恥多きかな、人生

日曜日。
てんちゃんをグランドに送っていき、
家に持ちかえった仕事をしようと、
砂利の敷いてある駐車場をUターン。

その時。
ザラザラ ザラザラ。
何やら重い音がする。

以前、プラスチックのコーンを引きずって走ったことがあるので、
まさかと思って下を覗くと、
駐車場に置いてあった古タイヤが車体の下に挟まっている。

ハンドルを切ったり、
後退したりしたけど、
タイヤは外れない。
びくともしない。
グランドからスコップを持ってきて
反対側からガンガン押したけど、
にっちもさっちもいかない。

ええええーーー？何これ？

ヤバい！駐車場から出られない。
ジャッキアップか。
この時点で同じチームのおとうさんが
一人手伝いに来てくれた。
シートの下のジャッキがこれまた厳重に固定されていて取れない。

ヤバい！Jaffか？！
こんなことで呼んだら一万円くらいするかも…。

ドキドキしながら、駐車場で奮闘していたら、サッカーのコーチに
「どうしました？」と声をかけられました。
ああー。私のへたれぶりが露見してしまう。

コーチはすぐに社会人選手を召集した。
10人ばかりなる若者が私の車を取り囲んでいる。
コーチの指示で車を持ち上げて、タイヤを引き出し、
ものの数秒で無事解決。

私はペコペコ謝り、グランドを後にした。
こんな、こんなバカなことで
10人の男性が私のために働いてくれるなんて…！
恥ずかしい8割、うれしい2割。

ああ、なんでこんなことやっちゃうんだろう。
自分の性分に「あああー‼️」と叫びたい。