死して屍拾うものなし

日々の記録。

成田三樹夫も好きだ その3

2008-07-02 11:25:03 | 成田三樹夫
柳生一族の陰謀(1978年 監督:深作欣二)
主演:萬屋錦之介

どちらかというと「柳生一族の陰謀」というより「柳生但馬守の陰謀」って
感じだったなー。柳生但馬守を萬屋錦之介が演じています。
息子はあの柳生十兵衛(千葉真一)
…魔界転生だけじゃなかったのねー!と今更ながら初めて知りました。

徳川2代目将軍秀忠が毒殺されたことにより、長男家光(松方弘樹)を将軍に
と推す家光派と、次男忠長(西郷輝彦)を推す忠長派の争いに、これを機会に
と朝廷復活を望む京都の公家、それに一族復興を願う根来忍者などが入り乱れ
壮絶な争いが繰り広げられます。根来忍者の一人で、若い真田広之が出てます。
ものすごい美少年っぷりですw

ちなみに成サマは、あのドスの利いた低音の美声はどこへやら「オホホホホ」
と甲高く笑い、「~でおじゃる」と、マロ言葉を使う朝廷のブレインである公家
烏丸少将文麿の役です。

ミキ麿でおじゃる。

ちなみにこの役は大当たり役だったそうだ。
映画を見た後だとそれがよーくわかります。
とにかく優雅なマロ様なのである。
柳生十兵衛とその弟に会った時も「あな恐ろしや、あの長刀…さぞ切れましょう
なあ…おほほほほ」と優雅に去っていくのでおじゃる。
十兵衛の弟は「気持ち悪い奴だ、ヘドが出るぜ」などとのたまうのだが、
もちろん成サマだけあって、優雅なマロだけでは終わらないのでおじゃる。


実はめちゃめちゃな剣豪なのでおじゃる。

公家で剣豪。とりあえずありえないのだが、剣豪なのでおじゃる(笑)
(普通、公家さんというのは剣術を野蛮なものと忌み嫌うのでおじゃるよ)
十兵衛が率いる根来忍者から奇襲をかけられ、その中に十兵衛弟をみつけると、
「柳生の子息よな。烏丸少将文麿お相手いたしまするぞ」
と剣を抜き、公家のくせになんだと?!と向かってきた十兵衛弟を、
いともあっさり、バッサリ、しかも優雅に斬ってしまうのである。
…文章にしてもピンとこないが、この場面は相当かっこいい

その後、次兄を切られた柳生妹・志穂美悦子が、マロ様に向かっていくのだが
「まろはおなごを斬る刀は持たぬ!」と、さすが公家さん、紳士だったりする。
…結局、悦子のしつこさに負けて戦うのだが、時間切れとなり、悦子がひく場面
まろ様は「ほぉ、おなごなのに見事じゃ」と優雅に(笑)感心するのだが、それよりも
「あなた様こそ、マロなのに見事でおじゃるよ」
ってな感じです。ホント。

その後、こいつはタダ者ではない、とやっと気が付いた(遅いんだよ)千葉ちゃん
こと十兵衛によって、マロ様は斬られてしまうんだけど。。
この戦いは昼間だったんですが、十兵衛がかぶっていた笠に刃を仕込んで、それを
放り投げ、刃が太陽に反射して、マロ様がまぶしくて視界があやふやになったとき
に、十兵衛が斬りつけるんです。

…なーんかやり方が汚くないか?十兵衛のくせに!!
そして、成マロ様は森サマと違い、死ぬ間際に余計に一回転!とかしないのでw
あっさり死亡。

マロ様、物足りなさすぎでおじゃる。
そして、十兵衛、テメーは卑怯だ(笑)

と、思った人が多かったのかどうかは知りませんが、後のドラマ化で、成マロ様
続投。当たり前か(笑)
映画では、丹波哲郎に片目を斬られる千葉真一十兵衛ですが、ドラマでは成マロ
サマに射抜かれます。ざまあみろだぜ、十兵衛。オホホホホ。

ちなみに今、BSフジで毎週木曜日20時から「柳生一族の陰謀」ドラマ版やって
います。来週10話目だったかな?やー、地デジに変えて今回ほどよかったと思っ
たことはなかったよ(笑)

柳生一族ダイジェスト
おめめを射抜く場面が見られます。
射抜いた後、どれどれ?という顔をする成サマがステキすぎ…
コメント (2)
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