アニメ：地獄少女。概説（1-4話）

地獄少女たるヒロインは「閻魔あい」（画像参照）女子高生風。それと彼女の仲間3名が物語の主役。

和風ミステリーホラー。漫画版は「なかよし」（講談社刊）にて先行連載。
「なかよし」に連載されているとおり、内容はどちらかといえば比較的低年齢の女の子向き。

話の筋合いは、まず何かの事件に巻き込まれる被害者が出る。
被害者は多くは女子高生から女子大生。恨みの種類も女性的な色彩が強い。それに不条理な事件展開で被害者が追い詰められ、うわさで聞いた「都市伝説」である「地獄通信」に午前0時に恨みの人物（ターゲット）の名前を入力し地獄少女にアクセスすることでヒロインたる閻魔あいが登場し、わら人形を渡した段階で依頼者となる。
そうは言いつつも抑止装置があって「人を恨まば穴二つ」「あなたも死後地獄に落ちることになる」と契約完了までに一度は覚悟をきめさせる。

たいていの場合、わら人形を受け取った後で、さらに依頼者は不条理に追い込まれわら人形の赤い糸を引くことで契約は完了し、ターゲットの人物には自責の念がないことを閻魔あいとその仲間が確認し、三途の川に。

閻魔あいはターゲットとともに三途の川の渡し舟でこの世の恨みを地獄に流し去る。

パターンは決まっ他者がおおむね繰り返され、また「地獄」の存在は当然のこととされそれにストーリーも無理に被害者が依頼者となるべく追い込まれ（現実なら援助者が現れるべき状況でも被害者は無視され）成人が見るにはやや物語としての不完成さを感じさせるところが多い。

ただ、独特の閻魔あいの和装姿や、一昔前の農家を思わせる彼女の「住居？？」それに彼岸花の描写や紅葉の情景は、美術館の考証を経ているので風景画としてはすぐれたものもある。