キリスト教歳時記235 8月23日
B今日の福音
ヨハ11:17-27【イエスは復活と命】さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」
C今日の暦
1973年 ストックホルムで銀行立てこもり事件。被害者が犯人に過度の同情や共感をよせる(解放後も人質は犯人をかばい警察に非協力的な証言を行い、1人の人質は愛の告白をし結婚する事態になった)ストックホルム症候群の由来となる。
「人は、突然に事件に巻き込まれて、人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして、犯人の小さな親切に対して、感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象を持つようになる。犯人も、人質に対する見方を変える(Ochberg博士)」。
1976年 安楽死国際会議(東京)。「人間は品位ある死の権利を保有する」東京宣言を発表
2006年 オーストリア少女監禁事件解決。8年間監禁されていた当時10歳の少女が逃走、警察に保護された。犯人は自殺。
「被害者に、ストックホルム症候群という病名を付けることには反対する。これは病気ではなく、特殊な状況に陥った時の合理的な判断に由来する状態である。自分を誘拐した犯人の主張に、自分を適合させるのは、むしろ当然である。共感やコミュニケーションを行って、犯罪行為に正当性を見い出そうとするのは、病気ではなく、生き残るための当然の戦略である」「脱出することによって、私は自分を迫害していた人間から逃げることができた。それと同時に、いや応なく近くにいた人を失った」「私を殴り、地下室に閉じ込め、餓死寸前まで追い込んだ男が求めていたものは、誰かに抱きしめてもらうことだった」。(本件被害者ナターシャ・カンプシュ)
W今日の言葉 終わりの日の復活の時に復活する
「多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める。ある者は永遠の生命に入り、ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる(ダニ12:2)」。
「邪悪な者よ、あなたはこの世から我々の命を消し去ろうとしているが、世界の王は、律法のために死ぬ我々を、永遠の新しい命へとよみがえらせてくださるのだ(IIマカ7:9)」。
死者の復活を、サドカイ派以外は信じていた(→4月26日W 死者の中から生き返った)。
※スタディオンは185m。15スタディオンは2775m。ベタニアはエルサレムの南東にある。
Pワンポイント 墓
富裕者は、岩盤を掘りこんだ(マタ27:60)横穴式の墓を使った。奥行き2.5mくらいのもの。 普通の人は地面に竪穴を掘った(横50cm、深さ180cm)。
遺体は洗われた後(使徒9:37)、腐敗臭を消すために香料や香油を塗り、布で包んだ(→8月25日W 布)。さらに臭いが漏れないよう、また動物や金めあての盗賊に荒らされないよう、石で墓をふさいだ。
土葬であるが、1年すると骨壺に入れ直し、再埋葬した。これはファリサイ派らの復活の思想が反映している。
B今日の福音
ヨハ11:17-27【イエスは復活と命】さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」
C今日の暦
1973年 ストックホルムで銀行立てこもり事件。被害者が犯人に過度の同情や共感をよせる(解放後も人質は犯人をかばい警察に非協力的な証言を行い、1人の人質は愛の告白をし結婚する事態になった)ストックホルム症候群の由来となる。
「人は、突然に事件に巻き込まれて、人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして、犯人の小さな親切に対して、感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象を持つようになる。犯人も、人質に対する見方を変える(Ochberg博士)」。
1976年 安楽死国際会議(東京)。「人間は品位ある死の権利を保有する」東京宣言を発表
2006年 オーストリア少女監禁事件解決。8年間監禁されていた当時10歳の少女が逃走、警察に保護された。犯人は自殺。
「被害者に、ストックホルム症候群という病名を付けることには反対する。これは病気ではなく、特殊な状況に陥った時の合理的な判断に由来する状態である。自分を誘拐した犯人の主張に、自分を適合させるのは、むしろ当然である。共感やコミュニケーションを行って、犯罪行為に正当性を見い出そうとするのは、病気ではなく、生き残るための当然の戦略である」「脱出することによって、私は自分を迫害していた人間から逃げることができた。それと同時に、いや応なく近くにいた人を失った」「私を殴り、地下室に閉じ込め、餓死寸前まで追い込んだ男が求めていたものは、誰かに抱きしめてもらうことだった」。(本件被害者ナターシャ・カンプシュ)
W今日の言葉 終わりの日の復活の時に復活する
「多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める。ある者は永遠の生命に入り、ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる(ダニ12:2)」。
「邪悪な者よ、あなたはこの世から我々の命を消し去ろうとしているが、世界の王は、律法のために死ぬ我々を、永遠の新しい命へとよみがえらせてくださるのだ(IIマカ7:9)」。
死者の復活を、サドカイ派以外は信じていた(→4月26日W 死者の中から生き返った)。
※スタディオンは185m。15スタディオンは2775m。ベタニアはエルサレムの南東にある。
Pワンポイント 墓
富裕者は、岩盤を掘りこんだ(マタ27:60)横穴式の墓を使った。奥行き2.5mくらいのもの。 普通の人は地面に竪穴を掘った(横50cm、深さ180cm)。
遺体は洗われた後(使徒9:37)、腐敗臭を消すために香料や香油を塗り、布で包んだ(→8月25日W 布)。さらに臭いが漏れないよう、また動物や金めあての盗賊に荒らされないよう、石で墓をふさいだ。
土葬であるが、1年すると骨壺に入れ直し、再埋葬した。これはファリサイ派らの復活の思想が反映している。