イヤな奴ら

大切な人はいますか？

今日は映画を観に行ってきました。
観てきたのは本日より公開された「悪人」
先日、モントリオール世界映画祭で深津絵里が主演女優賞を受賞したことで話題になっている作品です。

まずはストーリーを簡単にご紹介。

長崎で自分を育ててくれた祖父母の面倒を見ながら解体作業員として働く祐一は、出会い系サイトで知り合った保険外交員の佳乃に福岡まで会いに行く。
しかし、佳乃は金持ちの大学生・増尾に夢中で祐一を冷たくあしらう。
一方、佐賀で紳士服量販店で働く光代は出会い系サイトで知り合った祐一にメールを送り、会うことになる。
そんな中、福岡のとある峠で佳乃の遺体が発見され。。。

僕の率直な感想は「期待していたわりには心に響かなかった」です。

というのも、主人公の２人（祐一＆光代）に僕は感情移入できなかったんですよね～。
光代が祐一に固執する理由や祐一が光代から感じる魅力が、僕にはイマイチ分かりませんでした。
それに光代、佳乃、増尾、祐一の祖母を追いかけるマスコミなど「自分の周りにいたらイヤな奴」が多く登場するのでイライラ感が募りっぱなしで。
イヤ奴らの存在は祐一だけを悪人にしないための手法なんでしょうが、人を殺めたことは許されるものではなく「善」に変わることなどないですもんね。

しかし、柄本明＆樹木希林が素晴らしく、とても存在感がありました。
柄本明は被害者側の哀しみ・憤りを、樹木希林は加害者側の戸惑い・苦しみを的確に表現していて、すんなり感情移入できましたね。
あと、ロケを多く行っているので九州各地の美しい風景を見れたのは良かったです。

見方・感じ方は十人十色ですから、興味を持っている方は僕の感想など全く無視して劇場に足を運んでみて下さいませ。