Frederiqueのキャリアアップブログ

~ 今度はCCIE取得を目指して ~

Q.簿記2級の勉強の進め方は?

2008-11-02 10:49:52 | 中小企業診断士
A.「商業簿記」と「工業簿記」のそれぞれで市販テキスト⇒市販問題集⇒過去問の順で繰り返します。


中小企業診断士の1次試験でここ数年、難易度が上がっている「財務・会計」。その対策に悩んでいる方は多いと思います。自分も中小企業診断士試験用として市販されている問題集を購入して学習しましたが、質・量ともに不十分である点は否めず、1次試験・2次試験とも、受験校の読みを外すように毎年少しづつ出題傾向が変わっていることを考えると、どんな出題があっても対応できるように地力を鍛えておく必要があると考えています。

そこでお勧めなのが「簿記2級」の学習です。お勧めの理由は以下のエントリーに書かせて頂ましたが、中小企業診断士試験とシナジー効果が非常に高いのがその理由です。

「Q.財務・会計が苦手です。」(2008/10/28)
http://blog.goo.ne.jp/frederique/e/1610c6a734b2194ea3115f79462e02c9


簿記2級のテキスト、問題集、過去問は「とおるテキストシリーズ」がお勧めです。

「とおるテキストシリーズ」は2008年2月に改訂されていますが、以下の内容は改訂前の内容ですので、若干異なる部分があることを予めご了承下さい。

このシリーズは、簿記の試験問題を分析して商業簿記52項目、工業簿記32項目に体系的に整理し、テキストと問題集、過去問題集を関連付けて学習できるように作ってあるため、学習計画が立てやすいのが特長です。

また、1~2日で1項目を目安に勉強することで学習の進み具合が容易に把握できるため、モチベーションを維持しながら勉強することができます。(カバー裏面に進捗管理表もついています。)

ちなみに商業簿記と工業簿記あわせて84項目(改訂前)ありますが、なかには中小企業診断士試験では過去に出題がなく、関連が薄いと思われる項目もありますので、以下に記載します。


【商業簿記】
銀行勘定調整表、社債の買入償還、英米式大陸式、伝票会計、仕分日計表、特殊仕訳帳制度、二重仕訳と二重転記、手形記入帳と二重仕訳、以上8項目。

【工業簿記】
組別総合原価計算、等級別総合原価計算、工程別総合原価計算、材料の追加投入、仕損・減損の処理、副産物の処理、仕損の会計処理、本社工場会計、以上8項目。


簿記2級は受験せず、中小企業診断士試験対策として簿記を勉強されるのであれば、上記16項目の学習上の優先順位は低いと言えます。

また、勉強を進める上でのコツとして、「商業簿記」と「工業簿記」それぞれの特性にあわせた勉強方法を採ることをお勧めします。具体的には、1項目あたりの勉強時間が少ない「商業簿記」は平日に勉強し、1項目あたりの勉強時間が長い「工業簿記」は休日に集中して勉強すると効率的です。


簿記2級を実際に受験するかどうかは難しい判断ですが、中小企業診断士合格に向けた学習時間の有効活用という観点から考察します。

すでに中小企業診断士の1次試験で科目合格している科目があり、財務・会計に割ける勉強時間が多いのであれば、簿記2級を受験する意味はあると思います。簿記2級の試験はすべて計算問題で中小企業診断士試験以上に計算量が多いため、計算の速さと正確さに磨きをかける意味では、受験する意味は十分にあります。

逆に初めての1次試験に向けて学習されている状況であれば、他の科目の勉強時間にも影響が出てしまいますので、簿記2級を受験するレベルまで学習する必要性は低いと思います。

来年の1次試験まであと10ヶ月足らずですが、1次・2次通して難関科目である「財務・会計」を得点源にし、合格への突破口にする学習プランを検討してみてはいかがでしょうか。


「とおるテキストシリーズ」
【テキスト】
・日商簿記2級とおるテキスト商業簿記
・日商簿記2級とおるテキスト工業簿記
【問題集】
・日商簿記2級とおるゼミ商業簿記
・日商簿記2級とおるゼミ工業簿記
【過去問題集】
・日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方


ご質問はコメント欄からお気軽にどうぞ。

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