教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

戦争は正しいか正しくないかではなく、賢いか賢くないか?

2022-05-10 | 生き方・働き方改革

ロシアのウクライナ侵攻が2月末にはじまって、はや2か月以上が経過しました。
核を持つ大国が領土侵攻を堂々としてしまう状況に世界のほとんどの人は驚きを隠せないかと思います。

戦いというのは、おそらく人類の起源にもさかのぼるし、人間以外の動物においても縄張り争いというのが日常茶飯事にあるわけですが、人間は理性的な動物であり、例えば法による統治のように、知恵によって戦いを回避する方法も開発してきました。

しかし、いまだ、多くが犠牲になる人同士の殺し合いである戦争を避けられないでいる。

そんな中、最近、個人的には大きな発見があったのでシェアしたいと思います。
それは、

「戦争は正しいか正しくないか?」という問いだったら、これは両者の正義がぶつかりあっているので、当事者によって「この戦争は正しいのだ」と正当化してしまうことでしょう。つまり意見の分断が想定されます。

しかし、
「戦争は賢いか、賢くないか?」という問いだったらどうでしょうか?
自分や家族が殺されるかもしれない状況にないとしても、一般論として、「戦争は賢くない選択だ」と瞬時に答えられるのではないでしょうか?

その昔、奴隷制度が公然とあったり、子どもが売買されていた時代があり(今も世界の一部では似た状況があると言われる)、あるいは、スタジアムで奴隷同士が殺しあうのを大衆が眺めて娯楽にするといったこともあったようです。これを現代の人々からみれば、愚かで野蛮であると判断します。とても賢いとは言えない行為なわけです。

つまり、賢さを問うことは、一致をみやすいし、行動のバロメーターとしてわかりやすいというのが私の仮説です。

正しいか、正しくないかは、状況によってどちらの立場にいるかにより意見が分断される。しかし、賢いか、賢くないかは、直感的に瞬時に判断できうる能力を人間は持っているのではないかという仮説のもとに、しばらく探求を続けていきます。

さて、そんな「賢さ」にフォーカスした4回講座を5月19日から開催します。
ご興味ある方の参加をお待ちしています。

https://utyukenja0519n.peatix.com/

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