でありましたとさ。

 

 


一眼カメラぶらさげて

2013-03-17 16:10:04 | 渓流釣り 山歩き

 

散歩気分でのんびりと大又林道を歩く

ポッカポカ陽気になると予報では言っていたが、まだまだカイロは離せない

今日は一眼カメラを首にぶら下げてきたので、いつもとは違う視線で被写体を探してみよう

たまにはすべてをマニュアルで撮影してみるのだ

 

  

コゴミが群生していた栗ノ木堰堤上、いつまた崩れ落ちるともわからぬままのガレた危険な斜面・・・

残された台風の傷跡に、どうしても目がいってしまう

 

  

春を探そう

白い小さな花、一輪咲きのスミレ、困った顔の集まりはミツマタの花

 

 

朝陽を透かした小さな朝露の光の芽吹き、下手くそなバリカンに刈られた野草は鹿の仕業だ

 

  

 鳥の産毛もそよがぬほどの無風は、ダム湖の水面を鏡に変える

河原で仲良く寝ている杉の木は、きっと夫婦か恋人だ

 

ザックを置いたのは、愛犬との思い出が詰まった世附で一番好きな場所

 

今日はブルーシートは広げない

腰を下ろすと川砂を右手ですくいあげる

この川砂には、耳かき一杯ほどの愛犬の粒子が混ざっている

 

  

図書館でこんな本を借りたら無性に食いたくなったシウマイ弁当

僕はこのシウマイ弁当にただならぬこだわりを持っている。まずはシウマイに箸を刺し醤油二滴を垂らし均等にカラシを絞る。余った醤油は鶏カラと蒲鉾、俵型に抜かれた飯に垂らすと容器はちょうどカラになる。必ずおかずを左、飯を右に構え、最初に箸をのばすのは筍煮と決めている。醤油味の濃いブリで飯をひと口食らうとやっと一つ目のシウマイに手を付ける。タマゴ焼と蒲鉾を半分食らい、二つ目のシウマイ。鶏カラはひと口でやっつけ、飯を食らい、三つ目のシウマイ。そして筍煮にもどり、ここでビールの登場だ。あとは残りの飯のバランスを考えながらおかずをつまみ、紅ショウガと昆布佃煮、四つ目のシウマイ、飯、小梅、五つ目のシウマイ、そして最後の〆に選ぶのが杏である。

この場所で、贅沢過ぎる朝酒朝飯をのんびりと楽しむ

時刻は9時、一時間ほど寝っ転がったら釣りをしよう

気温が上がり、ポッカポカの陽射に包まれて・・・

起きたら、11時を過ぎていた

  

  

 すぐに小さなヤマメが釣れた

ポンポンと、またまた釣れた

活性はすこぶる高い

でも、大きなヤマメは遊んでくれない

実はバラシのほうが多かった

 

ガードレールのポイントでは、よくイワナが釣れたことを覚えている

そして、今日もイワナが釣れた

一気に抜こうと思ったけど、なかなか手ごわくて慎重に寄せる

久しぶりに嬉しいサイズだった

でも、この渓流ではヤマメが釣りたい

 

  

ツーツーピーとシジュウカラが枝から枝へ忙しそうに躍動し

水面に顔を出した石の上ではミソサザイがツンツンと尻尾を上下させながら餌を狙う

清い流れに醸される優しい水の模様と

すぐ足もとには緩い流れに遊ぶメダカの群れ

こんな風景をながめながら、脱渓まえにもう一本ビールを飲んだ

優しい時間だった 

 

 茶目、こっちにはもう、春がきているよ

 


2013 解禁

2013-03-03 14:36:11 | 渓流釣り 山歩き

 

早起きが辛い。ザックも重たい。本当は歩きたくない。

それでも釣り師もどきは渓を目指す。

だって、解禁しちゃったんだから、しょーがねえべさ。

 

  

千鳥橋のちょびっと上から入渓するや、まずは儀式だ。

冷え込む朝でもビールはうまい。燗酒はもっとうまい。

このまま竿を振らなければボウズとは言わないのだろうが、そうはいかない。

だって、解禁しちまったんだから、しょーがねえべさ。

 

 

アタリもなければ魚影も見えない釣りはおもしろくもない。

堰堤下でwaAさんが掛けやがった。

ひとりボウズはもっとおもしろくない。

こうなりゃ、ばっちい手段を使ってでも、なんとか初物を拝まねば・・・

で、

小さなヤマメが釣れた。

解禁しちまったんだから、ホッとはしたいべさ。

 

  

今日は珍しく料理っぽいモノを作った。

①ベーコンブロック、チンゲンサイ、ジャガイモをオリーブオイルで適当に炒めるべ

②塩コショウした生ガキに小麦粉をまぶし焼き色が付くまでバターでソテーするべ

③食材を合わせ牛乳で煮込み、粉チーズとコンソメで味を調え出来上がりだべさ

名付けて、なんちゃってカキチャウチャウダー!

うむ、なかなかウマい!

今年はT崎先輩にならって 『なんちゃってメニューシリーズ』 で頑張るべ。

でも、

次回はきっと・・・チキンラーメンだな。

 

帰り道で野生動物を見た。

思わず、ラスカル!と呼びたかったが、

よく見るとハクビシンだった。

 

おしめ