Frederiqueのキャリアアップブログ

~ 今度はCCIE取得を目指して ~

Q.1次試験の効果的・効率的な勉強方法は?

2008-10-26 18:08:41 | 中小企業診断士
こんにちは、frederiqueです。

今回から、これから診断士試験を目指して勉強を始める方を対象に、Q&A形式で自分の受験勉強経験談を書いてみたいと思います。

Q&Aを通してキャリアアップを志す方に少しでもお役に立てれば幸いです。

第1回目は、科目数の多い1次試験の勉強方法についてです。

中小企業診断士の1次試験は7科目で構成されています。

内訳は、企業経営理論、財務会計、運営管理、経営情報システム、経営法務、経済学・経済政策、中小企業経営・中小企業政策、の7科目です。

ここでまず問題となるのは、試験日までの日数を逆算した時に、各科目、何時間勉強すれば、合格ラインに達するのか?という点です。

よく診断士試験に合格するのに必要な勉強時間は1000時間前後と言われますが、それはあくまでも目安であって、実際には「各科目において各個人の持つ知識により異なる」ということに注意が必要です。例えば、財務・会計という科目があり、この科目は「簿記の知識」と「ファイナンスの知識」が必要となりますが、簿記とファイナンスは関連が深く、また単なる知識だけではなく、計算の速さと正確性も要求されるため、「すでに簿記1級の資格を持つ人」と「まったく知識が無い人」では、かなり勉強時間が異なることが予想されます。

ですので、勉強を始めるにあたって重要なのは「まずは各科目の自分の知識レベルを把握する」という点です。

これは2次試験でも当てはまりますが、診断士試験のように比較的試験領域が広い試験においては、どうしても「いくら勉強時間があっても足りない!」という状況になりがちです。ですので、

①自分の弱点を把握し、②弱点を克服するための計画を立てて、③実行する

というように、戦略的に学習を進めていくことが学習上の重要ポイントになってきます。これは非常に大事なことですので、繰り返しますが「戦略的に学習を進めていく」ことが診断士試験に合格するためには必須条件です。ただ闇雲に参考書と問題集を繰り返すだけでは、合格は難しい、もしくは合格するにしても、かなりの時間を要することになりかねません。

では、いかにして「①自分の弱点を把握」するのか?

もっとも簡単かつ確実な方法は、「過去問を実際に解いてみる」ということです。各科目2~3年分の過去問を解き、偶然正解できた問題を除いて自分の知識で解けた問題が平均で何%あるのか確認し、ランク分けをしてみてください。1次試験は60点で合格できる試験ですので、例えば、

Aランク:80点以上
Bランク:60点以上(合格ライン)
Cランク:40点以上

のようにランク分けすることが出来ます。

Aランクの科目は、「得意科目」と言えると思います。Aランクの科目がひとつでもあれば、他の科目で失点した分をカバーすることができます。

Bランクの科目は、「要注意科目」です。1次試験の合格要件は「平均60点以上かつ、40点未満の科目が無いこと」ですので、Bランクの科目は、試験日までに安定して60点前後を確保できるようにする必要があります。この「安定して」というのが難物で、年によって科目毎の難易度が変化しますので、Bランクと言えども安心せず、基本的な知識は確実に押さえつつ、細かい部分の知識を増やす努力により、対応力を高めておくことが必要です。

Cランクの科目は、「重点強化科目」です。1次試験は1科目でも40点未満の科目があると、その時点で不合格、いわゆる「足切り」となりますので、試験日までに安定して40点以上、できれば50点以上確保できる知識を身につける必要があります。

自分の弱点を把握したら、次に②弱点を克服するための計画を立てて、③実行することになります。計画を立てるには、おおよその学習時間の目安が必要ですが、ここで上記のランク分けが役立ちます。Aランク科目はそれほど時間をかけず、B・Cランク科目に時間をかけることで、効率的に得点アップを図ることができます。

自分の場合、各科目でTACの問題集と参考書、過去問題集を1冊づつ、合計21冊購入し、はじめの頃は前提条件として、「週20~30時間勉強時間を確保する」ことを前提に、「Aランクは2週間、B・Cランクは3週間で1科目」を目安に学習を始め、何度も参考書と問題集を繰り返して最終的には「1日で1科目以上」を学習できるようになりました。

具体的なスケジュールは、

11月~2月:各科目の参考書を読み、問題集、過去問を解く(1回目)。
3~4月:問題集、過去問(2回目、3回目)
5月:問題集、過去問(4回目、5回目)
6月:問題集、過去問(6回目)

このペースで学習し、6月の各予備校の模擬試験では、ほぼ合格ラインの得点を取れるようになりました。

各科目1回目の学習が終わった段階で、ランク分けを見直すことも大切です。それを次の学習計画に反映して苦手科目を重点的に学習することで、合格点を確保できる可能性を高めることが出来ます。

つまり、
①自分の弱点を把握し、②弱点を克服するための計画を立てて、③実行する
を繰り返す、ということになります。

また、「各科目の学習の順番」にも検討の余地があります。これを「モチベーションの維持」と「学習スケジュールの維持」という観点から考えてみたいと思います。

「モチベーションの維持」という観点では、苦手なCランク科目ばかり続くとどうしてもモチベーションが下がり、嫌になってしまいますので、Cランク科目を学習した後には、A・Bランクを学習するなど工夫することも考えられます。
また、「学習スケジュールの維持」という観点からは、苦手科目はどうしても時間が取られ、スケジュールが遅れがちですので、早めに手をつけておくとスケジュールが遅れても余裕を持ってリスケすることができ、後で「時間が足りない!」と慌てずにすみます。

1次試験受験のチャンスは年に1回きりです。効果的・効率的に学習を進め、万全の状態で望みたいですね。


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