教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

”学習する学校” はじまっています その1 ~teacherscollegeの実践 ~

2014-05-21 | お知らせ・広報
3月から関わり始めた teacherscollege(ティーチャーズカレッジ)

ここは、これから学校の教職員(小学校~高校、公立・私立、特別支援)をめざす大学生・社会人向けの塾です。

いままで、教職員をめざす機関としては、大手予備校がメインでした。
しかし、ここで行われている教育は、「いかに教員採用試験を突破するか」といういわば合格のためのテクニック・ノウハウが中心の講義です。

teacherscollegeではそれに対し、「学習する組織」を目指します。
すなわち、教授する者 → 知識を授かる者
という構造から、互いに学び合い高め合う組織です。

産業構造や社会が変わり、より個人の生き様や多様性にフォーカスがあたるようになりました。
それはまさに世界が求めている時代の必然なのでしょう。

学びの姿も多様になっています。
例えば学校の子供たちは学校だけから先生だけから学ぶのではなく、さまざまな世代から学校以外の場所でも学ぶ機会が増えています。もちろんインターネットや情報端末を使っての学びも当たり前のように入ってきています。

そんな中で、先生方も教え方、生徒との接し方を変えていく必要があるのです。

teacherscollege東京校で、初代ファシリテーターを勤めさせていただいている私は次のような設計で今期の受講生に接してきました。

1.teacherscollegeの学びのコンセプト”互いに学び成長していくモデル”をしっかり伝えます

2.ファシリテーターが提供するのはあくまでファシリテーション。
  自立的な学びが参加者から独自に起きてくるようにファシリテーションすること。

  また参加者の中からリーダーシップが芽生え、参加者誰もがリーダーとしての役割を担うこと。
  このため、毎回の学習の進行や課題を考えたり作る人も当番制を取っています。

3.チェックインやチェックアウトなどのリフレクションを大切にすること
  いま、受講生が何を感じ、何を内省し、何をチームとしてシェアしたいのかを個々に発信すること。


すでに昨日で12回目。
もうファシリテーターの私が不在でもほぼ、彼らが学びを設計し、実行し、振り返り改善していくプロセスまでオートマチックに進むようになってきました。

このことと同様、彼らが教師になったとき、生徒に対してもどうしたら自立的な学びを生徒自身がデザインし、そのプロセスを実行していくかを体得してきたことと思います。

teachercollegeは単なる教員採用試験のための受験予備校ではありません。
教師になったあとに、本当に役立つ何かを持ち返るための貴重な”場”なのです。

写真は、昨日の学習風景 広尾のtablerにて(自ら作成した模擬テストをみんなで解いているところ)

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