キリスト教歳時記278 10月5日
B今日の福音
マタ24:43-44 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
マタ24:45-51【忠実な僕と悪い僕(ルカ12:41ー48)】「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与えさせることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」
C今日の暦
1582年 グレゴリオ暦イタリア、スペイン、ポーランド王国で導入(10月4日の翌日を10月15日とする)。
教皇グレゴリウス13世が暦法改正の勅(太陽暦)を出していた。1年を365日とするが、400年間に97回、閏年を置いてその年を366日とする。この暦の研究のため、天文学者、科学者を招き、ヴァチカン天文台が作られていくきっかけとなる。
W今日の言葉
※人の子は思いがけない時に来る
終末の時、イエスの来臨する時。「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである(マタ24:36)」(→10月3日B)。
主の来臨の時は、希望の時であり待ちわびる時である。しかし用意のできていない者にとっては、大いなる災いのとき、泥棒の来る時ともなる。 泥棒が来る可能性はないわけではない。何の備えもしないでいれば、いざ泥棒に入られたとき、その被害の大きさを食い止めることはできない。
※忠実な僕 主人の帰りが遅くても早くても、言われたことをそのとおりにしている僕。もちろん何もしないでただ恐れて主人の帰りを待っている僕とも違う(→9月3日B ルカ19:20-27 ムナのたとえ)。
※厳しく罰し 原文では「2つに切り裂く」。エレ34:18、
※歯ぎしり 悪人が地獄でうける苦しみ、および義人の喜びを見て残念がるありさまをあらわすときの慣用句
「神に逆らう者はそれを見て憤り、歯ぎしりし、力を失う。神に逆らう者の野望は滅びる(詩編112:10)」。
Pワンポイント ユリウス暦
前45年以来ユリウス・カエサルによって実施されていた。
ユリウス暦は1年を365.25日とした。これは実際の1太陽年に比べ365.25日-約365.2422日=約0.0078日(約11分15秒)長い。精度は非常に高いものだが、千数百年もの暦の運用の中、少しずつ暦にずれが生じ、春分日に10日のずれが生じた。これは復活祭の日付決定にとり問題となった。
ローマ教皇による発令だったためか、西洋でもカトリック以外では、採用に100年かかった。
正教会は今もユリウス暦を使用している。そのため復活祭の日がカトリックと違うことがある(→5月20日P 復活祭の日)。
B今日の福音
マタ24:43-44 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
マタ24:45-51【忠実な僕と悪い僕(ルカ12:41ー48)】「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与えさせることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」
C今日の暦
1582年 グレゴリオ暦イタリア、スペイン、ポーランド王国で導入(10月4日の翌日を10月15日とする)。
教皇グレゴリウス13世が暦法改正の勅(太陽暦)を出していた。1年を365日とするが、400年間に97回、閏年を置いてその年を366日とする。この暦の研究のため、天文学者、科学者を招き、ヴァチカン天文台が作られていくきっかけとなる。
W今日の言葉
※人の子は思いがけない時に来る
終末の時、イエスの来臨する時。「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである(マタ24:36)」(→10月3日B)。
主の来臨の時は、希望の時であり待ちわびる時である。しかし用意のできていない者にとっては、大いなる災いのとき、泥棒の来る時ともなる。 泥棒が来る可能性はないわけではない。何の備えもしないでいれば、いざ泥棒に入られたとき、その被害の大きさを食い止めることはできない。
※忠実な僕 主人の帰りが遅くても早くても、言われたことをそのとおりにしている僕。もちろん何もしないでただ恐れて主人の帰りを待っている僕とも違う(→9月3日B ルカ19:20-27 ムナのたとえ)。
※厳しく罰し 原文では「2つに切り裂く」。エレ34:18、
※歯ぎしり 悪人が地獄でうける苦しみ、および義人の喜びを見て残念がるありさまをあらわすときの慣用句
「神に逆らう者はそれを見て憤り、歯ぎしりし、力を失う。神に逆らう者の野望は滅びる(詩編112:10)」。
Pワンポイント ユリウス暦
前45年以来ユリウス・カエサルによって実施されていた。
ユリウス暦は1年を365.25日とした。これは実際の1太陽年に比べ365.25日-約365.2422日=約0.0078日(約11分15秒)長い。精度は非常に高いものだが、千数百年もの暦の運用の中、少しずつ暦にずれが生じ、春分日に10日のずれが生じた。これは復活祭の日付決定にとり問題となった。
ローマ教皇による発令だったためか、西洋でもカトリック以外では、採用に100年かかった。
正教会は今もユリウス暦を使用している。そのため復活祭の日がカトリックと違うことがある(→5月20日P 復活祭の日)。