教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

「第2回未来の教育を考える会」から、自分なりに未来の教育をイメージ

2023-06-21 | 生き方・働き方改革

2023年6月18日 ベネッセ本社ビル(多摩センター)で行われた、「第2回未来の教育を考える会」に参加してきました。リアル会場参加で、当日は250人の参加者。

講演あり対話ありで、皆さん、未来の教育を熱く聴き語っていました。
内容は、田上さんのグラログで手短に復習できるようになっています。

第2回 未来の教育を考える会@多摩センター 記録と振り返り(田上誠悟さん)

さて、未来の教育像を改めて自分なりに、考えてみることとします。
(注:下記はあくまで筆者視点のイメージです)

前にも当ブログで書きましたが、学びには大きく2つに分けて考えると考えやすいです。
1つは、タイトルをつけるとすると、「自由な学び」。こちらは、テーマや時間にしばられずに、学習者本人がペースやジャンルを決めて行っていくタイプのもの。

もう1つは、タイトルをつけるとすると「専門・資格の学び」。こちらは、例えばパイロット・医師・調理人など、専門的な知識や技術を身に着けることを目的としたもの。

自由な学びが進行していく中で、必要に応じて、「専門・資格の学び」が体系的に用意されており、ベストな最適化された学習がそこで行われ、ある程度の知識・技術の取得がなされれば目的達成というわけです。

自由な学びの場面では、学びの環境(人的なサポート、学習するための道具や設備)が十分整っていることが大切です。好きなことをとことん追求できるし、好きがみつからない学習者も、さまざまな探求的な機会・環境を用意して、それに触れることにより、新しい自分の可能性を発見できる。

教師は未来には、教えるというより、どちらかというと学びのガイド役・指南役、ファシリテーターやコーチに近い立ち位置になっていくのだと思います。

知識系については、動画などの活用でスピードや頻度(繰り返し)を自分で調整し、一流の教え方のできるティーチャーのものにアクセスできることと、学習のガイドマップをうまく活用することで、ステップバイステップでスムーズに縦横無尽に知識習得できるようになるし、アドバイスなども生成AIが今より進化して正確性や情報提示の的確性も向上していることでしょう。

知識以外の技術系(工学・農林水産系・料理・建築その他の分野)については、専門学校のイメージに近いですが、その手の職人から環境の整った場所で実地で学ぶことになっていくでしょう。

そうすると、今の小中学校でやっているような一律・同じ集団で同じペースでというような学習スタイルによる落ちこぼれ・ふきこぼしなどは圧倒的に減りますし、狭い場所で同一集団で学ぶ必要はないから、いじめなども減ります。

教育の制度設計はもちろんとても大切で、長期的にあれこれ考えることは必要なのですが、何が本質かということについて、共通理解をしていけば、あとの方法論はいろいろ選択の余地が残っていていいわけです。

こうして考えていると、だんだんと整理されてきた感が自分の中ではあります。

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