Frederiqueのキャリアアップブログ

~ 今度はCCIE取得を目指して ~

H20事例1第2問

2008-11-10 00:00:18 | 中小企業診断士
こんにちは、frederiqueです。

今年も事例1は難しかったです。なにか事例3のような雰囲気が漂い、生産事例的な記述にならないよう、気を使いました。

そんな中、最も悩まされたのは第2問。

第2問(配点20点)
 A社の取引の80%以上を占めている航空業界の近年の厳しい状況が、A社に対しても強くコスト削減を求めることになっている。その背景を、A社が取り扱っている商品特性の視点から、100字以内で述べよ。 

商品特性??機内食の商品特性って「マズイ」くらいしか思い浮かびませんが?(すみません、安い航空会社しか使ったことがないので。。。)

いろいろ考えた挙句、なんとか「乗客輸送が本質的サービスである航空会社にとって、機内食は付加的サービスである」旨の解答骨子を思いつき、その場はなんとか解答欄を埋めることができました。

その後、勉強会のメーリングリストでこの部分の議論をさせて頂いたときに、はっと思い浮かんだのが(遅いって?)、「ポーターのファイブフォースモデル」でした。

『競争の戦略』(M.E.ポーター著)の47ページに買い手業界(この場合は航空業界)に対し、売り手(この場合はA社)の交渉力が「強まる要因」の記述がありますが、抜粋すると、


・買い手業界(航空業界)が供給業者(A社)にとって重要な顧客ではない。
・供給業者(A社)の製品が買い手(航空業界)の事業にとって重要な仕入品である。

と述べられていました。今回の事例では逆で、

①(設問より)航空業界はA社にとって重要な顧客であり、
②A社の商品は航空業界にとって付随的サービスで必ずしも重要な仕入品ではない(想像)。

と読めますので、①と②の要因によって航空業界に対するA社の交渉力が弱まり、コスト削減圧力を受けていることを指摘できると思います。

ですので、解答としては②を記述していればゼロ点ではないのかなという気がしています。また、①をどう解答に織り込むか、また盛り込むべきか否かは判断がわかれるところですね。

さらに、この「方向性」で解答する場合は、第5問で「新規事業を行う方向」で解答するのがベターだと考えています。理由は、新規事業参入により航空業界への取引依存度を下げることで、交渉力の回復が可能だと指摘できるからです。

この設問は、初めての本試験でその難しさを実感させられた設問でした。。。


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2 コメント

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Unknown (Reiパパ)
2008-11-10 00:15:02
はじめまして。
502からきました、Reiパパと申します。
この方向性、唸ってしまいました。

確かに、ファイブフォースモデルを思い浮かべると、完璧なストーリーとなりますね。
このストーリーだとすると、事例Ⅰらしい設問は設問3と4ということになるわけでしょうか?
ぼくは、"組織人事の観点を外さない"視点しか思いつかず、設問2だけが浮いてしまった感をもっています。

よろしければ、リンクを貼らせてください。
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ありがとうございます! (frederique)
2008-11-10 01:00:35
Reiパパさん、はじめまして。
いつもブログを拝見させて頂いてます。

自信はなかったのですが、Reiパパさんにお褒め頂いて光栄です!

自分も組織人事的な観点から考えようとしましたが、「商品特性の視点から」という縛りがあるため、この設問は環境分析と割り切り、組織人事的な記述にはこだわりませんでした。。。

Reiパパさんのブログからリンクして頂けるなんて恐縮です。ぜひ、お願い致しますね。
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