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えー、まとめますと…という感じでよろしかったでしょうか?

ブログ等色々のサイトにチョコチョコ書き込みしている私ですが「多少なりとも纏め的なことが書けたらな」ということでここに☆

『ALWAYS 三丁目の夕日』についての雑記 (2)

2007年12月12日 09時05分01秒 | 興味惹かれたもの


 (『きょうも元気で!わくわくラジオ(内「ときめきインタビュー」で聞いた))山崎貴監督は人当りの良さそうな柔和な話し方をする人だった。

 話を聴いていてぼくが俄然興味を覚えたのは、山崎さんが映画づくりに興味を持つようになる原体験が中学1年生のときに映画館で何の気なしに観た『未知との遭遇』だったというところや、監督デビューして「三丁目…」を撮る前の2作品が未来や宇宙などに関連したSF映画だというところだった。(「三丁目…、続・三丁目…」にも淳之介君が児童SF小説みたいなのを書いたり、当時の日本のSF映画のワンシーンみたいなのが出てきたりするし)

 長野の田舎に暮らしていた少年が『未知との遭遇』という映画に出会って、その映像と音の迫力に圧倒され、感動し、見終わって家に帰った後、もう思春期に入って普段はあまり話をしなくなっていた母親、そのとき家事などをしていた母親を捕まえてその映画から受けた感動を4時間くらいも話続けたという。

 このような話を聴いてぼくは「ああ、監督はSF作家なんだぁ。『三丁目…』もある意味SFなのかも」と思ったのだった。

 それは同インタビュー内での以下のような話においても感じたことだった。

「映画を作るに当たってその背景となる町並みをVFXを使って撮影するよりは、ロケで撮影できたほうが断然楽なので、当時と似た町の風景をいろいろと探してみたがそういう場所が見つからなかったので」。

 それを聞いてぼくは「そうかぁ、あれほど映画を観て皆が懐かしんだり愛着を感じたりしたっていう風景はもう日本のどこにもないのかぁ。映画の中や作り物のとしてしかないのかぁ」と思ったのだった。「現実には無いものを可視化する」という意味においてはこういったものもある意味SFなのではと思った。

 それにしても、「昔は良かった」って言う人が多くなってるのなら、昔の町の風景に象徴されるような「古いものの良さ」「伝え残すものの良さ」をなぜ日本人というのはいとも簡単に捨ててきてしまえた人達なのだろうかと思ったりする。




 ぼくは、山崎貴監督というのは「観客を未来や過去の時間旅行につれて行ってくれるツアー・コンダクター(※1)」なのではないかと(現段階で自分が知っている監督についての情報においては)理解したのだった。即ち、監督の案内してくれるコースを気に入る人は監督の映画が好きな人なんだろうと思う。




 そのほか、インタビューの中で記憶に残っている話は、

「続編を作る気がなかったので最初のセットは壊してしまった」

「高速道路のない日本橋のシーン【かな?】ほんの一部分だけをとりあえずのセットにした後に広がるブルーバックの大きさに『こんなのVFXでやれんのかよ?』と一瞬ちょっと途方に暮れたが『自分ならやれるはずだ、やってみせよう』と、監督である自分に追い込まれた特殊撮影の技術者であるもう一人の自分は思った」

「『会いたい人がいる』っていいじゃないですか。『会いたい人がいる』って大事なこと」

「また三丁目の住人達に会いたくなってメガホンを取った」

「続編を作るに当たって、中途半端な脚本では出演をOKしてもらえない役者さん達ばかりなので、頑張って脚本を仕上げた」

「撮影が始まると自分が役者さん達に演技の指示をしているというよりは、三丁目の住人達が勝手に動いているのを撮っているという感じがした」

「【半分ギャグでかな】「本来は監督というのは助監督という長年の下済みの苦労を積んできた人がなるものだったのに、最近は自分のようなVFXの専門家上がりのものが横合から入ってきて監督になったのが数人いて、その中の一人としては何だか肩身の狭い思いをしてたりする」

「これからも観て笑ったり泣いたり感動したり、楽しんで、喜んでもらえるようなエンターテイメントな作品を作って行きたい」

「次はもっと遠く=昔へ行って映画を作ってみようと考えている」。




※1

 法律的には旅程管理主任者というのは旅行プランとかは作成する業務とかはなさそうなんだけど。




 ※ この文章を書くためにwebで調べたページの中で上記のような監督の話が載っていたもの↓




http://www.toho.co.jp/movienews/0707/02always2_sk.html




http://www.sanyo-dsc.com/community/voice/index.html




http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/96536/