Frederiqueのキャリアアップブログ

~ 今度はCCIE取得を目指して ~

Q.2次試験で解答の方向性がわかりません。

2008-11-03 08:06:02 | 中小企業診断士
A.なるべく多くの事例に「触れること」が有効だと思います。

2次試験の解答作成にあたり、「見当違いな解答を解答を書くことが多い」とか「何を書いていいのかわからない」とお悩みの方。とくに2次試験の勉強を始めたばかりの頃はこのようになりがちですよね。

その理由のひとつは、与件文と設問を読んだときに事例企業が進むべき「方向性」が見出せないためではないでしょうか?

「方向性が見出せる」とは、例えば組織・人事の事例である事例Ⅰであれば、与件文と設問を読んだ時に「○○部門の新設が必要」とか「給与制度の見直しが必要」ということが関連性を持って頭にぱっと思い浮かぶことを言いますが、始めはなかなか難しいですよね。

事例企業が進むべき「方向性」を的確に見出すひとつの方法として、「コンサルティングの実務で経験を積む」という方法が考えられます。例えば、中小企業向けに情報システム提案をされている方であれば、中小企業においてある課題を情報システム導入により解決する方法は、勉強せずともすぐに幾つか頭に浮かぶと思います。

しかし、中小企業経営に求められるすべての領域(組織、財務、生産、etc)において、実務経験を積むことは不可能であり、現実的ではありません。そこで、ひとつ考えられるのが、バーチャル的に経験値を上げる方法はないか?ということです。

ひとつは、現実の中小企業の動向を整理して紹介してくれているビジネス書などを読むことです。例えば「日経ビジネス」には、毎週、経営者のインタビューや中小企業における経営革新の成功事例が紹介されているので、実際にどのような「方向性」が有効であったのか知識として蓄積することができます。

知識として得た「方向性」が試験問題として出題された事例企業に適用可能かは見極めが必要ですが、バーチャル的に経験値を上げることで自分の中の「方向性」の引き出しが多くなり、試験に対応しやすくなることは確かです。

しかしこの方法は、中小企業診断士の勉強をしながらビジネス書を読む時間を確保する必要があるため、2次試験対策として一定の効果はあるものの、必ずしも効率的ではないように思われます。では、他にどのような方法があるでしょうか?

中小企業診断士試験対策として有効な方法のひとつは、

(なるべく初見の)事例文と設問を読んで ⇒ 「方向性」を導き出す。

という訓練を繰り返すことだと思います。必ずしも解答を作成する必要はありません。過去問や模擬試験の事例は、既に方向性が頭に入ってしまっているケースが多いでしょうから、『企業診断(同友館)』などに掲載されている事例問題を読んで「方向性」を導く訓練が有効だと思います。

具体的には、

①事例文と設問を読み、
②各設問に盛り込むべきキーワードをメモで列挙した上で、
③模範解答と比較する。

ことを各事例で繰り返します。もし、③で自分の方向性と模範解答の方向性が大きく違うようなら、その理由を明確にしておくことが重要です。コンサルティングに正解は無いので、自分の方向性と模範解答の方向性が必ずしも一致する必要はありませんが、「なぜ違う方向性になったのか?」を確認しておくことで、「方向性」を導く経験値を上げることができます。

この方法は30分もあれば1事例できますので、週に3~4事例づつ、月に15事例をこなせば、来年の本試験までに「通常の事例解答に加えて」、150~200事例分の経験を積むことができます。

中小企業診断士の2次試験対策として、時間対効果の高い方法だと思いますので、ぜひ一度試してみて下さい。
(なお、解答を作成することも大切だと思いますので、お忘れなく)


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