Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

マイマイ新子

2017年09月30日 | 映画/DVD/テレビ番組/本 レビュー
新子は9才の女の子。
時代は戦争が終わって10年の昭和30年。
舞台は山口県防府市、国衙(こくが)。

この本は何年か前に話題になっていたが、話の舞台が防府市ということでいつかは読んでみたいと思っていた。
この夏、通勤しながら読んだ。
1000年前に都があったとされる国衙には直角に曲がるの川があるそうだ。

その場所にはまだまだたくさんの自然があって、戦争の傷もあって、
でも人々は前を向いてどんどん変化している。
それが「マイマイ新子」の時代。

この本を実際に読もうと思ったきっかけはおばあちゃんだった。
この夏、長い人生を終えようとしていたおばあちゃんは長い間防府市にすんでいて、
私たちは子どもの頃、よく帰省していた。
夏の思い出のキラキラしているシーンは、防府市のおばあちゃんちの周辺が多い。

揺れる緑の稲のにおい
かすかに香る潮のにおい
水路を流れる水の音
基地を飛ぶ飛行機の音。

マイマイ新子の風景もきっと同じ空の下にあったのだろう。
おばあちゃんのことをもっと知りたくて読んだ。

おばあちゃんの家は防府市であるが、場所が違い、国衙にはまだ行ったことがない。
でも話に出てくる富海には毎年行っていた。佐波川も知っている。
私の知っている風景と知らない風景があるけど、読んでいて楽しかった。

マイマイ新子は春のシーンから始まって次の春がくるまでの1年間の話。
9歳。子供の心を持った女の子の、大人への視線、少年たちへの視線。
活発に、純粋に、恋はまだ知らず、大好きな友達のために奮闘する新子。
児童文学、というジャンルだろうか。でもこの時代を生きた子供たちのための本でもある。

私の父親は、ちょうどこの時代に新子くらいの年だった。
そして、おばあちゃんがお母さんで。
あちこちを引っ越して、やっと防府に落ち着いたそうだから、
少年時代、リアルタイムに防府にいたかどうかは分からないけど
近くで似たような日々を過ごしていたのだと思う。

ふるさと、おばあちゃんを懐かしく思う作品だった。


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スポーツ少年たちのリュックサックには

2017年09月30日 | Weblog
たっくんたちのチームのお母さんたちが
「ありんこ入るから閉めなきゃ。
と、子供たちが開けっ放している野球バッグを閉めていた。

ありんこ、入るんだ。
そうなの??

なんてことがあったが。
「このまえ家にバッタがいた。」

まじでー!?

「バッタがいるのは○○グラウンド(てんちゃんのサッカークラブ)だな。
緑豊かな天然芝のグラウンドである。

「えー!ぼく閉めてたよ。」

入るんだな・・・。

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