教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

変革のチャンスととらえるなら

2009-01-04 | 雑感(教育以外の話題)
年末年始にかけて、ニュース番組などの話題はもっぱら経済問題。
この経済危機、不況状況をどうするかというものが多い。

一方で、自由な市場に任せていたこれまでの資本主義社会が限界にきていることが指摘される。グローバル化が進む中でもはや一人勝ちというものは成り立たないのではないか。それは世界を代表する企業ですら損益を免れない今回の経済危機の状況からも明らかである。

また同時に持続可能な地球を考えるならば環境問題も考慮せざるを得ない。地球上の大気や環境に国境はない。これも国際協調が望まれるところである。

さまざまな問題は人口問題につながっているように思う。もし地球の人口がかなり現状より少ないならば、人類の多少のわがままや環境汚染も広大な環境が吸収・消滅してしまうだろう。しかし人類の規模が地球環境に急激な変化をもたらしていることが実際に検証されつつある。食糧問題にしても多くの飢餓人口は食糧供給のバランス・富の再分配の問題である。

目まぐるしく変わる変化の激しい社会、そのスピードや変化の振れ幅の大きさについていけない人も多くなってきているのではないか。日本の昨年の自殺者は3万人を突破している。また小中学生などの若年のうつ病患者の増加なども言われている。

少しゆったりとしたペースで、日々の幸福を実感できる、持続可能な環境も配慮した生活スタイルというものが今後見直されていくのではないだろうか。 たとえば日本だったら、農業を軸とした雇用や生産システム。若者で農業に興味を持っている人が増加しているといわれる。従来の生産や流通の枠組みを変え、より多くの人が農林水産業など第一次産業に参加できるようになれば高齢者に頼る産業構造が変わり、若者の自立も助けると同時に食料自給率の増加にもつながるのではないか。 また、公害などを克服した日本の環境技術は世界トップレベルといわれる。こうした技術での社会貢献、経済への組み込みといったことに官民一体となった取り組みなどをしてはどうだろうか?

経済政策や教育に関する諮問会議などは、構成メンバーが優れた知識人や専門家であっても意見調整がうまくいかないことや政策に反映されないといった無駄がある。意見調整をうまくできるプロのコーディネーターを投入し、政策にもすぐに反映できる仕組みをつくるべきであろう。

危機だからこそ、飛躍が望める。それは今までの歴史が示したことでもある。
思いつく小さなことを発信していったり共有することが、これからますます重要になっていく気がするのである。
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