死して屍拾うものなし

日々の記録。

成田三樹夫も好きだ その8

2009-01-30 00:01:24 | 成田三樹夫
氷点(1966年 監督:山本薩夫)

非常に有名な三浦綾子の小説「氷点」の映画化。
ちょこちょこドラマ化されてるから、ドラマで見たことがある方もいるのでは?
当時、どれだけ凄かったのかは知る由もないですけど、立川談志がこれをもじっ
て「笑天」と名づけた程だから、凄かったんでしょうねぇ・・。

ものすごいあらすじは、こんな感じです。
旭川在住の医者の辻口啓造は、妻の夏枝、長男の徹、長女のルリ子と端から見ると
非常に幸せな家庭を築いているようにみえます、が・・
…これじゃさっぱりわからないか(笑)

辻口啓造の留守中、妻の夏枝が辻口の病院の医者、村井とひそかに逢っている最中
(平たく言えば不倫、と)娘のルリ子が絞殺される、という事件が起こります。
まぁ、夏枝と村井の不倫ってのは大したことなくて、ほんの出来心程度のもんなの
ですが、辻口啓造の心に暗い影を落とすのです。

で、娘を失った夏枝はルリ子の代わりの女の子がほしい、と辻口に相談。
辻口はあろうことか、娘ルリ子を殺した殺人犯の娘(当時赤ちゃん)を引き取り、
陽子と名づけ、夏枝に育てさせる…というお話。

途中、夏枝がこの事を知ってしまい、いろいろあるわけです。
陽子に手のひらを返したように冷たくなります。
それでも陽子は明るく生きていきます。
そんな陽子を見守る兄、徹(ちなみに陽子が実の妹でないことも知ってる)
色々な事件があり、最後は…

こんな感じです。
興味をもたれた方は本を読んでみるのが一番いいと思います。
あと、こちらの方が色々詳しいので参考になさってください。

で、成田さんですが夏枝と色々(といってもほんのちょっと)あった医者、村井の役。

…素敵だ
電話が時代を感じさせますな。

村井(成田さん)は途中、病気を患い療養するために旭川を離れます。
その後、戻ってきたときのやつれ顔もまた素敵



嗚呼…

さて、映画ですが、90分なんであらすじをばーっと追う感じでがありましたが
非常に面白かったです。
陽子役が安田(現・大楠)道代さんだったのですが、プリップリの丸顔で(若さですな)
最初、誰だか分かりませんでした。あ、変な意味じゃなくね。
若さゆえのピチピチ具合がとても可愛い感じで。

あと、お兄さん役の山本圭。たよりなさげなんだが、意思が強そうな感じがよい。
この氷点を映像化したとき、お兄さん役というのは非常にイイ、というか美味しい
役どころだなぁ、と思いました。あくまでも私の意見ですが。
十中八九、映像化されたものを見た女子はお兄さんの徹に肩入れしてしまうんでは
ないでしょうか?

ちなみに、1966年当時この「氷点」はドラマ化もされてます。
ドラマでのお兄さんの徹役を岸田森サマがやってるんですよっ!
…激しくドラマバージョンが見たいです。ええ(笑)

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