590円の親孝行
昼食を食べに出る途中母の所へ行く、陽の当たる部屋の窓際で、趣味の人形作りをしている。
「もとちゃーん、いるねーっ」大きな声で玄関から呼んでも返事がない。人形作りに熱中しているためである。
上がって声を掛けるとやっと気がつく、それくらい耳が遠いのである。
「昼飯食べたね?」と尋ねると、「連れて行ってくるっ?」と返事は聞き間違ってる。
食べてないことは理解できたので、「行こうか、着替えんね」これは聞こえたようで、「うれしかーっ、よかねっ」
外で待ってると、洋服を着替え出てくる。「この服はタンスの奥ん方に入っとったもんね、洗濯したけん臭おわんやろう?」
と自分で着ている服を臭っている。「もとちゃんよ、よう似おうとうよ」の声は聞こえたようで、照れ笑いである。
「何を食べるね?」の問いかけに、「何んでんよかよ」と言った後から「こないだの牡蠣フライ、美味しかったねー」である。
ということで、うどん屋さんへ行くことになる。うどん好きの彼女には、牡蠣フライが付いてることで大満足なのである。
立派なお店の綺麗な料理より、たった590円の定食でいいのだろう。
帰りに自分の買い物を済ませ、釣り銭をお小遣いにあげると「こがんどっさいよかあ?ありがとう」とのこと。
帰る途中の車内で「ダイレックスに寄って、鍋を二つ買いたかとばってん良かっ?」とのこと。
小さな鍋を二つ購入し帰る。大満足のもとちゃん87歳まだまだ元気です。
昼食を食べに出る途中母の所へ行く、陽の当たる部屋の窓際で、趣味の人形作りをしている。
「もとちゃーん、いるねーっ」大きな声で玄関から呼んでも返事がない。人形作りに熱中しているためである。
上がって声を掛けるとやっと気がつく、それくらい耳が遠いのである。
「昼飯食べたね?」と尋ねると、「連れて行ってくるっ?」と返事は聞き間違ってる。
食べてないことは理解できたので、「行こうか、着替えんね」これは聞こえたようで、「うれしかーっ、よかねっ」
外で待ってると、洋服を着替え出てくる。「この服はタンスの奥ん方に入っとったもんね、洗濯したけん臭おわんやろう?」
と自分で着ている服を臭っている。「もとちゃんよ、よう似おうとうよ」の声は聞こえたようで、照れ笑いである。
「何を食べるね?」の問いかけに、「何んでんよかよ」と言った後から「こないだの牡蠣フライ、美味しかったねー」である。
ということで、うどん屋さんへ行くことになる。うどん好きの彼女には、牡蠣フライが付いてることで大満足なのである。
立派なお店の綺麗な料理より、たった590円の定食でいいのだろう。
帰りに自分の買い物を済ませ、釣り銭をお小遣いにあげると「こがんどっさいよかあ?ありがとう」とのこと。
帰る途中の車内で「ダイレックスに寄って、鍋を二つ買いたかとばってん良かっ?」とのこと。
小さな鍋を二つ購入し帰る。大満足のもとちゃん87歳まだまだ元気です。