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間藤駅番外編~足尾線廃線区間を歩く~

2011-05-10 21:10:54 | 北関東
この記事では足尾線の廃線区間を紹介します

間藤駅周辺の情報はこちらを御覧ください


かつては間藤駅から足尾本山駅まで貨物列車が運行していたが、現在では鉄道事業免許も失効し、鉄道がここを走ることはない

しかし線路や信号機、踏切などの施設はほぼその当時のまま放置されている


間藤駅のホームから10m前後のところに車止めはあるが、線路はそのまま続いている




暫く歩くと踏切が現れる

地元の人はここがもう踏切で無いことを知っているので、車で通る際一時停止をしないが、外から来た人の中にはここで一時停止してしまう人が少なくない




踏切を越えるとすぐに橋があり、線路は渡良瀬川を越える

私にはここを渡る勇気はないので、回り道をすることにした




再び線路の上に戻る、目の前には長いトンネルが立ちはだかる




入口からは出口の光を見ることは出来ない

早速入ってみることにする

中は闇に包まれているのでライトは必須だ




歩くこと数分、出口に到着




トンネルを出ると少し先に腕木式信号機が見えてくる






腕木式信号機の横の短いトンネルを抜けると、色々なサイトで載っている有名なあの風景が目の前に現れる






以上が旧足尾線の廃線区間である

ここを訪れる際はマナーを守って自己責任で散策をしてもらいたい







訪問日2010.3.12


間藤駅(栃木県日光市)

2011-05-07 15:19:37 | 北関東
間藤駅はわたらせ渓谷鐵道の終着駅である

以前は間藤駅から足尾本山駅まで続く貨物線があったが1970年に当駅の貨物営業が廃止され、1989年の第3セクター化と同時に間藤駅から足尾本山駅間の貨物線は廃止された

この駅に停車する路線:わたらせ渓谷鐵道


駅舎

現在は無人駅であるが、全盛期には18人もの駅員がこの駅にはいた

また、この駅は紀行文作家の宮脇俊三が国鉄完乗を達成した駅であり、駅舎内の待合室には、宮脇俊三に関する展示がある




ホーム

現在は1面1線であるが、かつては切欠式1面2線のホームであった




駅名標




駅を出て辺りを散策

暫く歩くと足尾精錬所跡が見えてくる、今でも一部施設は稼動している

今は解体作業が行われており、メインの建物は解体されてしまっているらしい




足尾本山駅跡




山に木が生えていないのは、冬だからではない

足尾銅山鉱毒事件によって破壊された環境は、長い年月がたった今でもその爪痕を残している

しかし緑地化の取り組みによって徐々にではあるが、緑は確実に戻りつつある




奥に見えるのは足尾砂防ダムである




足尾銅山社宅跡

ここにいるとタイムスリップをしたような感覚に陥る








昭和初期には4万人近くもの人が住んでいた足尾も今では10分の1以下にまで人口が減ってしまった

そこにはもうかつての賑わいはない……




訪問日 2010.3.12


岩舟駅(栃木県下都賀郡岩舟町)

2009-07-29 23:06:54 | 北関東
岩舟駅は映画「秒速5センチメートル」内に登場した駅として知られている

また、岩舟石が採掘される

この駅に訪れたときは生憎曇り空だった…

この駅に停車する鉄道:両毛線


駅舎

この駅舎は2006年に完成したものである




ホーム

この駅のホームは2面3線の形式をとっている

真ん中の2番線は定期列車だと1日1本しか来ない






駅名標




駅から出て辺りを散策

駅前

この場所は映画「秒速5センチメートル」のポスターに出てくる。また映画内のシーンにも登場する




駅から5分程歩くと辺りは田んぼや畑ばかりになる




チョウがとまっていたので撮影

調べてみると、ヒメアカタテハという名前らしい




山の形が少し変わっている

岩舟石の採掘でこの様な形になったらしい




岩舟駅は岩舟山登山口の最寄り駅でもある

駅の近くには高台へ続く階段があり、岩舟駅の周りを一望出来るので晴れた日に行くとよい景色を眺めることが出来るだろう

また、秒速5センチメートルも観てからこの駅を訪れると、違った楽しみ方が出来るのでそちらもお勧めする




訪問日2009.6.20

土合駅(群馬県利根郡みなかみ町)

2009-07-28 21:29:08 | 北関東
土合駅は上りホームと下りホームが大きく離れている少しおかしな駅である

日本一のモグラ駅として有名

この駅に停車する鉄道:上越線

駅舎




駅名標




下りホームは地下70mの所にあるため、列車を降りた後462段の階段(長さ338m)を登った後、さらに連絡通路(143m)を歩かなくてはならない。連絡通路内にも24段の階段がある

そのため下りホームから改札口までは10分以上かかってしまう


下りホーム階段及び連絡通路

階段には番号が振ってあり、左側にはエスカレーター設置用のスペースがある




上から階段を見下ろすとここまで登ってきた自分を褒めたくなってしまう




連絡通路は誰もいないと廃墟のように思える




改札口までもうすぐだ




やっとの思いで改札口に到着

普段この駅は無人駅だが7月~9月の観光シーズンには臨時列車がこの駅に停車するため駅員が派遣されてくる時がある




上りホームは地上にあり改札口からも近い

ホーム




駅名標




駅舎入り口




駅のそばには川が流れていて、そこから下りホームの連絡通路を見ることが出来る




この駅は1日に上り・下りそれぞれ5本ずつしか列車が来ないので、この駅を訪れる際には列車の時刻を前もって調べておく必要がある

また下りホームまで10分かかることも忘れずに



訪問日2009.4.12

湯檜曽駅(群馬県利根郡みなかみ町)

2009-07-27 21:20:29 | 北関東
湯檜曽駅は立派な駅舎を持ちながら1日の乗降者数が50人前後という、少し不思議な駅である

20年以上前には利用者が現在の6倍いたみたいだ

この駅に停車する鉄道:上越線


駅舎




ホームは上りが地上に、下りが地下にある

上り

駅名標




ホーム

少し見辛いが、右上に見える線路がループ線で、列車はその線路を通りこのホームへ入ってくる




下り

駅名標




ホーム




改札口からはこの駅の利用者が多かったことを覗わせる




駅内部

利用者の数に似合わない立派な駅内部は、よりいっそうの寂しさを演出している




時刻表

上り・下りそれぞれ5本ずつと少ない

湯檜曽駅に訪れる際には、列車の時刻もしっかりと調べておく必要がある




駅から出て辺りを散策

湯檜曽駅から10分程歩いた場所に旧湯檜曽駅がある

もちろん今は駅として機能していない




何故か湯檜曽駅周辺で猫を多く見かけた






湯檜曽駅は利用者の数に似合わない立派な駅舎を持つせいか、妙な寂しさを感じた

もし湯檜曽駅を訪れることがあったら少し前にも書いたが、列車の時刻はしっかりと調べて行くことをおすすめする




訪問日2009.4.12