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アニメのヒロイン「綾波レイ」の告白。「シンジとレイ」の心理学分析、劇場版への序章。

2005-02-07 22:24:20 | アニメ考証
23話で「綾波レイ」の告白の「重み」
パイロット「碇シンジ」は前回述べたように、男性の番組の視聴者なら「嫌いでなくても俺も言い出せなくて」と共感しやすい。
そこに、普段はぶっきらぼうだけど、要所要所で微妙に「けなげさ」「かわいさ」を碇シンジ、いや、男性の視聴者に振りまく綾波レイ。
これが日本での「綾波レイ」ファンの多い最大の理由!

でも、何か不思議なんですよね。
「アニメ新世紀エヴァンゲリオン」の男性ファンの中にも「碇シンジ」に半分感情移入しながらも碇シンジが弱すぎるともどかしい人も多い。

それは
「碇シンジ」は「綾波レイ」や「アスカ」がピンチになったとき
「かわいそうだから助けてあげなくっちゃ」と言うけど非常に受身で主人公の「男としての決断や恋愛感情」の心中描写がないんですよ。

正直「碇シンジ、お前はアスカが好きなんか?レイが好きなんか?」と聞きたくなるところを全部かっ飛ばしている。
だから本当に「碇シンジ」が「主人公」なのでしょうか?「思春期の恋愛の心中劇」から考えると「綾波レイ」のみ主人公のような気もしますが。。。

「劇場版新世紀エヴァンゲリオン」を理解する上で
少なくとも「両親に愛された事のない碇シンジ」は自分が愛された経験がないから「他人を好きになる」ことが出来ない伏線です。
聖書の言葉
*「自分を愛するように他人も愛しなさい」
発達心理学の理論
*「母親と言う初めての他人を認識する」
*「父親、兄弟などと言う家族の他人を認識する」
*「近所の大人、子供と言う他人を認識する」
このステップを順調に歩んでいくためには「母親ないしはそれ同等な人に本当の意味で愛される」と言うことが必要なのです。

「シンジ」は4歳で母親を失った。
「アスカ」は4歳で母親から仕方なく逃げ出した。
「レイ」は両親と言うものすらない。
「新世紀エヴァンゲリオン鋼鉄のガールフレンド2nd」ですら「レイ」にとってはかなりの能力を持った女性の養育係が必要だったと思います。

「劇場版新世紀エヴァンゲリオン」までに少なくとも「両親に愛された事のない碇シンジ」は自分が愛された経験がない。
これをどのように克服したか。克服できなかったのか?
「綾波レイ」から愛してもらうことで「自分を愛する」ことを理解し「他人を愛する」きっかけとしようとする。
かれは「もともと」やさしいのです。とっても。だから「人類補完計画」の要にできるのです。「やさしく」なかったら「エゴイストの独裁者」になるでしょ!「碇ゲンドウ」のように。
碇シンジは「とてもナイーブで他人を傷つけることを望まない性格」:受身なんです。そしてなぜか「渚カオルに一目ぼれされた女の子のよう」とても重要なのです。
そして「母親-碇ユイ」とクロスオーバーする存在「綾波レイ」から14歳にして愛してもらうことで「自分を愛する」ことを覚える。
そして「他人を傷つけることを望まない性格」である彼は「他人を愛する」ことを認識できるのか。
その関係は「巨大-綾波レイ」との出会いを読むときに必要になってくるのです。
以下「劇場版新世紀エヴァンゲリオン」を見ながら続きを書き進めていきます。

<続く>

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