教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

ブラックボックス時代だからこそしておくべきこと

2008-01-27 | 雑感(教育以外の話題)
われわれの社会が日常に使っている道具や見るもの、ふれるものには人工物が多くなり、しかもその人工物の中身がブラックボックス化されています。

これは文明の発展に伴うものですから、なかなか回避できません。しかし、ブラックボックスになっているものが動作する原理は意外と単純だったり、ものがつくられるその裏には労働者がいて手順が組まれてものが生産されていると・・・ こういった実感を小学校段階くらいまでに体験をして知っていることが必要なのではないかと思っています。

この世はコントローラーで操られる仮想世界ではなく、生身の人間社会です。ものの動作原理やおおまかな制作過程などを知っておくことが、将来自分が何かを作り上げる力につながっていくと思います。

テレビ番組では、身近な製品を工場でどう作っているのかといったものに人気がありますし、高校の理科の実験も「ものを暖める、電流を流す、磁石を使う」といった単純なことでも結構生徒はおもしろがって熱心に取り組みます。原体験の不足はよく教育現場で言われていますが、ではブラックボックス化された日常社会において、どういった工夫が考えられるのか。いろいろな事例を今後も研究してみたいと思います。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イチロー・トークスペシャル... | トップ | 静から動へ また動から静へ... »
最新の画像もっと見る

雑感(教育以外の話題)」カテゴリの最新記事