自己流の干物の作り方を紹介したいと思う。
無類の魚っ食いなのに、干物作りを始めたのは比較的新しい。
塩加減だとか、どこに・どのように・どのくらいの時間干したらよいのか、
簡単のようでいながら、手を出せないでいた。
いろいろ試行錯誤を繰り返しながら、こんな方法に辿りついた。
「アジ・カマスの干物」
作り方
開く :背開きにする。
塩 :開いた魚に直に塩をふる。冷蔵庫に、約1時間。
水洗い:流水で表面の塩気を洗い流す。
水拭き:表面の水気をキッチンペパーで拭き取る。
干す :洗濯干しに吊るし、扇風機で乾燥させる。半日くらい。 =完成
保存 :ラップして冷蔵。 長期保存には冷凍庫へ。
注意点
開く :エラを取り除いてから、背開きにする。 腹を開くより易しい。
ハラワタも指でつかんで取れる。
塩加減:目分量でパラパラ振り掛ければよい。塩焼きの魚よりも多めが目分量。
大切なのは、塩をする時間。短ければ甘塩。時間をかけるほど塩が利く。
☆塩の利き方は、塩分量×温度×時間/魚の大きさ(厚み)によって決まる
と覚えればよい。
*普通は、塩水に漬けるが、塩分濃度の加減が面倒。
*水漬けにすると魚がふやけるような感じがするので、嫌う。
水洗い:表面の塩を洗い流さないと、乾燥させてからも表面がべとつく。
海水浴のあと、シャワーを浴びないと肌がべとつくのと似ている。あの感じ。
水拭き:干したときに水滴がたれないようにしておく。
干す :家庭ではこれが問題。風通しのよい室内で、扇風機を当てる。
*風通しの良い天日干しや、陰干しが良いとされているが、わたしは断然室内。
炎天で干せば身が焼けるし、ハエ、猫を防御しなければならない。
温度 :肝心なのは干すときの温度。20℃以下が望ましい。
☆夏なら、扇風機で30分くらい表面を乾かしたら、ザルに並べて冷蔵庫に入れる。
ラップはしない。冷蔵庫内は乾燥冷気が循環しているので、一晩入れておけば
ほど良く干物が出来上がる。
保存 :冷凍するときは、一枚ずつラップをはさんでおくと良い。干物がくっつかず取り出し
易い。
自家製干物の利点
美味 :どんな既製品よりも、間違いなく美味い。一般には冷凍魚を使う場合が多い。
乾燥させてからも冷凍した後、解凍して売っている場合が多い。
安全 :塩以外の添加物を一切使わないから安心。
市販のものは、保存料・添加物が使われているものが多い。
安心 :自分で食料を作ることができるのは大きな安心です。
☆☆☆アジの干物が作れれば、カマス・エボダイなど、みんな同じ要領で作ることができます。
一度、試してみませんか。