教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

労働時間に関連して

2009-01-08 | 教育事情(海外)
週に50時間以上働く労働者の割合(国際労働機関ILO作製)によれば、
日本がダントツで30%近く、ついでニュージーランド、米国、オーストラリア、英国(ここまでで15%以上)です。逆に少ないのが、オランダ、スウェーデン、オーストリア、ベルギーとなっています。

労働時間の短縮のためには、効率の良い仕事運営が必要なのですが、それにはいくつかの要素があると思っています。

1.労働生産性意識や構造の問題
2.知的生産の技術的な問題、ITの活用
3.職場のコミュニケーション

例えば、接待などで深夜までという構造だと、単に会社や組織の生産性ということよりも、相手先企業の上役のご機嫌や印象などで仕事がなされていることになり、このためのコストは膨大なものにのぼります。グローバル化が進んでしまっている中で、そういう基準で仕事が選択される時代では無いように思います。こうした無駄な時間のカットが必要になります。

2番目に知的生産技術の問題があります。無駄と思われる電話やメールを極力少なくして、要点を絞った連絡調整を行う必要があります。また、オフィス機器を使えない方への教育が言われて久しいですが、こうしたことによる生産性の低下や意思伝達、コミュニケーションの悪さを見直す必要がありますね。上に立つ経営者は、情報共有や迅速な判断をITを使ってなさなくてはならない時代です。でなければ、優秀な秘書をきちんとつけるべきでしょう。

3番目に職場のコミュニケーションの問題。これがスムーズでないと、同じ仕事を別の人がしていたり、昨年やったフォームをもう一度作り直していたり、ミスも多く出ます。日本の場合、学校において、共同で学ぶ体験が上級生になるに従って少なくなります。学習形態の中でグループでの円滑なコミュニケーションを含むような授業プランが望まれるのかもしれません。
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