教育のとびら

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presented by 福島 毅

論理的な共感と感情的な共感

2020-01-21 | 雑感(教育以外の話題)

この記事は、1月21日にnoteに書いた記事を再掲したものになります。

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論理的な共感と感情的な共感

論理的な共感とは

頭が混乱しているとき、自分で自分の考えを整理できていないとき。
それでもなおかつ、それを整理したいと思っている時に、誰かが「それって整理してみるとこういうことかな」と整理してくれると、「あー わかってもらえた! 自分もわかってよかった。そうそう それがいいたかったの」

となりますね。これを仮に論理的な共感と名付けておきましょう。

これには、論理的に相手の言いたいことを整理するファシリテーションスキルが必要かと思います。自分の中に語彙を豊富に持ち合わせていたり、例え話への転換が得意な人は、こういう共感の仕方が得意かなと思います。

感情的な共感とは

一方、それとは別に、感情的に共感してほしいことがあります。
時間をつくって聴いてほしい。
特に解決策を早急に求めているわけではない。
むしろ、一緒にそばにいて聴いてほしいだけ。
悩みを共有してほしい。
感情的に怒り、悲しみが出ているから、それをわかって欲しい。
大切に丁寧に扱って欲しい など

相手は論理的な共感を求めているのか、感情的な共感を求めているのか?

例えば、海外の知らない街をはじめて歩いたのですが、道もわからず困っていたとします。このときに欲しいのはきっと論理的な共感。「あー あなたは今、道がわからずにとても不安なんですね?」と感情的な共感をされるより、わかりやすい地図を出して説明してくれた方が助かることでしょう。つまりニーズとしては論理的な共感です。

今度は例えば、家庭で奥さんが子どもの成績のことで相談したとします。
どこに結論があるのかがよくわからない話の中で、旦那さんは「成績をアップするにはああすればいいんだよ」とソリューション(解決策)を口にしたとします。でも、奥さんは、それを心配している自分をわかって欲しかっただけかもしれません。この場合、ニーズとしては感情的な共感です。

相手のニーズがどちらなのか、両方なのかを見誤ると相手は共感された感がない

相手が論理的な共感を求めているのに、自分が共感的に返したり、相手が感情的な共感を求めているのに、論理的に返したりするミスマッチがあると、相手にとっては”共感してもらえた”感がないという結果に陥ります。

これはよく男女のコミュニケーションで起きることが多いとも言われていますね。

相手に共感するシチュエーションが生じた時、どちらのタイプかを見極めていくことがスムーズなコミュニケーションをつくっていく秘訣かと思います。

よろしかったら 使ってみてください。

 

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