教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

超常現象を科学的に分析(NHK超常現象)

2014-01-19 | 雑感(教育以外の話題)
NHK BS ザ・プレミアム 「超常現象 第2集」
を視聴しました。

第2集では、

”念力、テレパシー、透視、予知…。「超能力」と称される不思議なパワーは本当に存在するのか?トリックや思い込みだとする風潮が主流を占める中、その真偽を最新の科学的手法で見極めようと挑む研究者たちがいる。脳科学や統計科学を駆使したさまざまな実験から、ごく普通の人々にも科学では説明がつかない不可思議な能力が備わっているという驚くべき可能性が浮かび上がってきた。科学の先にある謎は、私たちに何を物語るのか。” (Yahoo番組表より)

この番組の中で、2つの興味深い現象について書いてみます。

(1)乱数器の異常

超能力の科学的検証の場面で、乱数発生器と人の意識との関連の研究が紹介されていました。
この話は、ジョセフ・ジャウォースキーの著書「源泉」p150あたりにも出てきます。プリンストン大学変則工学研究所(PEAR)によるものに端を発しています。

乱数発生器では、「素粒子を壁に衝突させると、通常は、はね返る粒子と、壁をすり抜けるものとが同
じ頻度で発生することを利用し、0と1の数値列をランダムに等しい確率で出現されるように調整したものです。よって、PCにつなげば、リアルタイムで、0と1の出現割合をモニタリングすることが可能」となるわけです。通常の状態では、0と1はほぼ50対50で出現していることになります。

しかし、番組では、「バーニングマン:アメリカの砂漠で行われる数万人の参加者たちが砂漠に臨時の街をつ
くって1週間共同生活を送るイベント。1週間の多種多様の活動をした最後に、街のシンボルである巨大な人
形を燃やすクライマックス」の時の乱数発生器の挙動を伝えていました。

この、人形が燃えていく様子を7万人もの人々が見つめている間に、その近くにセットされた「乱数発生器」のデータは、正常とみなされる範囲からはるかに外れた、「異常」なもので、その出現確立は230万分の1ということでした。実験を実施した科学者は、その原因を、燃えていく人形を見ていた7万人の意識に影響を受けたためだと解釈しているようです。同様の実験は世界各地で行われており、これまでに観測された「異常」な結果として特筆されるのが、2011年のいわゆる「9.11」の件が起こった際のデータだったといいます。

人間の意識が量子的な効果を誘発するということ。いままではこうした精神的な現象と物理面での現象とは切り離されて考えられていたわけですが、観測される事実として認識されてきたのでしょう。
いわゆる量子もつれ(二つの粒子が何の媒介もなしに同期して振る舞う現象。二つの粒子がどんなに離れていても、同期は瞬時になされる。)と、この乱数発生器の異常は何かの関係があると考える学者もいるそうです。



(2)予知能力に関する測定
被験者に、ランダムに普通の写真と不快に思う写真(事故や残虐なシーン)をみせていく。と同時に、体温測定を精密にしていく。すると、残虐なシーンをみせられる時、人間の体温は微妙に下がることが発見された。問題はそのタイミングである。体温の下降する瞬間は、シーンをみせられる前であることがわかったのだという。このことは、普通か不快かのシーンの出現を予め被験者が知っていることを意味します。ほんの一瞬先の予知を人間はしていることが測定によりわかったのです。

脳の活動度を測るfMRIにより、夫婦や恋人など親しい間にある男女は、同じ脳の部位が同じように反応することが確かめられたという報告などもあり、興味深かったです。

今後、今までは謎とされ、”超能力”という言葉で解釈されたり誤解されてきた現象が、科学の遡上にのり、徐々に明らかになってくるような気がしていて楽しみです。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 合意形成に使えるシックスハ... | トップ | NHKスペシャル アルツハイマ... »
最新の画像もっと見る

雑感(教育以外の話題)」カテゴリの最新記事