中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルートバーン(21):ルートバーントレッキング第2日目(3)

2011年04月23日 04時14分38秒 | ニュージーランド;ルートバーン

                               <ダーラン山脈>

       ルートバーン(21):ルートバーントレッキング第2日目(3)
                 (湘南カラビナ隊)
           2002年1月25日(金)~2月5日(日)

第6日目:2005年2月1日(火) (つづき)

21 オーションピーク

■トラバース道を先へ進む
 綺麗な花が咲き誇るトラバース道をゆっくりと先へ進む.直射日光が降り注ぐので,少々,暑い.
 進行方向左手には,日本の北アルプスを連想させるような雄大な山々が連なっている.素晴らしい眺望である.


■オーシャンピークコーナーの眺望
 これまでのゆるやかな登り坂が,少し急になり,岩稜になる.大きく右に曲がりながら進むと,11時9分,オーシャンピークコーナー(Ocean Peak Corner)に到着する.標高1210メートルである.先発の外人組が,思い思いに陣取って,くつろいでいる.
 ガイドが私たちを待っていた.
 「ここで,軽く昼食を摂ってください.次の休憩場所のハリス避難小屋に着くのはお昼を大分過ぎてしまいます.ここで少し食べておき,ハリス避難小屋で,もう一度昼食を摂ってください」
 そうこうしている内に,私たちの仲間8名もつぎつぎに到着する.
 ここからの眺めは素晴らしい.ここは森林限界よりも百メートル程高い位置にある.あまりに広大な風景なので,とてもカメラには収まらない.そこで,私は大急ぎで,この壮大な風景をスケッチする.広い眺望である.深い谷を形成するホリフォード谷の向こうにダーラン山脈が連なっている.
 目の前に,マウントクリスチーナがドッシリと鎮座している.その右のちょっと低い位置にマウントリトル,イーストピーク,一段と高くマウントノーネームの山々が続く.さらにマウントガン,マウントギフォードが連なっている.右手の遙か彼方,谷間の奥に,タスマン海が望める.
 少々風が吹いてくる.ちょっと寒い.私たちは,素晴らしい風景を見ながら昼食を摂る.今日の昼食は,レークマッケンジーロッジで,自分たちが勝手に作ったサンドイッチである.
 ガイドのチャドさんが,英語で私たちに周囲の情景を説明してくれる.巻き舌の英語なので,山の名前が上手く聞き取れない.そこで,大急ぎでスケッチした絵の上に,山の名前を書いて貰う.チャドは,私のスケッチの上に,丁寧に筆圧高く「Mt Gifford」と書く.
 
<右のスケッチの「右上」" MtGifford"の字はチャドが書いたもの>


            ↑        ↑     ↑
                Mt.クリスチーナ       Mt.リトル     Mt. ノーネーム
<ダーラン山脈の展望>


<断崖の下を進む;下廊下に一寸似た雰囲気


■ミルフォードトラックへの道
 私の近くに,ガイドのサラさんがいる.彼女の話だと,マウントクリスチーナの左側の山麓に見える道路が,ミルフォードサウンドの登山道ミルフォードトラックだという.英語での会話なので,細かいことが,私にはどうしても理解できない.一昨年,ミルフォードサウンドをトレックしたが,どうもこのような所を通った記憶がない.私は参考のために持参したミルフォードサウンドトレッキングの資料を取り出した.その資料をめくって地図を広げた.その地図をカレンさんに見せて,
 「この地図のどの辺が,今,見えているんでしょうか」
と聞く.残念ながらこの地図は日本語で標記している.
 カレンさんは,ちょっと首を傾げながら,ミルフォードサウンドの少し南を指さして,
 「この辺りですよ」
と言う.私はどうも合点が行かない.
 そこで私は,迷い悩みながら,あれこれと想像をたくましくする.だが,どうしても歩いた記憶がない.その内に,ハタと気が付いた.今,眼下に見えている道路は,ミルフォードサウンドからクイーンズタウンに通じる自動車道路ではないかと思った.一昨年,バスに乗って,ミルフォードサウンドから南に向かい,ホーマートンネル(Homer Tunnel)を抜けから,今,眼下に見える道路を下ったはずである.
 私は,もう一度,サラさんに,
 「あの道は,ミルフォードサウンドからホーマートンネルを抜けて,テアナウに向かう道でしょう」
と確かめる.
 「そうですよ」
とカレンさんが,ケロリとした顔で答える.
 11時31分,私たちは,オーシャンピークコーナーを出発する.

<写真左中央の断崖に見える道がホーマートンネルに通じる道>

                                   (つづく)
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[編集後記]

2011年4月23日(金)
  雨

 今日は終日雨との予報である.
 雨でなければ,当然,丹沢塔ノ岳に登る日である.いくら山好きでも雨の日に登山をするつもりはない.
 ヤボ用があるので,午後から藤沢か大船に出るつもりだが,それ以外は自宅で燻っていることにしよう.
 雨の日は睡い.
 こうして,パソコンに向かっているときでも,居眠りをしたくなる.
 ここ1週間ばかりは,専ら鎌倉のサクラを,毎日のように追い続けてきた,サクラの時期が過ぎると,何だか拍子抜けをしたような気分になる.
 サクラを追いかけていた間,全く絵筆を持たなかったことに気がつく.気がついた途端に,急に次の水彩画に取り組みたくなった.
 「午後,街へ出たら画用紙を買ってこよう・・・」
私は急に元気になる.
 「よお~シッ! 今度は何を描くかな・・・」
 さっきまで睡かったのに・・・私の気分は,まるで猫の目のように,クルクルと変わる.
 「お前さんは,全くお天気屋だな・・」
と心の中のもう一人の私がせせら笑う.
 「・・・だって,今日は雨じゃないか・・!」
私は訳の分からない反論を,もう一人の私にしてしまう.
                                        (愚痴おわり)

 



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